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【アルゼンチンの食 - エンパナーダ】

先日facebookでアルゼンチン北部トゥクマンのエンパナーダの話題が出ました。
エンパナーダとはアルゼンチンを代表する軽食のひとつであり、南米周辺諸国でもポピュラーなもの。私の知ってるだけでもスペイン、チリ、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアなどで食べられています。
(注:大きさ、中身など各国で特徴ありなのです)

手のひらサイズのギョウザのようなフォルムで中身は牛ひき肉、チキン、チーズ&トマト、チーズ&ハムだったりが一般的で、私はトウモロコシのホワイトクリームのようなウミータが一番好みです。

ルーツからするとイタリアのフォカッチャに近いのかな?
でも皮があんなに厚くない。
そうそう、中身が分かるよう外の皮の閉じ方を変えたりします。
(どんな感じなのかは下の写真を見てね)
最近だとアルファベット刻印でC(Carne 牛ひき肉)やJ(Jamón&Queso ハム&チーズ)と区別を記したりも。
調理法は「揚げ」と「焼き」。
「アルゼンチンのミートパイ」(実は具はミートに限らないけれど)、とか「アルゼンチンのおにぎり」(米は使ってないし握ってる訳でもない、単に家庭の味とか誰もが親しんでいる軽食、というような意味合いでしょう)に例えられたりしています。

とりあえず、ここではアルゼンチンのエンパナーダについて。
アルゼンチンの各地域でも微妙に香辛料、中身が異なるようですが、そのなかでも群を抜いて知名度・人気ともに高いのが、いわゆる北部トゥクマンのエンパナーダ Empanada Tucumanaだそうで、こればトゥクマンの人もブエノスの人も異口同音でそう言ってたのです。

昨年トゥクマンを一人旅した時「トゥクマン風エンパナーダ」を毎日たらふく食べたので、その時の写真をご紹介しましょう。

(右上から時計まわりに)
●トゥクマンのライブバー「カサ・マナグア」のエンパナーダ。
●トゥクマンのフードコート内エンパナーダ専門店のエンパナーダ。
●トゥクマン州から165km離れた標高2500m、アマイチャ・デル・バジェの「屋台店」のエンパナーダ。
●アマイチャの途中一泊したタフィ・デル・バジェのレストランで食べたエンパナーダ。一番美味しかった。

ライムのように見えるのは緑色のレモン、現地では緑のレモンは黄色い日本で馴染んでるものよりポピュラーでした。
トゥクマン風エンパナーダは「揚げ」タイプでなく皮がパリッと香ばしく焦げた「焼き」タイプが一般的。ピザを焼くような形の土製の窯で焼きます。中身の具は牛ひき肉に玉ねぎみじん切りだったと記憶しています。

首都ブエノスアイレスでエンパナーダというと(牛ひき肉入りエンパナーダ)が最もポピュラーですが、そのルーツはトゥクマンだったということをこの旅で初めて知りました。ただしブエノスアイレスではレモンは通常付いてきません。

ipod touchで撮った写真で若干不鮮明だったり、屋根のブルーシートが反射してたりするけど、ご愛敬、で許してください。

食材が豊かな美味しい南米のお話でした。
ではまたね!アスタ・ルエゴ Hasta luego♪
(2016年の記事に加筆)

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