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ハンディーゾーンに毎日使うものを(30)

ハンディーゾーンという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ハンディーゾーンとは、身体的に手を伸ばしやすい可動域のことをいいます。手を真横にピンと伸ばしてみてください。手が触れたところが、最もモノを置きやすい「ゴールデンゾーン」。そこから上下30度ずつで手が届くエリアを、「ハンディーゾーン」と呼びます。

片づけは、「整理・収納・整頓」の3ステップとお伝えしていますが、一番回数多く繰り返すのは、3番目の「整頓」です。毎日使うモノは、毎日、元の指定席に戻します。使う頻度の高いモノほど、一番返しやすい場所に配置することで、整頓がどんどん楽になっていきます。

反対に毎日使うモノなのに、ハンディーゾーンから外れた場所に定位置を定めてしまった場合、棚の上や椅子の上など、ついつい定位置外の場所に仮置きをしてしまいます。この仮置きの積み重ねが、居住スペースの散らかりの主要因なのです。出しっ放しは、あなたの怠慢ではありません。単に定位置が不適切なだけです。大人も子供も、時間があるときも急いでいるときも、息をするように楽に整頓できる定位置を目指しましょう。

前回の記事で、収納スペースごとに、箱の単位で大きさを測りました。加えて、そのうちのハンディーゾーンが何箱分か、を数えます。

クローゼット_iStock-519617976

両びらきタイプの押入れの場合は、
・中段 > 上段・下段
・手前 > 奥
・端  > 中央
がハンディーゾーンになります。

観音開きのクローゼットの場合は、端よりも中央の方が、出し入れしやすくハンディーゾーンです。

家全体をミニマリスト状態に保つのは、ハードルが高いですが、「ハンディーゾーンだけをミニマリスト状態にする」という目標であれば、できそうな気がしませんか?

「ミニマリスト部屋をつくる収納ルール」はいくつかあり、次回以降に紹介していきますが、当てはめるのは一旦ハンディーゾーンだけでOK。手が届く範囲はきっちりと秩序を保ち、手が届かない場所はとにかく詰められるだけ詰めましょう。


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