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芹沢あさひからみる『天才像』

すっすっす~。

そんなこんなで、今日は透の誕生日だったんでプレゼントを渡すと、コミュで、『今度は、ものじゃないものがいい』というとてもシャニPを喜ばせるというか、恐ろしいコメントを残していった顔のいいカリスマだけの女。

ともあれ、最近よく気にするんですよね、いわゆる『天才』ってなんだろーって。たとえばMENSAの会員だとか(IQ142?以上)、フォン・ノイマン(数理の天才/現代コンピュータの祖)だとか、E=mc2のアインシュタインはともかく、アランチューリング(ニューラル関係の始祖ともいえる人)、あるいはピカソやゴッホにモーツァルト・・まあ列挙すればいくらでもでてくるんですけど、天才あるいはギフテッドっていうのを考えるとき、多分なんですけど定義づけするなら、『努力』『過程』を経ずにものの『真理』へ到達する人のことをおそらくは天才とみなすのでしょう。

【不機嫌なテーマパーク】芹沢あさひ

さて、シャニマスをやってるとストレイのあさひがそれに該当します。一度街頭で見たステップをラーニングして改善しようとしたり、人の言いたいことを見抜いて、人気もほかの二人よりかっさらう。しかし会話では正論パンチをしすぎて人間関係には疎い。アイマスシリーズでは最新作、スターリットシーズンでもメインヒロインの奥空心白がそういう感じの天才というか、ラーニングタイプの天才を表現しています。ストレイライトってよくできていて、あの三角形でそれぞれがちゃんと役目を演じてるんですよね。とかく興味へ突っ走る天才のあさひとあさひがぶっ飛んでいるから一般常識で引き止める冬優子、二人の潤滑と総括を行う愛依で役割が全然違うんです。

・古典的な天才って?

私のイメージですけど、例えばフィクションにありがちな天才科学者ってどんな奴だろうって思うと、自分の部屋とかが乱雑でそこらじゅう汚れていて、およそ生活というものができない、コーヒーをやたら砂糖をぶち込んでだだ甘にして飲んで、甘いとうそぶいては、結局また同じコーヒーを飲んでみたりして、服装も何日も同じ格好、髪もぼさぼさ、偏屈、でも、ある瞬間にふと気づいたものを見つけるとそこに熱中し、学者たちが解き明かせなかった真理や新たな世界を解き明かしてしまう、って言うイメージなんですよね。これに近いのが今はサービス終了したソシャゲの『バトルガールハイスクール』で言うところの御剣先生(CV:福原綾香さん)だとか、『ドールズフロントライン』のペルシカ博士(CV:奈波果林さん)なんかがそうかなと思います。

・絶対音感とは多分違うと思う。

共感覚を持つ人が天才的である可能性はありますが、グラスの音がC#やA♭に聞こえる人、というか絶対音感というのは後天的に育ちながら身につくものなので違う感じがします。(実際Recの時に出会う絶対音感の人的に)。ただ、彼ら彼女たちは音を『把握』していてソルフェージュは出来ない人もいるんですよね。そう思うとある意味天才的ではあるようにも思えます。

・規範破壊型

簡単に言うと規範意識が存在しない人です。MBTIで言えばINTタイプ(内向/直観)型に多いかなと思います。たとえばあさひは公衆の面前で周りの目も気にせず逆U字のポール?の上に乗っかって天橋立(股くぐりって言うんですかね)をするわけですが(そういうスチルがあるんです(笑))、いわゆる恥ずかしいからやらないとか、規範が許さないからしたくない、常識的にありえないとかを考えずに、ひっくり返った世界が面白いから、興味を持てばそこに野放図に邁進するんですよね。それはつまり規範主義者(MBTIならESTJとかかな?)からすると許しがたいことで、ここで主義が分かれることも多いですが、天才という人々はこれも気に留めないです。ただ、社会というのは一つの規範システムであって、学校だってそうですよね。才能がいくらあっても、チームワーク・共同体意識がないと特に日本の稲作文化の体質的に協調を求めますから、出る杭は打たれてしまうんです。これは良くも悪くもなんですよね。良く言えば『秩序の保全』、悪く言えば『可能性の間引き』になると思うんです。あさひの場合は冬優子が規範型ではありますが、ある程度あさひを遊ばせる役割も担っていて、もっというと愛依が父性、冬優子が母性のようにあさひを若干同じ仲間でも放任するところがあるので、彼女の芽はつまれない、また、アイドルという実力主義の世界だからこそ芽吹いているのだと思います。

