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鶏を捌く「命の授業」子どもに見せたいですか(その①)

大きなテーマで、とても長くなるであろうから、2つ(もしくは3つ)に分けようと思っております。あしからず♡

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(2021年04月12日ブログより)

タイトル:東京に戻って

カウントダウンもままならなぬまま、怒涛のように引っ越し作業と別れの儀式を終え、空港で号泣しながら奄美を離れてもう2週間半。

子どもたちがすっかり東京生活に慣れているのを横目に、
私だけは後ろ髪引かれ、未練タラタラ…
もう一年奄美に残ってもよかったのでは?という自問自答と、
これ以上自分が生きていこうと決めた場所を離れたままにしておくのは限界かなという想いに挟まれて生活しています。

住めば都
これに尽きる。
結局は一緒に生活していく人たちであったり、
どんな環境を好むかであったり、
どっちが正解とか不正解とかは存在せず、
ひたすら一長一短。
隣の芝はいつも青いし、
足りない物は反対側にあるわけだけど、
それでもどこで暮らしていくことが幸せなのかを問いながら、
選択権があればそれだけでラッキー。
選択権がなければ、
落ち込まないで見方を変えてみる。

それしかできない。
奄美レビューは追々。
まずは頑張っていきます!ここで…

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別れ

3月末。東京に戻る飛行機に乗るために向かった空港には、想定外に想定以上に多くの見送り人たちがいた。

人生のソウルメイトとなったママ友親子と、

そのママの元で活動を共にした賢者の大学生たち、

そして先生として有り余るほどの尊敬しかない、娘の担任の先生一家。

住んでいた町から空港は2時間弱かかる距離なのに。

奄美は以外と縦長でびっくりする。なのでほとんどの人たちとは、住んでいた町の海の駅の駐車場でさようならをした。その時に集まってくれたメンバーにもお礼がしたい。たくさんたくさんのありがとうを。

泣いた。結構人がいた空港で恥ずかしげもなく。単純に別れたくなくて子どものように泣いた。「ありがとう」と「さようなら」に久々に号泣した!(後日判明したのは、観光客の取材でテレビ局がたまたま入っていて端っこに写りこんでいたらしい笑)。

特にソウルメイトのママが窓の外を見ていたので「あ、電話でも入ったかな」と思ったら(活動で忙しく、とにかく絶えず電話が入るので)、嗚咽状態だった。それを見て私もまた泣くというVicious Circle…

そんな姿を搭乗時刻を気にする娘は「早くいくよ!恥ずかしいからもう泣くのはやめて列にならんで。人生に別れはあるでしょ!」と叱咤してきた(怒)

娘の熱さとクールさには、こちらも付いていけない時がある…

Shangri-La(桃源郷)

そのソウルメイトママ。彼女がやっている活動は今後こちらでもたくさん紹介させていただきたいのだが、簡単に端折って言うとすると「有機農業」だ。女性が奄美の限界集落の廃校を利用し、環境問題を考える「循環型農業」を実践しているのだ。

全くもって尊敬以外の何物もない。しかも彼女はもともとは東京生まれ東京育ちのお医者様のお嬢様なのに、破天荒なお父様がいろいろなものを持ち込むものだから、その後処理状態で奄美入りして現在の活動を5年以上も続けている。

そして2020年。彼女のもとにたまたま…本当にたまたまなのだろうが、たくさんのオモシロ(変人)人間たちが集まってきた。私も含めてらしいけど笑。そして彼女の活動を理解し、共感し、賛同して勝手に自然に手伝いを始めたため、彼女が管理するその施設にはこれまで以上にいろいろな人たちが出入りするようになり、かなりワクワクの施設になる転換期を現在進行形で迎えている。

その施設には、1匹のシンボルヤギとたくさんの黒鶏、合鴨たちがいる。のどかで桃源郷みたいな場所である。130年以上も続いた集落の大事な小中学校だったが、人口減少に耐えられずその幕を閉じ、その場所の有効利用のためにソウルメイトママのお父様が町と交渉し、私財を投じて有機農業の会社を作ったのだ。

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そんな素敵な桃源郷では、これまで子どもたちを対象にたくさんの環境教育をしてきた。よくあるマイクロプラスティック問題から、残食を肥料にしておこなう有機農業体験。それだけではなく草木染などの伝統文化イベントなども頻繁におこなっている。

我が家もその活動に誘われてから、自然と、本当にごく自然と毎週のようにその施設に通うようになり、いつの間にか子どもたちをそこにファームステイで来ている大学生や集落の中学生に任せ(放置し)、親たちはのんびりと好きなように語り合うことができる至福の時間となった。時には奄美の伝統料理教室をし、時には廃校のリノベーションをしながら。

その施設でおこなう一つのイベントとして、そこで飼育している鶏を捌く「命の授業」がある。

私と娘は一度だけ、息子はウチの大家さんに連れられて参加したので二度見学させてもらったのだが、それは非常に非常に重要な意味を持つ壮大なテーマであったことに、今になって気が付く…

というところで「その②」に続くことにする。

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KYHR/SLA

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