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家族という概念

国が違うと、もちろん概念も違うものだが、日本人が感じるいわゆる「家族」というのは、自分を基準に両親・兄弟姉妹・祖父母を考えないだろうか。(もちろん人によって違うので、私個人の概念ではあるが)

スリランカ人のパートナーは違う。どこまでも、家族だ。

どこまでも、というのは、本当にどこまでもという表現が一番しっくりくるので、数字を元に考えてみた。

パートナーの両親は、ともに13人兄弟姉妹。これだけでも凄いので、もう結論は見えてきている。

日本の家族概念にあてはめると、パートナーは4人兄弟なので、祖父母を入れて、10人家族である。

両親それぞれ他に12人ずつの兄弟姉妹がいて、それぞれが結婚している。そして、平均して3人の子供がいるとすると・・

24家族×5人=120人

これは、日本だと親戚という分類だと思うのだが、彼は家族と思っている。さらに、3人の子供にも子供がいるから、どうしてもどこまでも、という表現になるのだ。

日本で、親戚の子供が結婚した時に、果たして泣いて喜ぶ叔父さんというのはどのくらいいるのだろう。日本で、親戚の子供の学費や食費を出してくれる人はいるのだろうか?彼らにとっては家族なので、どこの誰のことも面倒を見るのだ。みんなで一緒に生きているのだ。家族だから。

私は、COVID19の影響もあり、まだスリランカへ行けておらず、直接彼の家族にあったことがないが、テレビ電話で聞く限り、自分たちの娘だと思っているし、妹だとも思ってくれている。お父さんは、まず初めに私が元気であることを確認してくれるし、お母さんの何番目か妹の子供も私のことを家族だと思っていつもニコニコしている。

これも、彼の家がそうなだけかもしれないが、私にとっては衝撃的で、これからスリランカとビジネスを行おうとしている私にとって、こんなに心強いことはないのである。何かあったら、誰かが、必ず助けてくれる。

どうやら、国の仕事(政治家や警察、学校の先生など)をしている人も多くいるらしいのだ。

これから、もし私たちのところに子供がやってきたら、どこまでも続く家族はこれからもどこまでも続くのである。

問題は、どこの誰なのか、名前は何か、だが、
実は彼も覚えていない。そんなことはあまり重要ではなく、気持ちが大事らしい。

そんな家族の概念も、徐々に理解できて、なんとなく馴染めてきているような気がする。

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