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妄想ハリウッド進出!心にレッドカーペット

久しぶりに家に帰った。台所の水切りマットに3人分の食器が洗って伏せてある。今家に居るのは夫と里帰りしている娘と生後2ヶ月の赤ちゃんだけなのに、大人の食器が3人分・・・。

妻が働きに出ている間に、家に入り込んで家族のように食事をしていくヒトがいる。シンクもきれいに磨いてあるし、観葉植物もいつもより緑が生き生きしている。
私はもう必要ないの・・・?きちんと整った我が家は私の痕跡を消してゆく・・。

はーい、不穏な始まりですが掃除をしてくれているのは、家族ぐるみの親友のオトメンです。
なんと報酬にご飯を出すだけでトイレ掃除までしてくれて、買い出し・各種手続き・買い物コンシェルジュ・ドライバーその他と我が家の雑用を手伝ってくれるありがたい存在なのです。

根っからの世話好き&生活力のない一家を見ていられないらしく、仕事の片手間にササッと片付けちゃう。仕事が出来るヒトって何やらせても早いよね~と感動するばかりなのですよ、いつもは。

いつもはすごい勢いで片付いていく問題を喜び、感謝しているのですが、ふと洗った3人分の食器を見て思ったのです。「あれ、私この家にいらなくない?」

母の介護で実家で寝泊まりしている私。たまに帰宅できても滞在時間が3時間程度。里帰り出産の娘と夫だけでは手が回らないと、オトメンにいつも通り助けを求めたのですよ。彼もこころよく手助けをしてくれて、私よりずっと家事能力が高いので家の中もキレイになっています。

私がやろうと思っていて出来なかったところもきちんと片付いていて、小姑ばりにチェックしても文句の付けようがないのです。まあいつもの事ですけどね。もうプロの編集者止めて家政夫さんになっちゃえば?(恩知らずの私)

義父の介護の時は自宅で同居でしたが、母は実家に父と住んでいるので私が実家で泊まり込んでいます。主婦が家族を置いての泊まり込みは、実家とはいえかなりストレスが溜まっているらしく、10年使ったタオル位ゴワゴワしているのです。

だってせっかく娘と孫が帰ってきてるのに会えないし、赤ちゃんを抱っこしたい欲求がムラムラと!癒やしが欲しい・・。

けば立ち古タオルの私は家族に寂しさ妄想を訴えるのですが、こんな時に一緒にノってくれるのがスチャラカ家族。設定も皆で凝りはじめて、どうせならハリウッド妄想を目指そうということに・・。

「ゲイのカップルのところに、未婚の母が子連れで転がり込んできたっていうのはどう?」
「戦争で傷ついているカップルが寄り添ってるのが受けそう」
「人種は全部バラバラにした方がアカデミー賞狙えるかも」
「ユ○ヤ人カップルが賞狙えるって」(都市伝説です)

妄想に夢中になって滞在時間が終わるおバカ家族・・大好き!

実家に戻って母の世話をして、布団に入った。次はいつ帰れるかな。距離は近いのにもう寂しくなる私。
思わずアマゾンで「使い捨てレッドカーペット」をポチっとしそうになった・・・。



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