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「チーム」が作れない?


企業の成果、仕事へのモチベーションにも重要なチーム作り。

 これはメンバーの年齢、性別、キャリア、場所など様々な要素に左右される為、必ずうまくできる方法は中々説明できるものでは無いでしょう。
 では、反対にうまくチームを作れない場合はどうでしょうか。実はそういうチームに実際にヒアリングや仕事を共にしてみると、要因とされる部分は共通してると感じられるのでまとめてみました。

 どんなビジネスに於いても、一人で仕事を完遂する事はほぼ不可能でしょう。永久にチームを維持、進化を続ける事で運営される業種も多いと感じます。

 店舗を運営する業種もその一つ。店舗毎に「チーム」があって日々運営されています。そして、その「チーム」の能力は業績に大きな影響を及ぼす事は言うまでもありません。

 弊社も例外ではなく、複数のチームを以って運営されております。その中でも、一つになって目標に向かうチーム、経験浅くて粗いが勢いのあるチーム、イマイチまとまりを感じないチーム。など、それぞれチームにも多様性が出てきます。もちろん、チームによって成果、離職率も異なり、その予想はそんなに大きく外れません。

 当たり前ですが、「チーム」を取りまとめるリーダーは大きな役割を担っており、どんなチームが出来上がるかはリーダーの肩に掛かっていると言っても過言ではありません。
「チームを作る力」昨今、最も重要なリーダーの資質の一つなのではないかと考えます。

「チーム作り」が苦手(と思われる)なリーダーの共通点3つ

①[縦の関係性]の意識が強い

プライドなのか自信なのか、事ある状況で相手が自分より下の立場である事が表現される。それは行動、発言など様々な形で現れる。よく使う言葉としては「指導」「教育」「評価」など自分が上だという前提のものが多い。
 これは実際は必要な要素ではあると思うが、これにより他のスタッフにプレッシャーやストレスばかりが掛かってる事に気が付いてない人が多い。
 逆に上手なリーダーは同じ関係性を用いて安心感を与えられている。

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強制的な縦関係 → 信頼を生む横関係 を 意識
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②[期待値]の一方通行

〇〇さんには期待してます。という言葉をよく耳にします。が、その期待通りに進まないとすぐに否定しだす。思ったよりできない。もう少しできるかと思ってた。など裏切られたような発言をするが、それは自分が勝手に期待してた事を棚に上げている。

そして、ほとんどの人は意識していないが、自分が他者に期待してるように、他者から自分へも期待値のベクトルが向いている事を考えない。つまり自分(リーダー)にも掛けられてるであろう期待値を想像もせずに日々仕事をしていく。
知らず知らずのうちにスタッフからの自分への期待を裏切っているかもしれないのに。
自分が裏切られたという感覚しか持てていない。

もう一つ。自分への期待値が低い。他者への期待値は勝手に大きくするのに自分自身への期待値は設定しないか低い。もっとできるはず。という自身への期待を差し置いて他者への期待を膨らませてる傾向がある。

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・他人への期待 → 下げる
・他人から自分への期待 → 下げて貰えるよう意識
・自分が自分への期待 → 大きくして頑張る
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スタッフを変えようと必死

スタッフの行動、思考を正しいと思う方向に是正する為に必死になりすぎる場合をよく見かけます。
 これは、根が真面目な店長さんによく見かける傾向なのではと感じます。
「こんなに説明してるのに何で分かってくれないんですかね」とかよく耳にしますが、わかってるのと、行動が変わるのとは全く別であり、行動を変えるのは、本人の意思でしかないので、こちらが矯正的に変えても意味がないのです。
 指導やアドバイスは変わるきっかけにはなり得るが、矯正できるものではないのでかなり根気のいる仕事ではあります。ですが指導と変化がセットだと錯覚してしまうので、それがなされないと大きなストレスを感じて行動に現れたり、逆に店舗の空気が悪くなってしまう事も見受けられます。気持ちは理解できますが、それでは本末転倒なのです。
 指導などで変化のきっかけを与え続けても変わらない場合は、社内の評価にも繋がらない可能性も高いので、そういう面で当事者にはマイナスが生まれていくと認知すればもう少し楽に取り組めると考えられます。

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・強制的に他人を変えるのは不可能
・変わってくれたらラッキーくらいの気持ちで取り組む
・モチベーションのコントロールが一番の薬
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 大企業のような組織立ったグループのリーダーとは異なり、中小企業の場合は、人材的にも、業務的にも流動的なコミニュティーが多い。そこを担うリーダーはその都度対応力が求められてしまってると思います。

対応しようともがくが故に、いつの間にか、[手段]が[目的]化してしまってる状況はよくある事です。

特に人財育成に関わることは、成長や成果も分かりにくいので誰でも焦ってしまいがちです。

良質でパワーのあるチームを作るには、時間をかけてでも信頼を得て、チームのみんなとスムーズな関係性を作る事が一番の近道なのだと考えます。
 いくらスキルが身についても、それを発揮する為には充実した精神状態が必要です。その環境を最優先に考え、スタッフに安心して働ける環境を与えられる事こそが重要なのだと思います。


 今、指導やチーム作りで悩んでる部分はそんなに必死になるべき事なのか?
もう一度考えてから行動しても良いのかもしれません。






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