12.信頼関係(2)
前回、人は信頼できる相手からのアドバイス・指示は受け入れる
とお伝えしました。
▼前回の記事はこちら▼
施設長と社員の信頼関係が崩れるとき
「最近やたらスタッフが辞めるなぁ」と感じている施設長のあなた、それはもしかしたら、あなた自身に原因があるかもしれません。
スタッフが会社を辞める原因の第3位は「会社の考えに不満がある」、第2位は「給料に不満がある」だそうです。
そして、圧倒的な第1位は「職場の人間関係」です。
人間関係には同僚、部下、上司などさまざまな関係がありますが、やはり、ダントツなのは上司への不満ではないでしょうか?
上司からは命令され、言う事をきかなくてはならない上に、部下は上司には命令することができないからです。
特に施設長は施設のなかでは絶対的な地位を持っています。
そんな施設長に対する不満が募らないわけがないのです。
では、施設長がスタッフに不満を持たれないためにはどうすればよいのでしょうか?
日々勉強する(自分磨きをする)
日々自分を律する
日々笑顔でいる
詳しくは後日お話ししますが私の経験上、この3つを継続することが重要です。
会社と社員の信頼関係が崩れるとき
ほとんどの会社には、会社と社員の間に何らかの軋轢があると思います。軋轢がまったくない会社は存在しないと言っても過言ではないでしょう。
しかし、なかには会社と社員の間に信頼関係がある会社もあります。
では、その会社はどのようにして信頼関係を保っているのでしょうか?
ここでは、施設長の役割が非常に重要になってきます。
施設長として、部下に会社の方針を伝え、会社との信頼を築かせることがあなたの役割であるのです。
ここでA主任とBサブリーダーのエピソードを紹介します。
ある研修で、Bサブリーダーが次のように話していました。
「仕事が遅くなるとA主任と会社に残ることがよくあります。その時、A主任は会社の方針や施設の取り組みについて教えてくれました。それが、今の自分の核になっています。」
何気ない会社の一コマかもしれませんが、普段から会社の方針を聞いていると、部下の考え方を会社の方向に向かせることができ、会社と部下との信頼関係を築かせることができるのです。
「会社の方針が分からないから伝えることができない」なら、施設長として社長に方向性をしっかりと聞くべきです。
「教えてくれないから分からない」では仕事を放棄していることと同じです。
今からでも遅くはありません。聞いてください。
もし、社長にも具体的な方針がなかったら「一緒に考えましょう!」と言うのです。
社長はそんな施設長を心強いと思うはずです。
このことで施設長と社長との信頼関係は強固なものになるでしょう。
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今日のまとめ
スタッフが辞める責任は施設長にある。
部下に会社の方針を伝えて会社との信頼を築かせるのが施設長の仕事。