各業界のデータサイエンティストは一体どんなことをしているのか? ~エムスリーDSと他社DSを比較してみた~
こんにちは。エムスリーデータ分析グループの竹崎です。
私は普段、製薬企業のマーケティング支援業務や、データ分析プロダクトの検討・開発業務を行っています。
今回は「エムスリー以外のデータサイエンティストの業務」と「そこから見えるエムスリーデータサイエンティストの特徴」についてご紹介します。
エムスリーのデータサイエンティスト業務については、これまでも複数のnote記事で紹介されています。
一方でエムスリーに興味を持っていただいた方からは、他社のデータサイエンティストと比べると業務内容や働き方はどう違うのか、について質問を受ける場面もあります。
私自身、エムスリー以外のデータサイエンティストが実際にどんな仕事をしているのかあまりわかっていないのが正直なところです。
そこで、今回はエムスリー以外の会社でデータサイエンティスト(またはデータコンサルタント)として働いた経験のある3名のメンバーにインタビューを行いました。以下は各メンバーの経験業界と、インタビュー内容になります。
それぞれのインタビューについて、インタビュー中に執筆者である私が感じた「エムスリーと比較して大きく異なる点」についてコメントしています。他社のデータサイエンティスト、エムスリーのデータサイエンティスト両者について知っていただく機会となれば嬉しいです。
#1|事業会社(エネルギー業界) x データサイエンティスト
執筆者コメント:
データを活用して実際に会社としてのアクションにつなげるという点で、個人的にはこれぞデータサイエンティストの真価が発揮できる業務だと感じました。ここはエムスリーのデータサイエンティストも共通して意識をしている点であり、ただ分析して終わりではなく、分析からアクションにつながる示唆を出すという点が重視されます。
一方で一つのプロジェクトが長いことや、意思決定に時間がかかるという点を比較すると、打席に立って分析PDCAを回せる回数はエムスリーの方が多いようです。(この点は、こちらのnote記事でも新卒で入社したメンバーが言及していました。)
また、ネクストキャリアはデータサイエンティストだけでなく様々な職種があがりました。この点はエムスリーのデータサイエンティストについても同様で、データサイエンティスト以外にもプロダクトマネージャーやコンサルタントなどのネクストキャリアに進まれた方がいらっしゃいます。
#2|総合コンサルティング会社 x データコンサルタント
執筆者コメント:
働き方の特徴として、スライドライティングや要件定義の時間がかなり長く、コンサルタントとしての業務が大半を占めているようでした。分析・コーディングをやりたいのであれば、入社前に「どのようなデータがあるのか」「具体的な業務内容は何か」については確認しておいた方が良いというアドバイスをいただきました。
また、エムスリーの特徴としては、データ分析からクライアントに実際に提案が行える点についてあげていただきました。エムスリーではデータに基づいて意思決定がなされる文化が醸成されており、この点はあらためて魅力の一つだと感じました。(もちろん発言や分析にはその分”正しさ/妥当性”が必要ですが)
#3|受託分析会社 x データサイエンティスト
執筆者コメント:
受託分析ということもあり、1ヵ月単位のプロジェクトを一つ丸ごと任せてもらえる点が大きな特徴でした。エムスリーでは、どちらかというと少しスモールなプロジェクト(2週間~1ヵ月)が多く、プロジェクトメンバーは1~2名となることが多いです。
また、営業メンバーとの接点が多いという点をエムスリーの特徴としてあげていただきました。エムスリーデータサイエンティストには、営業メンバーが抱えているビジネス課題の相談も多く、クライアント視点での分析が求められます。したがって、データサイエンティストだけが理解できる複雑な分析を行うのではなく、営業メンバーやクライアントに理解・納得して実際に行動を起こしてもらえるような分析を行う必要があります。
おわりに
本日は他社のデータサイエンティストの仕事と、そこから見えるエムスリーデータサイエンティストの特徴についてご紹介しました。まだまだデータサイエンティストは一般的な職種でなく、何をやっているか想像がつきにくい職種ではありますが、本記事が少しでもデータサイエンティストという仕事の理解を深める助けとなれば幸いです。
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