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【浮世絵模写】年の暮れにゆく、雪の参拝

※過去の記事ですが、描き直したの作品を最後に追加しました。

前々からやりたかった浮世絵模写。以前、歌川広重の「東海道五拾三次 蒲原 夜之雪」を描きましたが、シリーズ化できるといいなーと妄想中です。

なぜ浮世絵を水彩画に?

好きなんです、浮世絵。好きになったのはnoteを開設したときにたまたま遭遇した、太田記念美術館のnote記事。確かコチラの記事だったような気がします。

「浮世絵の雨の表現方法って面白いな」「あ、浮世絵って版画だったんだ」「え、この細い線も版画刷りなの?!どういうこと??」「ちょっと待って、浮世絵の技術すごくないか…」。たった一つの記事からとんとん拍子に浮世絵の世界に引き込まれていき、気づけば浮世絵ファンになってました。

浮世絵って人間の表情が一人ひとり違っていたり、庶民の面白いワンシーンが描かれていたり、動物を人間に見立てたコミカルな絵があったりするんです。現代でも楽しめる浮世絵のユーモアやセンスに触れると、なんだか江戸時代がものすごく身近に感じられるんです。これも太田記念美術館の記事のおかげですね。(いつも面白い着眼点と踏み込んだ解説、ありがとうございます!)

いつか大好きな浮世絵と水彩画を組み合わせられないだろうか…そんな思いが募って「東海道五拾三次 蒲原 夜之雪」を描いたわけです。

二作目は「名所江戸百景 浅草金竜山 」

浮世絵のもう一つの魅力はその大胆な構図。飛行機やドローンがない時代なのに、鳥の視点から描かれていたり、極端に近いものを入れ込んだりと、魅力的な構図が多いんです。

今回は歌川広重の「名所江戸百景 浅草金竜山」を模写しました。

広重『名所江戸百景 浅草金竜山』. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1302737 (参照 2023-09-18)


ダイナミックな提灯が絵の奥行きを作り出しています。こんなに大胆に提灯を描いてしまうなんて。かっこいい!雪が深々と降る中、参拝に向かう人々のなんだか厳かな空気感に惹き込まれます。

これを水彩画で描いたらどんな感じなんだろう。そんな興味を出発点に描いたのがコチラです。

水彩画で描いたもの。手前の門の詳細はあえて省略し、
奥の本堂をフォーカルポイントに。


霧がかったような雪を意識しましたが、暗い木陰のエッジがちょっと強かったかな?そして何だかんだ、「橋」を書くところが一番緊張しました。ちょっと形が崩れちゃったけど、まぁそこはご愛嬌ということで!

こんな感じでたまに浮世絵模写も投稿していきたいと思います。

その後、さらに描き直したので最新版を追加しました。「橋」の漢字が整いました(笑)個人的には、星のような水玉模様がお気に入りです。(一方で、中心にいる女性の傘が、ビニ傘にしか見えない…)

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