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対岸の彼女/角田光代

「対岸の彼女」という1冊の小説に出会った。 桃色の帯に書いてあった、この言葉。 私は引き寄せられるように、気が付けば、この本を手にしていた。 この本の主人公は、内気で他者との関わりを避けるような性格の専業主婦、小夜子。そんな彼女が一念発起し、とある会社の面接に赴くことで物語は始まっていく。小夜子が面接で出会ったベンチャー企業の女社長、葵。性格は陽気でざっくばらん、常に笑いの渦の中心にいるような女性だった。年齢も、出身大学も同じ2人の仲は一気に深まり、小夜子は葵の下で働くこ

    • 4月 ②

      休日の電車はガラガラで、いつの間にか眠ってしまう。降車駅の直前で目が覚めて、訳も分からずにホームに降りる。 どこに行くつもりだったけ? とほんの3秒考えて、当然のように歩き出す。 ハルは天気が変わりやすいみたいに 気持ちも散り散りになり 平和なときほど引っ掻き回したくなるし 楽しいことの次には寂しいことを考えているし ほんとうにどうにかしてくれよと思う スマホの中とか、心の中とか、バックの中とかに 色んなお守りがあって 自分だけのものだと思っていた だけど、そっくり

      • 4月

        4月です、調子はいかが? ジェットコースターみたいな感情は、どうにもこうにも収集がつかない。 優しいひとは素敵だ。 優しさは悲しい気持ちの裏返しだから、自分と似たような色を探してしまう。 真剣垂迹みたいだね。 探しているうちに、海の中に迷い込んで、いつの間にか息が出来ない。 今なら引き返せる。 大丈夫。大丈夫以外、ありえないんだよ。 私の心、まるっと誰かに食べて貰いたい。 空っぽのタンクをくれよ。とずっと思ってる。 全然器用じゃ無くて、ずっと黒い点みたいなのが、心

        • 卒業

          大学を卒業します! 5年、長かった。「終わってみると一瞬だったね」となる出来事の方が多いけど、これに関しては、ようやく終わるという気持ち。 3年間で卒論分も含めて単位を取り終えていたから、実質2年間は殆ど大学へ行っていない。図書館に本を返すとか、研究室にお菓子を食べに行くとか、あとは休学届を提出しに行ったりとか。本当にそれくらいだった。 入学した当時の自分が見たら、驚くかな。 少しだけ肝が据わった自分で、後ろから脅かしてやりたいと思う。 大学には色んな人がいて、過ごし方

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        対岸の彼女/角田光代

          最近、色んな事が起こる。いや、もしかすると、以前から私の周りでも色んな事が発生し続けていて、ようやく私が片足突っ込み始めただけなのかもしれない。そうであっても、最近、私はわくわくしているから良い。春に近付いて、少し浮き足立っているだけかもしれないが、わくわくしているから別に良い。

          最近、色んな事が起こる。いや、もしかすると、以前から私の周りでも色んな事が発生し続けていて、ようやく私が片足突っ込み始めただけなのかもしれない。そうであっても、最近、私はわくわくしているから良い。春に近付いて、少し浮き足立っているだけかもしれないが、わくわくしているから別に良い。