開発者以上の熱量

結局、開発者以上の熱量を持った人なんていないって話

少し前に、国内最大のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所に入会しました。サロンの概要は省きますが、こういう人の話(記事)を聴いていると、不思議と自分もクリエイティブというかイノベーティブな発想をしようとするんですね。
「今いる会社の実情がどうだ」とか、
「問題点はなんだ」とか、
「あのプロジェクトはこう進めるべきだ」とか、
「商品開発における価値はなんだ」とか、
まあ色々です。

そうすると、頭の中では整理が出来ないので、
文字や図におこそうとするんですね。

メモでもなんでも良いと思いますけど、
ボクの場合はパワーポイントでプレゼン資料のようにまとめてみました。
誰に見せるわけでもないのに。

個人的にこの方法は有効だと思っていて、相手に伝わるようにまとめようとするので、言葉一つ一つ自分の中で咀嚼してサマライズしようとします。
プレゼンするとしたら、どういう流れで話を進めるかも考えるのでシートの順番もきちんと考えます。
誰に見せるわけでもないのに。

そんなこんなで一日中その資料を作ってたんです。
誰に見せるわけでもないのに。

内容としては「これからの価値とは」とかそういうやつです。
ベタですね。寒気がします。

その資料に込めた思いってのは、

今の社会環境は、5つの破壊的テクノロジーの登場を筆頭に、困っている人が少なくなったよ。

これからは便利なものより、意味があるもの、ストーリーがあるものに価値がででくるよ。

だから、ボクたちがやってる事業やプロダクトも機能性ばかり追い求めないで意味を持たせて価値を上げるほうが良いよ。

そのための手段は・・・

といった感じです。
サロンメンバーの方はよくご存知な話だと思います。

この話、ボク自身すごく納得したし、説得力あったし、考えさせられたので、
やっぱり伝えたいじゃないですか。
会社に貢献したいじゃないですか。

だから見せたんです。
正確には見せようとしました。

見せたのは会社の先輩で、今自社商品を新しい市場に展開しようとしている推進力のある人です。
自分で商品開発を行い、比較的古い考えのウチの会社の中では異彩を放っています。
唯一の欠点はボクよりイケメンだということくらいです。

開発者の熱量

その資料を使って話をする前に、今彼が行っている商品開発プロジェクトは何を価値として推進しているのかを聞いたんです。
ボクの中の予定では、

彼の考える価値を聞く

ボクの資料によって彼の思考がブラッシュアップされる

プロジェクト自体がブラッシュアップされる

結果を残す

ボクにポイントが入る

そういう予定でした。
予定でしたってことは、実際は違ったんですね。

細かい話は省きますが、結論を言えば
ボクが考えているより遥かにその商品のことを考えている
ということです。

ボクが作った資料のようなことを考えていないというわけではなく、
自分の足で調査し、自分で勉強し、自分で死ぬほど考えた結果生み出された
彼の言葉は何よりも説得力のあるものだったということです。
全て自分の言葉で言えるんです。

対してボクの資料は、他人の言葉を借りたものに過ぎず、
反論できないんですよ。
YouTube等で一方的に発信するなら良いかもしれませんが、
議論の場では確実に負けるものでした。
この先YouTubeで発信することがあれば、コメント機能はオフにしますね。

結局、ボクはその資料を見せることはありませんでした。

「仕事で成長」って、本当に必要ですか?

先日、こういう記事を読みました。

そもそも「成長」って別に「働く目的」ではなく、「生き残るための数ある有力な手段の一つ」でしかないんですよね。別に必須ではなく、唯一解ですらない、手段の一つ。


成長って目に見えないんです。
どれだけ、意識高いセミナーに行っても、ロジカルシンキングができようとも、クリティカルシンキングができようとも、この先の価値がストーリーであると知ろうとも、目には見えないんです。
目に見えるのは結果が出てからということですね。

ボクが作った資料が無駄だったとは思いたくないですが、
ボクが費やした一日はボクの成長には繋がっても、
会社に1円も利益をもたらさないものでした。

「そんなことないよ!」と励ましてくれる人はDMください。

そうそう、ボクって広報部なんです。

広報部って結果が目に見えにくい部署なんですね。
そのため、自分の動きがなかなか認められづらい職種だなあと感じています。
だから、今推進力のあるところに乗っかって、自分のポイントを上げようとした結果がこれです。

改めて感じました。

広報部って、価値を作る部署ではなく、価値を見出す部署なんですよね。

今、自分がすべきこと、しないことを明確にして
マイペースにがんばっていこうと思います。

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