失敗を許すこと、必要な時間をかけること
こんばんは、Mihoです。
気づくと3月ももう終わり…時間が経つのがあっという間で目が回りそうです。
今日は投稿がギリギリになってしまったので、ちょっとだけズルしちゃいました😋
療育の現場で、子供の成長の見通しについて質問されることがあります。
特に幼いうちは性差はかなりあると感じていて、どちらかといえばやはり女の子の方が成長が早く利発に見えますね。
なので、女の子と男の子のお子さんを見比べて発達を心配される方もいらっしゃいます。
しかし、そういうときには
「男の子の方が成長が遅く見えますが、大丈夫ですよ」
とお伝えしています。
実はADHD(注意欠陥/多動性障害)も、昔は子どもの時期だけの障害で、大人になったら治ると考えられていた時期もありました。
これは、一時期ADHDのような特徴を持っていても、成長が進んで身体が成長していくにつれて、特徴がマイルドになったりまったくなくなってしまう方も一定いるためだと考えられます。
その子の生まれもった気質や特徴もありますが、どんな子どもも年齢を重ねて変化していくのです。
しかし、現代だと良くも悪くも発達障害が注目されるようになると共に、社会から求められる能力は幅広くなってきています。
さらに、わたしたちは無意識に「はやくできるようになるのは良いことだ」と考えている節があるように思います。
だから、なにかうまくいかないことがあると発達上の問題を考えてしまう機会も増えているのではないでしょうか。
しかし、子どもたちを見ていると、焦らせようとしてもダメだなとよく実感させられます。
事情があって休学していた子が、来年度から復学を決めました。
てっきりまだお休みが必要かな~なんて考えていたので、ある日やってきて
「先生、復学を決めました」
と報告され、びっくり!
すごいじゃん~!嬉しい!と感想を伝えつつ、
「休学してみてどうだった?」
と質問したところ、その子はじっくり考えて
「必要な時間だったと思います」
と自分の言葉で、お休みしていた時間を総括してくれました。
アルバイトに励んだり、自由な時間をもったことが刺激になったそう。
子どもたちはいろいろなところで刺激を受けて成長しているんだな~と改めて勉強になりました。
わたしは、その子に対して特別なアプローチをしていたわけではありません。
その子の興味があるテーマについて一緒に勉強したり、対話をするなど、穏やかに時間を過ごしていました。
が、アレコレいわなくても自分でちゃんと考えて決断できたのです。
保護者の方も本当によく見守られたと思います。
考えてみると、子どもを早くできるようにしたいのは、大人の都合ではないかと思います。
もちろん、できるだけ子どもの可能性を伸ばしてあげたいと思うのは自然な気持ちです。
でも、結局、本人の心や体の準備ができていないと、空回りしてしまい、本人も保護者の方もつらいんですよね。
もっと早く、もっとできないと。
そういう焦りもあるけれど、なにかを目指して取り組む自分が、プロセスで失敗することを自分に許してあげる、自分が成長に必要な時間を取ってあげる。
それが愛であり優しさであるように思うのです。
子どもはもちろん、大人になっても自分への優しさを忘れず、焦りにも寄り添ってあげられるわたしでいたいと思いました。
まず大人から「もっと、もっと」の呪いから自由になっていきましょうね😊
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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