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地域活動支援センターという居場所

精神病や疾患、障がいのある方が地域生活を送るための福祉施設です。僕の職場でもあります。

今日は地域支援センターにあるたくさんの側面から一つをご紹介します。

居場所という側面です。

日中活動の場所を提供する施設なので、何かをしなければならないという場所ではありません。むしろ、暇すぎて何したらいいんだろう?と、感じると思います。

将来的な就労を目標にしているわけでもないし、自立した生活が送れるように訓練をする目的というわけでもありません。
内職作業をしているので、工賃は稼げますが多くても1ヶ月で1万円前後くらいでしょうか?

じゃあ、
地域活動支援センターってなんなの???
という質問にズバリお答えします!

それは、何の目標も目的もなく、何にも無いけど行く場所です。
人生の踊り場的な場所ですねー

ほとんどの人がそれっているの?
くだらねぇwwwと、思うでしょうし
税金使ってやることじゃねぇwwwとも思う人もいるでしょう
大丈夫です。普通のことです
むしろそれは素晴らしいことです。

しかしその一方で、
それなら行ってみたい…!
そう思う人もいます。

もし、行ってみたいな…そう思ったなら
行ってみてください。
僕たちはあなたを待っています。

まあ、行ってみたいなんて思わない方がいいんですけどね!笑

なんせ利用者の多くは、自分が何もしていなくても、どこかを目指さなくても、自分がいてもいいと思える場所が少なすぎる人達が多いんです。

精神障がいや精神病は健常者がある日突然、障害者となるのです。
本人も受けれ入れ難いですが、実はそれ以上に家族が受け入れ難いものです。
家族から拒絶、否定される辛さ・孤独感は言葉にならない。

だから、
朝はおはよう!寒いね!
帰る時は風邪引くなよ!!
と、言われることの暖かさを求めるのは居場所を失った人間としてごく自然なことなのです。

登ることも降ることもしないで、ただただそこにいるだけ。
今の自分を、ありのままの自分をそのまんま受け入れてくれる場所なんです。
変わる必要なんてない。人生の踊り場でいい。
今のあなたが生きているだけで素晴らしいし、それだけで人は美しいのだ。

満たされて、階段を登りたくなったら登ればいいんです。
どんな階段にも踊り場はあるわけですから。

それが居場所という側面で、地域活動支援センターの役割です。

ぜひみなさんも行く場所がなかったら遊びに来てください。

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