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今年の注目テーマについて語ります!~Part.1~

皆さん、こんにちは。神村です。
今回は、2022年も明けたということで、「今年気になるテーマ」を取り上げたいと思います。今回は、東洋経済新報社から出版されている『2022年 日本はこうなる』の中から、メンバーが興味ある・気になるテーマをピックアップしていきます。
本書では、コロナ禍でデジタル化や働き方改革が加速していること、地球環境問題をはじめとした SDGs 関連の取り組みも世界的な広がりを見せている一方、格差や貧困の問題も深刻さを増していること等、2022年重要になる「76のキーワード」が語られています。読者の皆さんも興味があるテーマについて、自らの意見と照らし合わせながら読み進めてもらえると嬉しいです。

(本稿は「Off the pitch talk 」第186~188回の放送内容のまとめです。今回はゲスト:小出さん三浦さん神田さん、文責:神田さんでお届けします)

↓↓音声で聞けるstand.fmはこちらから↓↓

#186 : テレワーク時代の『健康経営』について考えてみた
#187 : ジェンダー問題を若い世代で話し合ってみた
#188 : 中小企業の未来と事業継承について話し合ってみた

テレワーク時代の健康経営

(神村):今回はコロナ禍の2年間で大きく社会が変容してきた中で、気になるテーマをディスカッションしていきたいんだけど、まずは神田さんが選んでくれた健康経営について話そうか!

(神田):ありがとうございます。僕が”健康経営”という言葉を見聞きするようになって最初に感じたのは、非常に定義が曖昧だなという点です。大きくは、身体的/精神的の2つに分かれると思います。具体的には、前者は習慣的に運動をするなど、後者はメンタルヘルス/ウェルビーングを指します。そしてコロナ禍においては、企業が従業員の精神的な部分もケアをしながら、働きやすい環境づくりが求められてきたと思っています。

(神村):たしかに人と会わずに仕事することが常態化するなかで孤立感を抱く若者も増えてきている記事も目につくようになりました。その意味では三浦さんは新卒1年目の時からまる2年コロナ禍だから、相当大変だったんじゃない?

(三浦):私は会社以外に副業だったり繋がりの場を持っていたので、あまり孤立感は無かったのですが、1~2歳上の先輩たちは最初オフィスで働いていたのに、急にコロナで環境がガラリと変わったので、大きく体調を崩したり、中には休職された方も部署内で複数名いましたね。

(神村):これって本当に2020年以前に普通に対面で働いていた人たちの中で、環境適応能力がバラバラだろうから、重くのしかかっているということなんでしょうね。身体的な「健康」のプロでもある小出君の意見も聞きたいな。

(小出):いきなり激しい運動は難しいと思うので、ガッツリ運動するというよりも、まずは外に出る位の気持ちで散歩を始めてみるのが有効ではないでしょうか。太陽光を浴びるだけでも効果がありますよ!

(神村):なるほどね。企業が提示できる策をあげるなら、社員同士で対面で会う機会をつくる、例えば週末に近所同士の社員が集まってウォーキングする機会を設けるのも大事なことなのかもしれないね。

ジェンダー問題について

(神村):次に、ジェンダーの問題を取り上げてみたいと思います。少しセンシティブなテーマかもしれないけど、まずは三浦さんのご意見をお伺いしたいと思います。

(三浦):私が学生から社会人になった時に、より強く感じたテーマだったので今回取り上げさせてもらいました。まず、22歳で就職して幅広い年齢層の人と働くようになったのですが、やはりどこか私の事を「若い女の子」と見ているような空気があって、それがすごく嫌なんですよ

(神村):三浦さん自身がそう感じる場面があるということだね。

(三浦):はい。もちろん、言っている側にも悪気はないとは言え、そういう問題ってずっと前から、それこそ私が小学生のころから言われていた問題だったので、いざ自分が体験すると、誰かがこの風潮を変えない限り、この先ずっと続くんだろうなと思っています。

(神村):すごく気持ちわかるよね。実は、僕が就職した時代に男女雇用機会均等法ができたんだけど、その当時「ジェンダーギャップの解消」という考え方があったのかどうかよくわかりません。「雇用格差の解消」が目的でだったような気がします。あれから40年経つけど、今の日本社会は当時から全然変わってないと感じる場面が多々あります。最近では、男性も育休を取るべきだとか、女性の管理職の数値目標を決めるとか、政府や企業が色んな解決策を模索していると思うけど、何か遅々として進んでいないと思います。何をすれば変わるのかな?

(三浦):解決策はたくさん挙がっていると思うのですが、どれも核心をついているとは正直思えなくて、、、もっと日本文化的な側面とか、容易には変えられない部分が根本原因な気もします。

(神村):ここでちょっと男性陣の意見も聞こうか、神田君はどう考えてる?

