【新企画】Morning Pitch for Interns 始めました。
皆さん、こんにちは。神村です。
今回は、「人材採用・育成」をテーマにお話します。
これまでも、スポーツクラブの大きな経営課題の一つとして、「人材採用・育成」について幾度か触れてきました。その理由は、クラブ内に人事専門担当者がいなかったり、教育に割く時間が無かったりと様々であることも話してきました。ただ、クラブ経営者として「人材課題を後回し」にすることは、本質的には課題の先送りに他なりませんし、実際に人材の採用・育成の基盤を固めるには計画的に進めなければなりません。この観点に立って、モンテディオ山形では Morning Pitch for Interns という新たな活動を始めました。本稿では、その内容をお伝えしながら「採用・育成」について考えていきたいと思います。
(本稿は「Off the pitch talk 」第80~82回の放送内容のまとめです。今回はインタビュー&文責:神田さんでお届けします)
↓↓音声で聞けるstand.fmはこちらから↓↓
#80 : https://stand.fm/episodes/607d4829e326402395ee11b9
#81 : https://stand.fm/episodes/607fed31e32640afcaee451b
#82 : https://stand.fm/episodes/60829e250e2af843f15c66a6
組織の若返りと、持続的成長に向けた「若手採用」
そもそも、人材の採用・育成というのはクラブに限らず、一般企業でも3~5年くらいかけて取り組むものです。まず採用計画を立てることに始まり、実際に採用活動しながら人を採用して、入社した人への教育、さらに続々と入社する後輩たちを先輩が教育する、ここまで確立して持続的な教育システムができたと言えます。
今回、モンテディオ山形では、営業部門でインターンとして働いてもらう学生を全国津々浦々から6~7名採用しました。よくあるクラブのインターンでは、クラブの内情や仕事体験など、様々な”作業”をする機会が多いのが実態です。しかし、モンテディオでは正社員とほぼ同水準の業務に近い形で、営業の仕事を経験させています(もちろん有償です)。Jクラブやスポーツビジネスに興味のある学生にとって、とても良い機会だと思います。単にクラブの仕事に触れるだけでなく、実際に仕事してもらうことで、本気で自身の就職先として良いかを考えてもらう機会を提供しています。
勿論、インターン生を受け入れるクラブ側も、しっかりとしたマニュアル等を整備する必要があります。同時に、各学生がきちんと作業を進めているか PDCA を回していく必要があるので、目標設定及びそれを管理するマネジメント体制を構築せねばなりません。その中で、本インターンを通じて得られる学びを最大化させるために Morning Pitch for Interns を始めました。
Morning Pitch for Internsの内容
ここからは具体的な取り組み内容について話していきます。まずは、営業の基本であるリストアップをしてもらいます。リストアップした企業に対してメールを書いて送ってもらい、アポ取りしてもらいつつ、営業スタッフの商談にも同席してもらいます。ここまでが第一ステップです。営業の仕事を学ぶ意味では非常に有意義ですが、これだけでは他のバイトやインターンと大して変わらないので、毎週木曜日の7:30~8 :00にて実施したのが Morning Pitch という訳です。
Morning Pitch では、文字通り「朝の勉強会」を実施しています。基本的には学生さんの都合も鑑み、自主参加型です。ノウハウを教えているというよりは、物事の本質を見極める力や自ら学び続ける習慣を養うことを重視しています。その意味では、一般企業のインターンの様な、会社を知ってもらうことや会社の採用に繋げること自体が主目的ではありません(もちろん、インターンでの経験を通じて、モンテディオに興味を持ってくれる学生がいたら大変有難いことです)。たとえ、参加してくれた学生がスポーツ業界に就職しなくても、将来の就職活動や仕事に活かせるコンテンツを用意しています。モンテディオで取組んだことが、いつの日か「あの時に学んでよかった」と思ってもらえることが理想です。通常のアルバイトで得る学びも大事ですが、それに勝るとも劣らない学びが提供できると自負しています。学生にとっては、視野を広げる、視点を変える、視座を高める等のきっかけになると思います。スポーツ業界に興味があって、やる気があれば、基本的には誰でも挑戦できるよう門戸は開かれていますので、興味がある方は本稿末尾の案内から是非ご応募ください。
Morning Pitchがもたらす効果とは
社員にとっても、インターンの学生と一緒に参加し学び合うことで、育成するための基本や育成することの楽しさ、そして難しさを感じるでしょう。クラブにとっては、社員の成長もまたメリットなのです。この、双方向に学びがあるという点がポイントで、社員も日々勉強し続けなければなりません。社員が学生にただ一方的に作業を教えるのは、経験の差がある以上できて当たり前です。一方、仕事に対するスタンスや向き合い方に関しては、単なる年月の積み重ねでは得られない部分だと思います。
つい先日の Morning Pitchでも、学生 / ビジネスマン双方に有用な本を10冊ほど紹介しました。その中で、過去読んだことある本は何冊あるかを聞いてみた所、ほとんどの学生たちが1冊も読んだことが無いと答えていました(これはある程度、予想していました)。しかし、同じ質問をモンテディオの社員たちにした際、2~3冊しか読んだことがないとの答えが返ってきました(苦笑)
一般企業のビジネスマンなら必読と言われる本を読んでいなければ、先輩たちから後輩にビジネスの基本を教えられる筈がありません。更に言えば、一般企業なら誰しも教わる(あるいは勧められる)本を、サッカークラブに入ったが故に知る・学ぶ機会が得られないというのはとても残念なことだと思います。もちろん、業種や企業によって学びの機会に差があるとは思いますが、モンテディオは常に学びの機会を増やし、充実した環境を整えたいと考えています。
まとめ:クラブの未来を決めるのは今
今回は、クラブにおける「採用・育成」に触れながら、モンテディオの新たな活動である Morning Pitch の内容を紹介しました。繰り返しますが、目先の事ばかりに囚われず、10年後のクラブを支える人材を考え、育てていくことが、クラブの持続的な成長に繋がります。今まさに行っているモンテディオの活動も、中長期的な育成・教育体制を整えるべく、まずは学びの文化・体制をクラブに浸透させるための大事なプロセスと位置づけています。
本稿を読んでくださった方の中で、もし Morning Pitch やインターンの内容に興味がある方がいたら、ぜひ積極的に応募していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!
募集要項
■ご応募方法:Twitter(@montedio_sales)のDMもしくは営業宛(eigyou@montedio.co.jp)へのメールでご連絡ください
■下記に該当する方のご応募お待ちしております
・営業活動、社会貢献活動、SDGsに興味・関心がある
・「モンテディオ山形」が持つ資源を活かした協業に興味・関心がある
・成長意欲の高い学生
※サッカーの知識、好き嫌いは一切問いません
■募集職種
・セールス
■応募人数
・3名程度
(文責:神田)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?