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コトバの葛籠

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日常で書き上げた詩たちの行き場。星屑のようにひとつひとつが小さく仄めいて、ひとつの星団みたいになれたらなぁ。
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記事一覧

捧ぐ

言葉に力を与えよう
何もできないと思っていたけれど
人類には言葉がある

言葉を紡ごう
未来のために
私のために

このやり場のない想いに
形を与えることで

一歩ずつ前に進もう
これは私の祈りであり叫びだ

どうか社会が子々孫々のためにありますように
どうか食べ物が身体のためにめぐりますように
どうか仕事が生命の豊かさのためにありますように
どうか暮らしが美しい景色のためにありますように

多く

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満たされた日々の中で

忙しない日々を過ごしていると 忘れちゃう
いつでも豊かで 満たされていることを
思い出したかのように 導かれるように
空を飛んで 海を渡ると
豊かだったことに 日々が満たされていたことに
気づかされるね

また 会おうね
また 会いに来るね 会いにきてね

満たされた日々の中で

2021.11.01

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石垣にふらっと旅した時、帰りの飛行機を待つ空港で詠んだ詩。
船で世界に出てる友だ

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相棒

どこまでいっても
誰と共にあろうと

私は孤独であり続けよう

それだけが
それこそが

孤独な自分を救い出す
そんな気がする

どこまでも孤独と共にあろう
そしてその中で光を拾い続けよう

そうあれることが
孤独な自分への灯火になるから

孤独な誰かの
灯りになれるかもしれない、から

そんな祈りを込めて
孤独を今日から相棒としよう

もえこ

青い訳

空と海が青いのは人間のためさ

いつか人間が土を離れ空を舞ったとき
赤かったら興奮しちゃうだろ
黄色かったら目がチカチカしちゃうだろ

空と海が青いのは人間のためさ

人間が土を離れても不安にならず
心穏やかにいられるように

そのために地球の作り手が
空と海を青くしたんだよ

もえこ
2020.10.23
四国上空にて

散るモノへ

花矢倉より
散りゆく落葉よ
この世の美しきものを
知ってか知らでか
そなたもまた美しきものぞと

どうかそちらも幸福の中にあれ

もえこ

2020.11.07 MIND TRAIL 吉野にて

ちっちゃく芽吹いていけばいい

ちっちゃく芽吹いていけばいい

いきなり多くの人の目に止まる
綺麗な花を咲かせようとすると
自分がもたないよ

雪解けを待った地面が
一気に細やかに
緑に蠢きはじめるように

ちっちゃく芽吹いていけばいい

幼き色の葉っぱを出して
冬を終えた美しさも
見る人の心を奪うものだから

もえこ

静かな夜の孤独

静かな夜はいい
孤独になれるから

孤独になるのはいい
世界に自分しかいないから

世界に自分しかいないということは
さみしいことではない

さみしいと感じるのは
いつも自分から逃げているからだ

静かな夜はいい
孤独になれるから

孤独になって
自分と膝を突き合わせて
はじめて知れるいろんなこと

孤独になるのはいい
自分が深くなる

静かな夜はいい
知らない自分に出会えるから

知らないことに

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私の望む世界

鮮やかな人でありたい。
いつでも鮮烈で新鮮な感覚の中に私は在る。
自分の感覚感情想いを何時如何なる時も見つめていたい。
それが私の世界の鮮やかさだから。

周りの人には自分の感覚感情想いを表現してほしい。
それ以外の表現にはあんまり興味を持てない。
貴方の感覚感情想いがあたしの世界の色になってより鮮やかな世界に生きれることを知っているから。

もえこ

私の悲しみ

悲しみっていうのはさ
鮮烈なんだよね

スパークするような
やつらは逃げ場なく
一挙に押し寄せる

ぐっ、

ぐぐぐっと

呼吸が止まって
みぞおちから喉が硬直する

そして頭まで
石灰化させてしまい
固くなって

圧迫される

圧迫しながらも
波のように緩急をつけて

しかし

鮮烈に

私の周囲15センチほどを覆う

そんな感情を
私は悲しみと呼ぶ

私の悲しみ

コロナの夜に

薄っぺらい慰めとか
その場しのぎのサバイブ術とか
そんなのいらない

エネルギーを頂戴

仙骨からくる感覚と
混じり気のない想いと

それに触れさせてくれ
躰心を震わせたいんだ

君という存在そのものが持つ
根本的なエネルギーを露わにして
私の世界を振動させてほしい

寂しいとか恐いとか悲しいとかそんなんじゃなくて
躰心にのしかかってくる重力が重くて抜けれなくて

君という

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神話

石が言葉を喋れたら。
苔が泣いてくれたなら。

そう僕らは望んだよ。
そう僕らは願ったよ。

だってきっと楽しいな。
そう、絶対面白い。

だから僕は祀るんだ。
君そのものを祀るんだ。

だから僕は綴るんだ。
ファンタジーを綴るんだ。

そして僕らは神をつくった。
さみしくないよう神をつくった。

絶望に浸る

己への絶望は
人生という創作への
純然たる渇望だ

ノータイトル

悔しい時は
目を閉じ

胸に手を当て
問うてみよ

何を我慢してるんだ
一体何をしたいんだと

そしてようやっと

お腹の底の重いものに気づく

内なる声が吹きすさぶ

己の光が見えてくる

不思議と力が湧いてくる

鶏が卵を産むように

ポロン ポロと
鶏が卵を産むように

産んだ卵が
目の前から消えようとも

決して執着はせずに

毎朝飽きもせずに
ポロポロと

しかし
何日も温め続けられる程の慈愛を持ち

ただ生きるための営みの一環として

ポロポロと鶏が卵を産むように

そうやって
私達も産み出して生きたい