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私の家では何も起こらない 恩田陸

小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年…。そして驚愕のラスト!

私の家では何も起こらない


丘の上に建つ古いお屋敷の話
ノスタルジックで懐かしさも感じながら、でも不穏な空気もあり…
ゴーストホラー好きなので楽しかった

文体がスッと私に入ってこないことも多々あり…
まあでも読めなくはないし、なによりこの雰囲気が好き


「時として、一人よりも二人のほうが孤独を深めるものです。一人ならば気付かぬ不幸を、互いの姿を鏡として、合わせ鏡のように増幅させてしまうことがあるんです」

P16

人は、何かを見ているようで見ていないんですの。自分の見たいものを見る。見たくないものは見えない。

P142

読んでて共感した部分。
まさかこの本を読んでて共感する部分があったとは

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