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4月 ②


休日の電車はガラガラで、いつの間にか眠ってしまう。降車駅の直前で目が覚めて、訳も分からずにホームに降りる。

どこに行くつもりだったけ?
とほんの3秒考えて、当然のように歩き出す。


ハルは天気が変わりやすいみたいに
気持ちも散り散りになり

平和なときほど引っ掻き回したくなるし
楽しいことの次には寂しいことを考えているし
ほんとうにどうにかしてくれよと思う

スマホの中とか、心の中とか、バックの中とかに
色んなお守りがあって
自分だけのものだと思っていた


だけど、そっくりそのままって訳にいかなくて、生活とか出会いとか別れとか色んなことを繰り返すうちに、削れたり、なんかくっついていたり、痛々しくなっていたり、いつの間にか無くなっていたりする。


言いたいことは伝わらないし、余計なことをずっと考えている
期待するほど上手く行かないし、分からないことばかりで疲れてしまう

分かって欲しいという気持ちは凄く苦しいし、やり場のない怒りのよう


なんだこれなんだこれ

しめしめと考えることは似合わない
どうせ上手くもいかない


たのしいことも沢山あるはずなのに
相変わらず、嫌なことばかりを覚えていてしまう

どこにいけば楽しくなれるかなと考える
どこにもない、そんな場所について考える

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