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本ってどうやったら読むようになるの?

日本の気候はいかがでしょうか。
インドネシアは変わらず気温30℃程で暑く、雨季に移行してきたのか、ほぼ毎日大雨が降ります。市内や国立公園近くの村では、川の水位が上がって、洪水が起きているところもあるようです。その洪水の中で泳いでいる人もいてびっくりですが、慣れているのでしょうか……床上浸水など心配です。


さて、2週間ほど前、一緒に活動をしている仲間と世間話をしていて、読書の話題になりました。

インドネシアの人は本をあまり読まないそうで、彼女が担当している移動図書館の活動がなかなかねぇ、と言っていました。読書をするなら、スマホを触るか、人と喋るか、寝るか、という感じだそうです。

「日本人って本たくさん読むよね、なんで?」という話題が、まだ頭に残っているため深掘りしてみたいと思います。


本を読むきっかけ

本の読み聞かせ [写真ACより]

まずは、子どもが本を読むようになるきっかけを、思いつく限り出してみました。

  1. 絵本や図鑑

  2. 朝の読書タイム

  3. 夏の読書感想文

  4. 本屋が身近

  5. 図書館、図書室も身近

家で本(と言っても絵本や図鑑などグラフィックメインのもの)を手にする機会があった。小中学校のときは、朝の会の前に15分ほど本を読むことが時間割にあった。夏はお決まりの読書感想文。親と買い物に行くと、大体本屋に立ち寄ってうろうろ。子どもだから買えない、けれど借りられる場所がある。
一言で、本へのアクセスと読める環境があるから、だと思います。
大人がそのアクセス、環境を作ることも小さい子どもには必要そうですね。


読書はいつから?

いつから日本人の生活に読書が身近になったのでしょうか。

本=書物の歴史はすごく古いようですが、読書については戦後からとなるのではないかと思います。「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という目標のもと、公共機関と民間が共同で、1947年11月17日〜23日に第1回読書週間を行いました。これが好評で、第2回からは、文化の日前後1週間10月27日〜11月9日が読書週間として定められ、定着してきたとのことです。
読書週間が、秋の2週間を超えた期間行われるようになったことで、習慣になったのでは……と予想します。


本を読むのはなぜ?〜私の場合〜

そもそも、本を読む理由ってなんでしょうか。

私は仕事で1日中PCの画面をみていると、夕方には目がしょぼしょぼして、夜は、本を読み始めても1ページ目で目が辛くなってきて、そのまま寝落ち、ということが結構あります。

本はてな [本マークicon-pitより+自作]

それでも読みたいなって感じるんですよね。それは、

  • 自分ではない誰かの人生を想像、疑似体験することができる

  • ネットなどでは切り取られがちな言葉の背景や行間を読むことで、よりその言葉の意図を読むことができる

  • 喜怒哀楽、人の感情や思考の深さ、複雑さを感じることができる

  • 自分に足りない知識・知恵を得ることができる

からかなと経験を振り返って思いました。

大学に入る前読書にハマっていた時期があり、高校で習った題材を読み返したり、古典や歴史小説をよく読んでいました。その時印象に残っている本として以下のものがあります。

  • とりかへばや物語/ 作者不詳(田辺聖子 現代語訳):男女逆転物語が平安時代に描かれていたなんて、作者攻めているな。だから不詳なのか?

  • 竜馬がいく/ 司馬遼太郎:江戸時代末期、混沌の時代。自分の意志で行動している人かっこいいな。

  • 古事記物語/ 鈴木三重吉(日本最古の歴史書「古事記」を子どもにも分かりやすいように物語風にアレンジしたもの):色々なものに神様が宿っている考えはすき。ただ、結構、グロテスクだったり、ぶっとんでいるな。

  • 感受性くらい/ 茨木のり子:ものが溢れているのに欠けている気分を感じちゃうのって感受性落ちてしまったのかな。自分で自分をケアしよう。

ネットでも十分、知識や情報が得られますが、私の場合は、本を読んでメモを少しでも取る方法がより心に残るような気がします。1冊1つでも何かグッときたらいいことにしてました。

上記の本の表紙 [本amazon商品ページより+自作]

文部科学省からは、読書の効果として以下のように書かれています。

読書することは、「考える力」、「感じる力」、「表す力」等を育てるとともに、豊かな情操をはぐくみ、すべての活動の基盤となる「価値・教養・感性等」を生涯を通じて涵養していく上でも、極めて重要である。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/meeting/08092920/1282740.htm

果たして、読書を通してその力が十分備わってきているか、読書から得たものが現実で活かせているのかというとまだまだです。しかし、少なくとも読んでいなかった自分と比べたら、今の時点の人生は豊かだと思います。


さいごに

「本ってどうやったら読むようになるの?」
世間話をしたとき、答えは出てきませんでした。

ただ、インドネシアは、デジタル・ITが成長していると思うので、その分野が出版業界とつながると本を読む機会が広がってくるかもと想像します。

スマホの手軽さ、そこから得られる情報や面白さと比べるとなかなかハードルが高そうですが。

本屋は本を売るだけではなくて、本に関する物を一緒に並べたり、イベントをやったり、日本だとカフェが併設されている所もよくみます。インドネシアの人はカフェが好きそうなので、それも良さそうですね。

ロンドンの本屋 [unsplashより]

こういう空間、おしゃれでいいですよね〜。
別の土地に行くと本屋を覗くのが好きな私、その土地の雰囲気や静かな安心感のある空間を求めて行くことがあります。私がいる現地はどうかというと、まだ本屋を見つけていないので引き続き探してみます。

今は読書の秋、そして今年の読書週間はこれからやってきます。私も本を開いて、活動にプライベートにプラスになるものを得たいと思います。


読んでくださりありがとうございます。

Masumi




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