(神田):誤解を恐れず言うなら、この問題の本質的な原因って「平等」に重きを置き過ぎていることだと思います。もちろん、雇用の機会は平等であるべきですが、何もかも同じにするのには少し違和感を覚えます。動物学的な性差はある訳ですし。むしろ、男女の違いをしっかりと理解し、互いを尊重し合うことが解決への糸口になると思います。

(神村):職場における平等や公平が何を指しているのか、そのあたりの本質的な議論が必要だと僕も思います。小出さんはどう思う?

(小出):難しい問題ですが、トレーナーの観点では男女のアスリートによって体のつくりは明確に異なります。違いがあることを前提にして、適材適所で配置できるようになれば少しずつ変わると思います。

(神村):能力的な部分で女性の男性より優れていることはたくさんあるし、単純に「力仕事は男性に任せよう」とか「事務作業は女性」みたいな縛りを無くすことの方が本質的だと思うな。育児休業についてどう思う?

(三浦):私の部署でも育児されている方が時短勤務されているのですが、会社側が時短に即した業務量を把握できてない印象です。仕事量がそのままだから、時短していると仕事が滞ってしまうという弊害も起きています。

(神村):これって経営的にも難しいんだよね。。本来は個々の勤務時間に合わせて業務を振り分けるべきなんだけど、今の日本企業の多くは先に各社員に仕事が割り当てられるから、個々人の都合で勤務時間を変えるのが大変です。しかも、男性 vs 女性という括りだけでなく、女性同士で僻み合いが起きることだってある。ちょっと極論かもしれないけど、職場における「働き方・生産性・得手不得手の役割分担」などという根本的な問題をクリアしていかないといけない。単にルールを作ったり・数値目標を掲げるだけでは新たなひずみが生まれると思う。

中小企業の未来と事業継承

(神村):3つ目のテーマとして、国内中小企業問題を選んでくれたのは、小出さんかな?

(小出):はい。このテーマについて神村さんに純粋にお聞きしたいのですが、僕たちは過去、企業経営やM&Aをしたことがないのですが、コロナ禍で中小企業の廃業が前倒しになるという本書の主張について、なぜそのような事象が起きるのでしょうか。

(神村):そもそも論だけど、中小企業の事業承継の問題はコロナ以前からあったんだよね。僕が人材紹介の仕事をしている時も、地方企業の斡旋をする部署をつくったりもしました。当時からある課題は純粋に地方に人がいないという点。そして今は若い人たちが地方で起業したいというニーズも増えてきています。こういったところに新たなビジネスチャンスがある。つまり、事業を止めざるを得ない人と、事業をやりたい人同士を繋げば、まだまだ色々な可能性があると思っています。

(小出):なるほど。神村さんのご実家も元々は本屋でしたよね?

(神村):そう。書店はもう15年くらい前に閉めちゃったんだけど、まだ建物は残ってるんだよね。親の事業を継がなかった身としては、今更ながら、この資源を何とか活用できないかを考え始めています。地方の活性化敵な意味合いも含めて・・・・三浦さん、町の本屋を経営してみない?(笑)

(三浦):えー!とても素敵ですね!本気で興味あります。

(神村):これって、企業のM&Aみたいな大々的な話というより、もっと根っこにある想いの部分だよね。ローカルな中小企業の在り方って感じかな。
こういうお店を残しておきたいとか、向かhしながらのたたずまいを復活させたいとか。もし地方のお店を復活させてくれる人がいたら、喜んで受け渡すと思うよ。

(小出):ということは、コロナがきっかけで廃業が進んだという訳ではなく、元々あった後継者不足などの問題が加速したということですか?

(神村):コロナは事業を閉じる決断を後押ししたのだと思います。高齢の社長・経営者が「コロナだし、廃業やむなし」と思いやすくなったり、子供にもコロナ禍の厳しい時に「継いでくれ」って頼みにくいという状況を生んだことで、結果的に廃業が増えてしまったんだよね。いずれにせよ、経営者の高齢化はこれからもどんどん進むわけだから、2更に事業継承の話は増えると思う。これまで事業を続けてきた経営者の想いに共鳴する人を集め、それを新たなチャンスを求める若者に繋ぐことができたら素晴らしいと思う。個人的には、ビジネス(お金)ベースではなく、「世代間のバトンつなぎ」的な想いをベースにして欲しいと思います。

(小出):なるほど。それは素敵です。

まとめ:まちの本屋を経営しませんか?

(神村):余談になりますが、僕の地元(愛知県半田市)で本屋を経営してくれる人、Noteの読者さんの中で居ないかな?って結構本気で思ってます。でもまずは君たちに、僕の地元を一度見学しに来て欲しいな。必要であれば、一緒にやる人をNoteで募集してみるのも良いかもね。

(小出):ありがとうございます!まだ本屋の建物は残ってるんですか?

(神村):本屋のハコも、当時のまま残っているよ。でも、昔と今の本屋のスタイルが違うから、現代に即した形態の本屋・「本を中心に日尾tが集まるコミュニティ作り」的な経営をイメージ・実現できたら面白くなると思っています。また近々、計画しようか!

(一同):はい、よろしくお願いします!

(文責:神田) 





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