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【ちょっとだけエネルギー問題】理想は1920年代?

九條です。

大型連休も最終日となりましたね。皆さま、佳き連休を過ごされましたでしょうか?

今日の大阪市内は朝からずっと雨です。1日中雨との予報。昨日ほどではありませんが、やはり蒸し暑いです。皆さまのところはいかがでしょうか?

もう少しすると梅雨入りとなり、その後には暑い夏がやって参ります。エアコンがフル稼働する時期になりますね。

エネルギー政策を考えてみました
そこで、ちょっとだけエネルギー政策を考えてみました(以下約1,200文字)。

毎年、夏と冬には電力不足の恐れがあって国から節電を呼びかけられますね。

しかし、国は節電を呼びかけながら、電気自動車を推奨している事に私は矛盾を感じている今日この頃です。確かに、ガソリンやディーゼル車よりは電気自動車のほうが「一見」環境に良さそうに思えますが…。

けれども、その電気自動車を動かす(電気自動車に充電する)ための電気を作るのにどれだけ環境に負荷を掛けているのかは、国は明言していません。

電気自動車が増えれば増えるほど、電気を増産しなければならない。ますます電力不足の恐れは高まると思います。

また、数日間に渡るような大規模な停電が発生したときには、電気自動車の充電が空になると身動きとれなくなります。そしてその後に停電が解消したとき、多くの人が一斉に電気自動車の充電を開始した場合には電気の生産が間に合わなくなり、需要と供給のバランスが崩れて発電所や変電所がパンクし、さらなる深刻な停電を引き起こす可能性も考えられます。

ほんとうに地球環境やエネルギーの問題を考えれば、私はなるべく電気に依存しない生活、なるべく自動車に依存しない生活をしなければいけないと思うのですが…。

しかし、電気の生産(発電・送電等)も自動車産業も、いまや先進国では国家経済を支えている基幹産業となっていますから、我が国をはじめとした先進諸国の政治家は、

「なるべく電気に依存しない生活」
「なるべく自動車に依存しない生活」

とは口が裂けても言わないでしょう、たぶん。少なくともあと100年くらいは、政治家は今のように国民に対してごまかしのような環境政策を訴えて行くだろうなと思います。

理想は1920年代?
「なるべく電気に依存しない生活」
「なるべく自動車に依存しない生活」

とは、私の頭の中では1920年代をイメージしています。その頃は、自動車はバス、タクシー、緊急自動車と、ごく一部の大金持ちしか所有していませんでした。

一般庶民は公共交通機関(電車、バス、タクシー)と、自転車および徒歩で移動していました。

以下に1920年代のいわゆる「大大阪時代だいおおさかじだい」の大阪市内の街の様子を写した写真を3枚ご紹介致します。いずれも私(九條正博)所蔵の資料に掲載されている写真で、パブリックドメインとなっています(ただし所有権は私にありますから、この記事からの剽窃・転用・転載等はご遠慮ください)。

(1)1925(大正14)年頃の大阪・中之島
(2)1925(大正14)年頃の大阪・北浜付近
(3)1928(昭和3)年頃の大阪市役所付近


立派な街ができていますね。約100年前の大阪市内の写真です。このような街の中で、一般庶民は公共交通機関と徒歩や自転車で毎日生活していたのです。

私の提案(構想?妄想?)
そこで、私が構想(妄想?)している提案したい100年後のライフスタイルは、


◎旅客輸送および物流を高速バスや長距離トラック等から鉄道主体へと戻す。

◎都市部への自動車の乗り入れを制限する。

◎都市部の住民には自動車の所有を制限する(1世帯に1台までなど)。

◎自動車が少なくなった分、公共交通機関を充実させる(地方には国営または自治体運営の路線バスやタクシー等、都市部には国営または自治体運営の路面電車等の新規路線もできれば走らせる)。

◎そのかわり、国はすべての公共交通機関(電車・バス・タクシー等の乗車料金)共通の割引乗車券(3〜5割引)を小学生以上の希望する国民に毎年配布する。有効期限は1年間(マイナンバーカードを活用して配布する)。


このような構想(妄想?)、いかがでしょうか。

珍しく社会的な内容の記事を書いてみました。^^;
 

【画像の出典】
(1)『大阪市大観』大阪市 1925年/パブリックドメイン(九條正博 蔵)
(2)『大阪市大観』大阪市 1925年/パブリックドメイン(九條正博 蔵)
(3)『大阪案内記 御大典記念 大阪市街地図附』大阪市産業部 1928年/パブリックドメイン(九條正博 蔵)

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
剽窃・無断引用・無断転載等を禁じます。

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