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「愛してないモノ」の出口戦略(33)

今回は、整理の背番号表のグループD、「使わないし、愛さないモノ」についてです。

このグループに当てはまったモノを家の外に出すことで、人は幸せになれるのですが、状態が悪くない場合、捨てる必要はありません。捨てる以外の方法で、外に出していきましょう。

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まず、4つの箱を用意し、①〜④まで番号を振りましょう。

【状態が良いモノ】
①売る            
②譲る
③寄付する

【状態が悪いモノ】
④ゴミ箱に捨てる

まず、持っている理由が、「高価」「しがらみ」に分類されたモノは、「①売る」という出口がフィットします。

「①売る」にまつわるサービスは、あなたもいくつか馴染みがあると思います。大きく分けると、メルカリ・ヤフオクなどのフリマアプリ型と、ブランディア・ブックオフなどの買い取り業者型の2種類が存在します。

フリマアプリに普段から慣れ親しんでいる方は、メルカリ用の箱を用意しましょう。

希少価値があるモノや、ニッチなカテゴリのモノは、個別にフリマアプリに出品すると、思わぬ高値がつくこともあり、モノの価値を理解してくれる相手に気持ちよく譲ることができます。 たとえば、私の友人が、人生ゲームを売りに出したところ、子育て中のママさんに5000円で買い取ってもらうことができ、温かい気持ちで手放すことができたそうです。

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一方で、今日までフリマアプリをやったことのない方や、面倒くさがりの方には、買い取り業者型をオススメしています。

私自身も面倒くさがりで、「今日1日で手放してしまいたい!」という気持ちが強いので、フリマよりも買い取り業者に宅急便で送ってしまいます。

洋服(ブランディア)や本(ブックオフOnline)など、カテゴリは限られますが、箱に詰めて送ると(送料無料)、すみやかに査定をしてくれて、売上金が受け取れます。ちなみに、寄付も選択できますよ。 

モノへの愛着が強い方のクローゼットを片づける際、ブランディアの存在は絶大です。 以前、ブランド品の洋服をたくさん持つ女性の方のご自宅を片づけました。その方は、多くのブランド品をお母様から譲り受けたものの、本人は全く着ることはなく、タンスの肥やしとなっていました。

「使っていないなら処分しませんか?」と提案すると、「高価なモノなのに、捨てるなんてとんでもない!」と明らかな拒否反応を示します。

しかし、ブランディアの箱を組み立て、「これは、クローゼットに残しますか? ブランディアしますか? それとも捨てますか?」と3択で聞いていくと、「じゃあ、ブランディアします」と、気持ちよく手放せたのでした。以来、私が洋服の整理をお手伝いする際には、「ブランディアする」という動詞を使うようにしています(笑)

また、大型家具など、大物荷物はジモティーに出品しましょう。料金を支払って粗大ゴミとして出すよりも、近所の方のお家で活用してもらった方が、ずっと素敵ではありませんか。

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次に、グループDのうち、持っている理由が「しつけ」「迷信」「小さい」に分類されたモノは、「②譲る」という出口がフィットします。

たとえば、私は「小さい」という理由で、ついボールペン・クリップ・はさみなどの文房具を溜め込んでしまうのですが、職場やイベントに積極的に持ち込んで、必要な人に譲って活用してもらうようにしています。

また、ぬいぐるみは手放すとバチがあたりそうで怖いので、状態が奇麗であれば、小さい子どもがいる知り合いに譲ったりします。TwitterやInstagramのストーリーで、譲りたいモノを写真に撮って友達に紹介するのも、より多くの人に声がけができてオススメです。

日本人形など、それでも捨てると良心が痛むモノの場合は、プロに任せて供養してもらうという選択肢もあります。日本人形協会が運営する人形供養代行サービスなど、宅急便で送るだけで、プロが責任を持って手放してくれるサービスもあります。

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モノによっては、「③寄付」もオススメです。

文献として貴重だと感じており、手放せない本は、近所の図書館に寄贈しましょう。

書籍の価値を一番わかっている司書さんが、適切な形で本を取り扱ってくれます。自分が再度、見返したくなったときは、また図書館に行けば読めるのもメリットです。寄贈可能な本の種類は、図書館ごとに規定があるので(例えば、漫画はNGなど)、持ち込む前に図書館のHPを確認ください。

自分の家で眠らせておくより、地域の方の役に立ち、モノの価値を最大化することができます。

他にも、「ECO Tradingのおもちゃ寄付サービス」、「古着deワクチン」など、発展途上国の子どものために、モノを提供できるサービスもあります。ユニクロやGAPの店舗でも、不要衣類の回収プロジェクトを行なっています。

片づけをきっかけに、寄付に一歩踏み出すのも、心を豊かにする、いい経験です。

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最後に、出口を決めてから、手放すまでの締め切りを設けましょう。使いもしないし、愛してもいないモノをいつまでも部屋に置いておくのでは、せっかくモノを整理した意味がありません。

目安は、3週間以内に家の外に出し切ること。手放せていないアイテムを箱にまとめておき、「締め切り日になっても目処が立たないモノは捨てる」というルールを定めましょう。

次回は、「使わないけど、愛しているモノ」について、お話していきます。

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