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【感想】だいすきなドラマ『最愛』を観た

今日は1日ゆったりと過ごす予定だったので、年末年始に再配信されていた、大好きなドラマ『最愛』を観た。

『最愛』は、2021年10月15日から12月17日までTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は吉高由里子さんで、完全オリジナルのサスペンスラブストーリー。
サイトを見直していたら、もう2年も前のドラマなのかと驚かされた。

2年前というと、私はまだ気持ち的に嵐の中にいたように思う。ドラマを観ることはもともと好きだったので、これまでもわりとよく観てきた。本を読むのと同じように、いろんな世界に飛び込むことができる感覚は、いつも私をワクワクさせた。

そのはずなのに、どうしても集中して1つの話を追うことが難しくて、本を読むのもドラマを観るのも離れていた時期が、あった。そんなぐるぐるしていたときを、そっと越えつつある時期にやっていたドラマだったように記憶している。

混沌としていた期間を経て、ドラマを楽しむ余裕が出てきた自分にホッとしていたこともあり、私はこの作品に非常に感情移入し、毎週静かに楽しんでいた。緻密な脚本に本当に心を奪われた。

さまざまな愛の形が、非常に繊細かつ丁寧に描写されていて、どの回も観終わるたびに心の中がシンとする感じがした。何なら毎話終わるたびに、泣いていたような気もする。それくらいのめり込んだ作品だった。

俳優陣のハマり具合も絶妙だった。キャスティングが良すぎた。吉高由里子さんの演技の幅広さに感服し、その周りにいる数多くの「愛」を演じきる人々に、都度心を動かされた。井浦新さんも松下洸平さんも言葉にし尽くせないくらい、魅力的だった。薬師丸ひろ子さんの母としての慈愛も、高橋文哉さんの難しい役どころから成る思慕の愛も、素晴らしかった。
薄っぺらな言い回しになるけれど、登場する人物それぞれが抱く本当に多くの「最愛」を描き切っていた。たまらなかった。

音楽も良かった。
エンディング曲は宇多田ヒカルさんの「君に夢中」

楽曲そのものも素晴らしいし、流れるタイミングも毎度本当に素晴らしくて、音楽のちからの偉大さを幾度となく噛み締めた。
何なら、この曲が流れるたびに泣いていたせいか、パブロフの犬よろしく今でも聴くと涙が出そうになる。

いろいろなものに触れ、また何か新しく一歩を踏み出したいなど思っていたタイミングで、再び観ることができて本当に良かった。
また、改めて俳優さんの凄さを目の当たりにした。演じるって、すごい…!

重ねて、私も何か、これくらい人の心に影響を与えられる作品を生んでみたいなと、そっと思ういい機会をもらえた気がする。
繊細な、丁寧な、緻密な文章を、そして水の上に葉を浮かべるような世界観を、いつか描いてみたい。

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