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89才のおじいちゃんのお願い。


みなさんこんにちは◎
世間はGW。接客業バイト2つ掛け持ちのもえこは無事に夏風邪をこじらせ体調不良でお休みをもらってます。

女将さんから1日寝てなさいって言われたけど、午前中に出た久多の宮の町の御講(久多には5つ町があるよ!)ですごく感動しちゃったからお布団の中から更新するよ!


(タイトルは電線にとまってるカラスで本文とはこれっぽちも関係ありません)


てことで、まずそもそも御講って何って話からですよね!

大辞林(三省堂さん)によると、

おこう【御講】

① 古く、宮中や諸大寺で行われた仏事。法華八講ほつけはつこう・唯識講ゆいしきこう・三論三十講など。
② 真宗の寺院で、親鸞しんらんの忌日に行われる仏事。報恩講。 [季] 冬。
③ 仏教の信者が、称名・読経・聴法などのために、毎月、日を定めて行う会合。


って意味らしいです。久多の中では各町ごとに集まっていて、伊勢講、愛宕講、一日講、山の講、、、などなどたくさんあったらしいです。


今、宮の町では何が元々にあった御講かわかりませんが、毎月第一日曜日に愛宕さんの掛け軸を掛けてお神酒をいただく御講が残っています!


だから、上記の意味で言うと③の会合になるのかな?


御講自体は掛け軸に参って、お神酒を順繰りに頂くだけなので10分ほどで終わるのですが、宮の町にある各世帯につき1人が参加しているので御講の終了後、町内の自治会の相談と決定が行われる場にもなります◎

(院生が以前久多は直接民主制が機能しているって感じのリサーチペーパー書いてたけどほんとそんな感じ!難しいことわからないけど!笑)


総代さんっていうその町の面倒見役の人が先導しながら報告・相談をしていくんですけど、宮の町は10人ちょっとの参加者だからみんなしっかり意見を持って、主張して、対話して進んでいくからあたしはとっても好きな場です◎


いつも通り前置きが長い。笑


そう。今日は5月最初の日曜だったんで御講だったんです。

ほんで、御講の会場は持ち回りなんですけど、今日のおうちはとおるさん(89)のおうちでした。

普段はとおるさんと奥さんの君枝さん(86)の2人で住んではるんですが、色んな地域の役は息子さんが代わりにでてはるので、今日も息子さんが御講には参加されてました。



ほんでほんで、御講も終わり、報告と相談も終わり、さあ終わりかな〜ってときに総代さんが「そういえば、とおるさんが何かこの場で話したいことがあるって言うてはったけど〜?」って言わはって別の場所でくつろいではったとおるさんが来てみんなに向かって話はじめはったんです。

そのときのとおるさんに猛烈に感動しちゃったからその感動を聞いてほしくて!

(みんなここからだよ!今までは助走でここからが本番だよ!!!笑)




とおるさんがね来はってね、話し始めはったんです。

「わしゃ、みなさんにお願いがあるんや。あのな、〇〇のとこに田んぼあるやろ、辻がきれーいにしてくれはったとこや。(※辻さん(92))

あそこのな鉄のやつを除きたいんやけどな、こないだ辻と小坂とおったさかい話してたらな小坂は「あー、しんどい」言うてころがりよるやろ(※小坂さん(95))ほんでな、小坂のときにみんなでやったんやけどな時代も変われば、人も変わるやろう。はじめは牧草育てよう言うてしたけどやな、ひきとって貰えへんってなって(久多は一時期京都市動物園に牧草をおさめていたらしい)、辻がきれーいにしてくれたんやわ。(辻さんは仕事が綺麗なことで久多の中では有名!)ほんで今は、荒れさせとくよりええさかい言うて1万なんぼかもろてやってるけどやな、そんなんな時代も変われば人も変わるからないつかなくなるやろし、そんな言うてません、知りません言われるときが来るさかいな、鉄のやつだけあそこに残ってもかなんからな今のうちにわしのお金出すさかい、なくしたい思うんや。せやけどね、〇〇がそれは今計画中やから待ってくれ言うんやわ。〜〜〜〜〜(あと3分ぐらい続く)。長いこと話してすまんかったなぁ。どうかよろしくお願いします。」


