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【日記】KOKIAのライブへ

昨日4/27は、久しぶりに生の音楽を満喫してきた。

場所は、東京オペラシティコンサートホール。歌手、KOKIAさんの25周年記念コンサートへ。以下、今日までの親しみを込めて敬称略とさせてもらう。

いろいろ書きたいので、思ったより長くなるかもしれない。
つらつらと好きなように書いてみようと思うので、暇つぶしにでも、ゆるくお付き合い願いたい。

KOKIA(コキア、本名:吉田 亜紀子(よしだ あきこ)。1976年7月22日 - )は、日本の女性シンガーソングライター・ボーカリスト。

Wikipediaより
彼女を見ると、髪を伸ばしたくなる。

私が彼女の音楽に出会ったのは遥か昔、高校生の頃。

今ほどネットが浸透していない世の中でありながら、何かしらの縁と機会があって、とあるMAD(既存の音声・ゲーム・画像・動画・アニメーションなどを個人が編集・合成し、再構成したもの)を観た。

その動画をザッピングしていた中で、私は彼女の「歌う人」という楽曲に出会った。

高校生とは、本当に多感な時期である。私は、今よりずっと生きるのが下手で、今よりもっと偏屈な人間だった。

併せて、それなりにいろいろ思うところのある時間を生きていた私は、この曲に非常に救われたのである。

歌える事が命伝える事が魂
私には声 それぞれ何か 授かった理由がある

人はみんな役目をもって 果たすため生まれてきたの
誰かの為にがんばる姿をさらけだして生きてゆくのよ

KOKIA「歌う人」より抜粋

私は、昔から歌うことが漠然と好きだったのだが、彼女の音楽に触れて「目指す音楽像」を見つけたような気がする。

彼女の歌に、そして歌声に影響を受けたことで、大学で合唱を始めることになったという部分もある。

学生時代、なけなしのお金をやり繰りして、コンサートに足を運んだこともあった。

カラオケに行ったら、間違いなく彼女の曲を入れて歌う。それは今でも変わらない。

合唱の演奏会をする際は、彼女と同じ「歌う側」で、彼女と同じステージに立ったこともあった。(たまたま同じホールで演奏会をする機会を得られた!)

それから先も、何度となく人生のいろんな場面で彼女の音楽に触れてきた。

いつだか、大阪出会ったアルバム販売イベントで、サインをしてもらえると聞いたときは、思い入れのあるアルバムを持ち込ませてもらった。

新しいアルバムを購入した上で「このアルバムに思い入れがあって…!」と半泣きで差し出し、購入したアルバムではなく、持ち込んだアルバムに名前入りでサインをしてもらい感涙したこともよく覚えている。


間違いなく、人生で一番「現場」に足を運び、生の歌声に触れてきたのは、KOKIAの歌声だった。

「推し」といえばそうなのかもしれないが、別にアルバムを全部買おうとか、ライブに欠かさず行こうとか、そこまで熱い気持ちがあるわけでは、正直ない。不真面目なファンにも程がある。

事実、今回のコンサートでも、実のところ半分くらいは知らない曲だった。

それでも、私の人生の隣には、気がつくと彼女の音楽があった。

教員になってからもそれは変わらず、生徒との思い出ムービーに楽曲を使わせてもらったり、彼女がテーマソングを担当したゲームをきっかけに友人ができたりした。

今でも、ふと「あの曲を聴こう!」となるときは、KOKIAの音楽がラインナップに挙がる。
彼女の歌は間違いなく、これまでの私の人生に大きく作用してきた。

そんな長い長い前提があった上での、昨日の夜のコンサート。

なんて立派なパイプオルガン…!!

パイプオルガンが大好きな私は、ホールに入った瞬間からワクワクした。

今回、人に誘ってもらって、気まぐれ半分にふらりと来たくらいの気持ちだったけど、席に座ったときには、すっかり言葉にできない懐かしさで胸がいっぱいになっていた。

25周年…。単純に考えて、25年も1つのことを続けているなんてすごい。
その時間の中で、KOKIAも人生のいろんな波を乗り越え、私もまた、人生のいろんな波を乗り越えてきた。

音楽は、すごい。
記憶となかなか密に結びついていて、曲を聴くと当時のことが一気に蘇る。

かつて高校生だった私は、気がつくと大人になっていた。大人でありながら、高校生だったときの「私」に触れた気がした。

スポットライトを浴びて、惜しみなく贈られる拍手に包まれながら、「ありがとう」と囁くように話すKOKIAを見て、素直に感動した。

25周年おめでとうとも思ったし、これからも歌い続けられますようにと祈った。

結果として、「来てよかった」と心の底から思い、満ち足りた気持ちでホールを出た。

ホールを出てすぐ、天井を見て、深呼吸をした。

ものすごく当たり前なことだけど、人生というものはいろんなことが起こる。想定内のこともあれば、予想だにしないことにぶち当たることも、ある。

そんなときでも、変わらず流れ続ける音楽があることは、幸せなことだと思う。

これからも、KOKIAの音楽は私の近くできっと流れているだろう。

良い時間を過ごせたなあ。
また、いつか必ず聴きに行こう。

KOKIA、25周年本当におめでとうございます!


せっかくなので、以下私が特に好きな曲をば。

♪夢の途中
歌詞がいい。何度聴いても勇気をもらえる。いつも前向きになんていられないけど、それでも、前へという気持ちになる。背を押してもらえる一曲。

♪Remember the kiss
これも歌詞がいい。ピアノとの相性も良くて、これまで本当に何度も聴いてきた。そして、多分私が人生で一番歌ってる曲だとも思う。笑

先ほど、久々に公式YouTubeを確認して気がついたけど、1ヶ月前くらいに、古い曲が公式にきちんと上げ直されていた!

これからゆっくり、観直して聴き直してみようと、思う。

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