・天才は外が決めること。

ギフテッド関連の研究やギフテッドを集めた学校は海外には多数あります。いわゆるサヴァン症候群並の記憶力、いわゆる心理学者ルリヤと超記憶者シィーの関係性(以下参照)のように前例も多数あります。

ですが、誰が天才を天才とするか。それは凡才が決めるんです。そして凡才が帰属する規範が決めるんです。たとえば東大や京大に行けば頭がいいというのは、学力偏差値というシステムがあるから努力と勉学における一部才能の物差しとして一般的にみられるわけですよね。ですがそれがなければ、どこも同じわけです。絶対音感があったって、作曲や編曲に用いることをしない限り、ただ雑音やサイレンの音がおしなべて音楽に聞こえる障害です。超絶的な記憶力は便利ですが、瀬戸内寂聴さんが言うように人間は『忘却』こそが賜りもの、実際は悲しみを記憶すればずっと消えない鮮烈なままなのです。天才に左利きが多いとするのは、右脳を活用する芸術などにおいて天才の物差しが遣われやすいからです。つまり、一長一短。規範が作り出した物差しが決めるんです。皮肉なもので、規範を破壊するものを規範が決めていく、規範があるからこそ、天才は燦然と輝けるんですよね。

・まとめ。

あさひ要素は天才の話がしたくて割と無理やり突っ込んだんですけど、彼女はいわゆるステレオタイプの天才を現代風に再構築して絵にかいたような子だと思うんです。シャニマス自体が、『キャラクター』ではなく『人間』を書くこととその解像度にシナリオライティングが注力しているだけに、モデリングの元となる要素がいくつも現実上に存在していて、あたかも彼女が現実に居てもおかしくはないかのようなディテールを持ちます。ゆえ実際ユーザーの人気も好き嫌いが分かれています。彼女の好奇心のためにすべてをないがしろにしかねない振る舞いはあまりに自分勝手であると嫌う人も良く見ます。それに、真理が見えたからそれをそのまま言うのは人間関係の解法ではありません。人間はもう少し複雑というか面倒ですからね。特にラーニングする際は彼女は目からハイライトが消えるので余計わかりやすいんですが、その興味の先にあるものに対して無価値に見えるものはあさひってバッサリ切り捨てるんですよね。それが別の人にとって最重要でもです。でもこのピーキーさが天才が天才たるゆえん、まさに天才像にふさわしいのではなかろうかと思います。ハイライトが消える際の過集中などは捉えようによってはASDやADHDなど障害に分類される場合すらあります。IQスコアは90-115が一般偏差ですが、70を下回るLDでも凄まじい才能を持つ場合もあります。(トム・クルーズさんもLD・ディスレクシアでした。)、逆に130を超えても発揮する場所無く埋没したり人間関係に疲れる天才も多いようです。なので、結局才能って言うのは使いようであり、環境次第なのでしょうね。あさひとか心白は単身の実力が問われるアイドルという仕事をしているので圧倒的に有利ですが、仮にあさひが普通の生活をしようとすれば破綻すること請け合いでしょう。天才は本当に面白い人たちだとは思うんですけどね。

芹沢あさひツイッター

ちなみに一番好きなのがそんなあさひです。こういった文言が何度でも出てくるので刺激的です。脳が活性化される感じがするというか、性癖的に気持ちがいいんですよね、天才のこういう割り切りきったイカれかたって。少年Aやシリアルキラーだって殺意と性欲を履き違えたという話は多いですよね。多くは幼少期に虐待などで捻じ曲げられた子供の心理が関連しますが、例えば惨殺した遺体とセックスしたり、首を切り離した体を見てその構図に興奮を覚え射精したりと。閑話休題。続いて好きなのは透や円香、まみみです。本質的な真意がつかめないキャラが好きなんですよね。私はいわゆる天才キャラクターが大好きで分析したくなってしまうので、どんどんこういうキャラがでてくるといいなー、と思ったりしつつ、

いつか、にちかに背後から刺されそうだとも思います。にちかもちょっと美琴っていう存在がいる関係で変わってきてはいるんですけどね。

今回のシーズのイベント重すぎィ!

ちなみに私は、かつて天才になりたかった、一般通過おじさんですよ。




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