【イベントレポート】1/9『複業フリーランス〜お仕事の始め方・続け方〜』
こんにちは!しおりと申します。
先日開催された、みえだ舞子さんのTwitterスペースについてまとめました。
アーカイブは下記ツイートにてご確認ください。
※視聴期限あり
アーカイブ
当日の様子
肩書を並行して持つ「複業フリーランス」の舞子さん。
デイリーの仕事は以下の3本柱。
・キャリアコーチング企画と現場のコーチング
・カメラマン
・採用広報
不定期で、キャリアスクール「フリーランスカレッジ」(以下フリカレ)を開催しています。
フリカレについて:
★1/20(金)19時〜個別相談会の申し込み開始!情報をチェックしたい方は舞子さんのTwitterをフォローするか、公式LINEへの登録がオススメ。
自分にとっての興味があること・やりたいことを、未経験の状態から【経験を作って】仕事にしてきた舞子さんは「複業フリーランスとして働く私の話は、デザイナーやクリエイティブのような【手に職】の領域の方には共通するところが多いと思うので、何かしら持ち帰っていただければ!」と語ります。
STEP1:お仕事の始め方
一番大事なのは「お客さんに見せられる実績を作る」こと
未経験から仕事を始める際ハードルになるのは「どうやって集客していくか?」ということではないでしょうか。
たとえばカメラマンを見つける際には以下の手段が候補として挙げられます。
例えば引っ越した街で美容室を探すとき、ホットペッパービューティーなどを使う方が多いでしょう。その際、写真・文章・口コミなどの情報や特徴が少ない所を選ぶでしょうか?
大切なのは「何を専門にしているか?何の要素で尖っているか?」がお客さんに伝わること。悪い話を聞かないことも意思決定には関わってきますよね。個人のお仕事では、作品やテイストの例がわかるようにしておくこと・お客さんが見られる場所をつくっておくことを意識してみましょう。「自分がユーザーとして何を判断軸に決めているか?」と考えてみることが大切です。
一番大事なのはポートフォリオやSNSなどで「お客さんに見せられる実績を作る」こと!信頼は実績からつながるものだと覚えておきましょう。
お仕事の始め方としては、モニター募集やココナラ・クラウドワークス等で実績を積み、WantedlyやIndeedなどで業務委託を見つけるパターンが多いといいます。プラットフォームの手軽さは魅力的ですが、人気が高い方はすぐ埋まってしまったり、実績が少ない人は決定に至らなかったりすることがデメリットに挙げられます。
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第二の選択肢は「つながりからお仕事を始める」こと
では、実績が少ない方は、どのようにお仕事を始めていけばいいのでしょうか?
舞子さんは自身の認知拡大を目的に、公式LINE・SNS・Twitterスペースなどで、学びになる内容を発信するイベントを開催しています。自身が前に出て認知が広がることで、サービスの認知が広がり集客につながっていくのだといいます。その際、自身はデザイナーではないため、イベントの告知バナーやスライド資料など「クリエイティブを作ってくれる人」が必要になってきます。
そんなニーズが生まれるタイミングで、自分からアプローチしてみることも「お仕事の始め方」の一例となります。
お仕事を一緒にしたいと思う方をベンチマークし、普段からコミュニケーションをとっておきましょう。その方が開催するセミナーに参加・コメント・拡散などのアクションをしていると、主催者も貢献してくれる方は覚えるものだと舞子さんはいいます。
関係性ができてきた中で「よかったらデザインを手伝わせてもらえませんか?」とコネクションをとってみるのはいかがでしょうか。直接DMをすることに気が引けるなら、1on1の時間をとってもらえないか聞いてみたり、その方が「誰かお話しませんか?」などとオープンに呼びかけているタイミングを見逃さず積極的に参加してみたりすることも有効です。
プラットフォームから発注する場合、一定のスキルやパーソナルジャッジはありますが「その人」を選んでいる感は薄いですよね。一方、直接アプローチするようなやり方を続けていくと、自分を選んでもらえる・応援してもらえることにもつながってきそうです。
個人事業主の方が外注する場面は多く、舞子さんも「助けて!」と依頼(外注)できるようになったのはこの1年くらいで、それまでは自身でバナーなどを制作していたそう。いまは「チーム舞子」としてデザイナーやライターなど、何かやりたいときに依頼ができるメンバーを集めています。フリカレのデザインも、信頼できるデザイナーさんに都度相談して作ってもらっているそうです。
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「チーム舞子」を大きくしたい
舞子さんは「やりたいことが沢山あるので、一つ一つの職種にこだわりがあるというよりは自分自身のバランスをとるためにいろいろやっている」のだといいます。同じことを繰り返していると向上心がなくなるので、いいペースでクオリティの高いアウトプットをできるように、いろんな仕事を並行してやっているそうです。
そんな舞子さんは、今年の秋ごろからオーストラリアへワーホリをしに行く予定。向こうにいる間はカメラマンのお仕事をお休みして、帰国後も多拠点生活をしたいのだそう。自身が居ない時期にも「チーム舞子」の中からクライアント企業へ紹介できる人を増やし、機会提供をできるよう、クリエイターのプロダクションのようなイメージで、ディレクション側に回って依頼を増やしたいそうです。とっても素敵な取り組みですよね。
