引越し
夫と同居のため、引越しをした。
去年5月に入籍したものの、仕事の都合でこれまで別居婚で、この4月からやっと新婚生活がはじまる。
先に私の荷物を運び込み、2週間後ほど広い部屋での1人暮らしを堪能したあと、夫の荷物が運び込まれてきた。
夫と2人で暮らすために借りた部屋なのに、いざ自分のものではないものが自分のテリトリー(夫のテリトリーでもあるはずだが)に入ってくると、なんか嫌な感じ。快適な部屋が、変なもので埋め尽くされてる感じ。
ダンボールが運び込まれているときはなんとか我慢できたけれど、問題は本棚だった。
夫の部屋から運び出した本棚に、私の本も置かせてもらうことにしたのだけれど、いざ置いてみると、自分の興味がない本が本棚に置いてあるのがちょっと気になる。ちょっとやだ。
私は小説や、日本語学の本が多いけれど、夫は社会学?とか哲学?とか、これまで私の本棚には存在しなかったものばかり。
これが一緒に暮らすということかと、はたと気がついた。
自分でないものが、じわじわと自分の生活圏に入りこんでくる。こういうことを許容しながら、これまでの「自分」も少し変容させながら、「新しいふたり」をつくっていくのだなと思った。ふたりの本棚を、つくっていく。
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