話の事情もわからない久多4年目のもえこなりに要約すると、

「とおるさんの田んぼの1つに何らかの柵がつくってあるんやけど、それを撤去したい。久多の農業のお世話役の人に話はいってるけど、宮の町の農業のお世話役の人にも改めてお願いしておきたい。」って話だったんです。


なんかね、話の具体的な中身はあんまり理解してないけどもえこ猛烈に感動してしまって。


だって89のおじいちゃんがお願いするんですよ。

10も20も離れた年下の人たちに。(御講の参加者の8割くらいは60オーバー)

だって95才のおじいちゃんが自治会長してはった何十年も前からずっとその田んぼのことを想って、今なお想ってはるわけですよ。


だって89才ですよ。もうもえこだったら何もせずのんびりぽやぽや過ごしたいって思っているだろうに。

なんかもういろいろすごいな思うんです。

そのとおるさんの姿に胸がきゅゅうううう。ってなるんです。


こんなにもひたすらに山や土地のことを思えるってすごい。

人にお願いしてまで、89になってもなお、つくっていきたいってすごい。

あたしにはない感覚。


なんだろうな。何に感動してるかイマイチうまく言えないや。笑


とおるさんのその言葉、その姿がすごく美しいと思うんですよね。


なんだろうな。なんだろうな。


あたしが受け取りたいもの、そうありたい生き方な気がするんですよね。

具体的な現象のどうこうではなく、その心なんですよね。


とおるさんがお願いしたいって想ったその心がすごくあたしを感動させるんですよね。



そう。そうだ!笑

あたしは久多に来てものすごく感動すること多いんですけど、一つあるのは久多の中で山や土地とともに、久多とともに生きてきたおじいちゃん、おばあちゃんの言葉に触れるとめちゃくちゃ感動しちゃうんですよ!

すごいね、なんだろう。美しいんですよ。

なんか上手く言えないけど美しいんですよ!


うわ、美しさの対象を言葉にしたいけど言葉にすると違う気しかしてこない!笑


自分をこえて次を想ってる〜とか、感謝が多い〜とか、なんかそういった言葉は出てくるんですけど、なんかしっくりこない!そんなんじゃない気がする!

しっくり来る言葉が見つかったらまた記念にnoteに書きますね◎



そう。で、今気づいたんですけど、

地域の〜、地方創生で〜、都会の暮らしは〜、田舎の暮らしは〜、移住して〜、丁寧な暮らしが〜、とかそういった観点からはまったく話せないけど、おじいちゃんおばあちゃんから得る気づきの話はめっちゃ自分の言葉で心から話せます!!!!

今、気づいた!!!!笑

嬉しい!!!!


久多に住み始めた頃は地域の〜、地方創生で〜、都会の暮らしは〜、田舎の暮らしは〜、移住して〜、丁寧な暮らしが〜、って観点から自分のこと話そうとしてたんだけどなんかイマイチしっくりこないし、何が言いたいか自分でもわからなくて。よく聞く言葉から自分なりにひねり出した感じはあって。

でも、今ひとつわかりました。

久多のおじいちゃんおばあちゃんと話す中で気づいたことは心をのせて話せます。ってことでまたいつかのnoteでもえこが感動したおじいちゃんおばあちゃん話しますね〜◎

ストックはたくさんあるので!笑


うわー。今日もとりとめもなく徒然なるままに書いてしまったなぁ。兼好法師もこんな感じで徒然草書いてたのかなぁ。兼好法師のお陰で駄文でもいいかと思える!兼好法師さまさま!駄文でとっちらかってるけど載せちゃえ〜◎


あ!最後に大事なこと思い出した。

タイトルからとおるさん(89)って書いたけど、前々回の投稿にでてきたりゅうじろうさんととおるさんは同い年じゃないからもしかしたらとおるさん(88)で米寿かも!だから、タイトルは88才のおじいちゃんの願い。が正しいかも〜!です!


はてさて。GWはどうやら今日で終わりらしいですね!
もしも、5月病とやらになりそうになったら、ぜおすすめは河原!

新緑のパワーと水面のキラキラと川のせせらぎの美しさにまるっといい意味でどうでも良くなりますよ〜◎


うわー、いい意味でってめっちゃ便利な言葉やなぁ。


それではみなさん心身ともに健やかな良き日々を〜◎


もえこ



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