舞子さんの強み=無意識で提供できる価値は「営業」。お客さんと繋がったり誰かを繋げたりすることが好きで得意なのだそうです。「営業にハードルを感じる方が多い中、自分で回せない量も取って来れるから、自分はそこでみんなの力になれる。その延長でスクールやセミナーなど営業に関わることを発信する建前があるから、体系立てて喋れるようになってきたのかも」と舞子さんは語ります。営業のどんな部分が苦手なのか明確にするといい、自分が営業できたほうが稼げるとは思う、とも話してくれました。
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自分を「安売り」しない
「お仕事を始めた初期は選り好みできないので、なりふり構わずやったほうがいいけど、両想いになりたい・自分が心地よく仕事する関係性って何だろう?と考えたときに、個人でSNSで繋がるのがいいのではないか」というのが舞子さんの考え。
自分にはどういうやり方が合うか知ることも大事ですね。舞子さんは求人サイトは使いますがプラットフォームは使わないそうです。そこには「撮影のような好きなことは安売りしたくない。自分を選んでくれる人に価値を提供したい」という思いがあります。お仕事受注の8割はTwitter経由、1割が Instagram経由、1割が直接のお声がけなのだそう。
ストレングスファインダーの上位資質が自我・指令性・個別化である舞子さんは「誰でもいい仕事はやりたくない」という気持ちで、カメラの技術を安売りはせず、自分を選んでくれる人にお金の対価として120〜130点の仕事を目指しているそうです。それを体現できているのは、複業フリーランスだから。精神安定を保っていられる(死なない)ための固定収入は、コーチングや営業など自分の強みで稼ぎます。一方、カメラは好きなことなので、撮っている瞬間そのものが幸せ。その時間を失いたくないし、こだわりを持ってやりたいので「カメラで稼がないと生きていけない」という状況にはしたくなかったのだそう。依頼が来なかったら他の仕事で時間を満たしたり、関東で依頼がないなら出張企画を実施したりすることが自分なりのこだわりなのだそうです。
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「低単価」で働くことの是非
舞子さんは以前どこかで見かけた「低単価でもいいからなるべく早く現場に入ったほうがいい、仕事をするための勉強をいつまでもしていてはダメ」というツイートにとても共感したのだそう。現場で学ばせていただいたことがとても多いのだといいます。
最初の「なりふり構っていられない」時期はあるし、低単価といっても限度がありますが「まず現場に入ることで将来的に単価を上げていける」と考えてみるのはいかがでしょうか。逆を言うと、いま自分の単価が上がらないのは実績・実力不足だと自覚すること。SNSで仕組み化ができないならプラットフォーム経由で実績を積んだり、知り合いにモニターを頼んだり、個人SNSの認知を上げて知ってもらったりしていかないと、お客さんから依頼をしようと思ってはもらえないですよね。その現実を受け止めて、スキルを身につけていきましょう。
「行動し続けないと止まっちゃダメ。目の前のお客さんに120%で提供することを考える。誠実さがすべてじゃない?」というキラーワードも飛び出しました。
舞子さんは2021年1月に個人仕事を始め、同年10月にフリーランスとしてデビュー。個人の活動としては2年経ったばかりですが、第一歩を踏み出したい方にはgiveできることもある!との思いで喋っているそうです。
現場に入っていくためにも「言葉ではなく質で見せられるものを作っておくのが大事」というところでSTEP1のパートがまとまりました。
STEP2:お仕事の続け方
舞子さんは「お仕事を続ける」ことの悩みを考えたときに、自分目線では飽きてしまう・職種を続けていくことに限界を感じてしまうと思ったそう(笑)。今回はその観点ではなく、収入の悩みや、健やかに働けなくなる悩みを想定して話していただきました。
舞子さんは「好きなことをしていけたらいい、フリーランスで自由に生きていけたらいい」という訳ではなく、頑張ってきたことに対価を頂いて生業にしていきたいタイプ。学生時代から関わっていた演劇も、趣味ではなくきちんと生業にしたかったのだと語ります。「稼げる=幸せ」とは思っていないけど、自分を幸せにする力を持っておきたいという思いがあります。
ワーホリの初期費用には150万円が必要なのだといいますが(!)「かつての薄給の会社員時代ならGOは出せなかった」と舞子さんは語ります。やりたいことで対価を頂けて、本気で頑張ったらこれくらいまで稼げるのだという目処がたち、自信がついて「いいよ」と自分に言えるようになったそうです。帰国後に通う予定の専門学校についても学費を賄えると思えるようになりました。舞子さんは、やりたいことをやれないとストレスになるから、余白や余裕を大事にしたいタイプ。「自分で稼いで自分を幸せにする力を持つこと」を大事だと考えていて、それができる人を増やしていきたいというビジョンをもとにフリカレを作っています。
当時を振り返ったnoteもご覧ください♬
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単価をどうやって上げていくか?
