母と障がい

今日は母の日なので、母について。
愛と感謝と初投稿の練習を込めて。

私の母は弱視という障がいがある。
でもその事実を知ったのは、私が高校3年生になってからだった。
大学の奨学金を得るために書いていた書類。
いかに金銭的に切迫しているかアピールする欄を母に言われるがまま書いていた時に判明した。

「母親は弱視のため働きに出られない」

最後に付け足した一文。

もちろん弱視でも働ける。
母が働きにでられなかったのは、父と兄に障がいがありケアが必要だった部分が大きい。
実際、母は独身時代は働いていた。
だからこの文は奨学金の申請書類においては蛇足だったと思う。

それでも私には衝撃的な事実だった。
確かに障害者手帳の存在は知っていたけれど、手帳がたくさんあった我が家では特別な事ではなかったし、疑問にも感じなかった。

まぁ、確かになぁ。
細かい作業は私か1番上の兄が変わってやっていた。
よく食器を割っていた。
そのガラスの片付けも取り残しが多かった。
実際は使うことはないけれど、USBは上手く入れられないタイプだと思う。
そうかー、見えてなかったんだなぁ。
イライラしてごめんね。

本来なら弱者だった母は、全盲という父の前では見える存在で強者だった。

大きな障がいの前では隠れてしまう事がある。

軽い発達障害も抱えていると思われる母は、我が家では中枢だ。
自身も障がいをもちながらも、自閉症の兄含めた3人の子供も育てた母は本当に強者だ。

もちろん、私としては、寂しい想いをたくさんした幼少期を過ごしたので言いたいこともある。

でも今日はまぁいいかなぁ。

いつもありがとう。
健康で長生きしてください。

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