舞子さんが複数の方法をシェアしてくれました。
●今の業務委託先へ交渉してみよう!
同じ内容のまま単価を上げてもらうのは難しいかもしれないけど、交渉してみるのはアリ。
●付加価値をつけよう!
クライアントにとって業務内容の幅を広げたり、上流の工程に入ったりすることで「付加価値」をつけられます。
ライターの場合、依頼されたインタビューを書くだけではなく自分から企画を持ち込んだり、カメラマンとして写真も撮影したりする例が挙げられます。これは既存のクライアントのアップセルとなり、たとえばライターに3万円+カメラマンに3万円を別々に払っているところ「私が両方を計5万円でやります」などと交渉できます。自分は単価が上がり、クライアントは経費が減るので、お互いにメリットがあるんですね!
●新しい企業に営業しにいこう!
舞子さんは「これが一番簡単!」といいます。A社で(低単価で)学んだスキル+実績を売りにして、B社で価格交渉をする、その繰り返しで単価を上げていくのです。
私はこの話を聞きながら「フリーランスは会社員と違い『評価』の機会が無いので成長実感を得られにくい」という以前耳にした課題が、単価を上げていくことで解消されたりするかも…?と感じました。
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QA:「単価」の上げ方の幅感はどう設定するといい?
一番の基準は「時給単価」かも、と教えてくれた舞子さん。自分はこの仕事にどのくらい時間と工数がかかるかを確認し、時給単価を算出。月に何時間と決まっている業務委託なら、この金額を下回りたくないから〇〇円にする!などと決めていけるとのこと。
QA:税金関係はプロに聞こう!
つい気になってしまう「税金」のこと。お金に関する助言は専門家しかできないので、ここはフリーランスの方ではなく、プロに聞いてみましょう!
舞子さんは会社員を退職する際、総務さんへ税金関係について聞いてみたそうです。確かに身近にいる詳しい方ですよね…!
また、書籍の紹介もありました。漫画でわかりやすいそう…気になります。
あんじゅ先生こと若林杏樹さんが書かれた漫画『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが、税金で損しない方法をおしえてください!』も読みやすくてオススメとのこと。こちらはフリーランス界隈でよくオススメされている印象がありますね。
税務署に行ったり、ココナラなどのプラットフォームで税理士さんに相談できたりもするそうです。不明点がある際は、利用してみるとよさそうですね!
QA:同業者とのバッティング対策?
複業フリーランスとしてリスクヘッジをしておきましょう。同業者でもターゲットが違うことはよくあり、バッティングしないようコミュニティを横展開・複数展開しておくことが大切だといいます。自分がターゲットにしている「自分を選んでくれる」人だけがお客さんでいいのだ、と思えることも大切ですね。
最後までリスナーの皆さんの質問に答えながら、あっという間に1時間が終了しました。
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おわりに
3連休最終日。日中の開催でしたが数十名の方が集まり、コメントも賑わうスペースでした!
フリカレの卒業生から、現在フリーランスの方、フリーランスに興味のある方など、さまざまな立場からの質問や感想も飛び出し、そこに舞子さんからリアルタイムでお答えいただける、充実した時間でした。
「フリーランスってどんな働き方をしてるんだろう?」「どうしたら一歩踏み出す勇気を出せるのかな?」などなど、複業フリーランスの舞子さんに聞いてみたいことがある方は、タイミングが合えば是非リアルタイムでTwitterスペースに参加・質問してみてくださいね!
参加できないときも、スペースのアーカイブや、こちらのnoteに掲載するイベントレポートで内容をチェックしてくださいね。
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