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Flâneur. Flowers. * 花と花の写真と拙い言葉、そして小さな手紙を。 …

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Flâneur. Flowers. * 花と花の写真と拙い言葉、そして小さな手紙を。 小さな手紙は心の薔薇園から、実在するある方へ宛てたものです。 毎月11日と22日に、ここに来ます。

記事一覧

散歩の足をとめて

9日間の夏期休暇、歯科検診を受けた日を除いて、誰とも会話をしなかった。 串田孫一先生の「音楽の絵本」のいくつかの音源を聴き、その放送から生まれた詩集を毎日読んで過…

散歩道にて 003

今日は夏季休暇2日目です。 このところ忙しく、ゆっくり、静かに、お茶を淹れるという行為が毎日の中から零れ落ちてしまっていることにはっとして、薔薇の花びらが入った紅…

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2週間前

rosariumからの手紙 *7通目*

お元気ですか。 最近、あなたには、なかなかお目にかかれません。 お勤め先の改装のご予定もおありなのでしょうけれど。 厳しい暑さの日が続きます。 どうか、ご自愛くだ…

morino-tategoto
1か月前

散歩道にて 002

ふとお見かけしたあなたの横向きの姿は、とても細身で、白いシャツはお似合いだけれど、夏場でも少し「寒そう」に見えてしまう。 ふいに、予告もなく、行先を知らせること…

morino-tategoto
1か月前

6通目の手紙、なんらかのかたちであなたに届いたのかな、と思ってしまうような誕生日を過ごしています。
「ありがとうございます」の言葉、直接お伝えすることができましたし、これまでお見かけしたことのないネームプレートを着用なさっていたので、あなたの名字を知ることができました。幸福です。

morino-tategoto
2か月前

rosariumからの手紙 *6通目*

今年もまた、夏至を迎えました。 「初夏」の語を含む本を一冊、それから、薔薇の本を一冊、自分の誕生日に買い求めようと思っています。 ここ数年、誕生日は「あなたに恋を…

morino-tategoto
2か月前

散歩道にて

散歩道にて、ふと何かが私の心を惹きました。 そちらに目を向けると、青色に染まった紫陽花が。 遠くからでも伝わる佇まいの美しさ。 どこかあなたに似ているような気がし…

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2か月前

rosariumからの手紙 *5通目*

リンケ ランケ ばらのかげ ひらきてわれらをうけいれたまえ * この物語に、お心当たりはありますか。

morino-tategoto
2か月前
+1

薔薇*野薔薇

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3か月前

薔薇*Alain Blanchard

morino-tategoto
3か月前

薔薇*Treasure Trove

morino-tategoto
3か月前
1

薔薇*Gruss an Teplitz

morino-tategoto
3か月前
+1

薔薇*Paul‘s Himalayan Musk Rambler

morino-tategoto
3か月前

薔薇*十六夜薔薇

morino-tategoto
3か月前

バラ科のひとりごと *薔薇*

こころは、どのくらい開いてくださっているでしょうか。 このくらい? まだ、もっと、もっと、蕾のようですか。 このバラは《Bridal Tiara》。 以前、あなたが、翼と宝冠と…

morino-tategoto
3か月前
1

rosariumからの手紙 *4通目*

「おはようございます。 (写真で)切り(とり)たての一輪をどうぞ。 大好きな薔薇園にて。」 この写真を添えて、そんなLINEあるいはMailをあなたに送りたいな、と思わず…

morino-tategoto
3か月前
散歩の足をとめて

散歩の足をとめて

9日間の夏期休暇、歯科検診を受けた日を除いて、誰とも会話をしなかった。
串田孫一先生の「音楽の絵本」のいくつかの音源を聴き、その放送から生まれた詩集を毎日読んで過ごしていたから、心が調律されるような、静かで愉しい毎日だった。
休暇の最後の日は「音楽の絵本」の放送年月日と「詩とお話」の一覧を手帖に鉛筆で手書きしてこしらえた。
本当は「こういう作業」が自分には合っているのだ、と、しみじみ感じられた。

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散歩道にて 003

散歩道にて 003

今日は夏季休暇2日目です。
このところ忙しく、ゆっくり、静かに、お茶を淹れるという行為が毎日の中から零れ落ちてしまっていることにはっとして、薔薇の花びらが入った紅茶を淹れてみました。透明なポットの中で揺れる、かつて美しく咲いていたであろう薔薇の花びら、いちまい、いちまい。
風に吹かれ、誰にも行方を知られないまま…、ではなく、こうして、ひとときの間、私の傍に留まってくれたことに感謝を。
特別なお茶を

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rosariumからの手紙 *7通目*

rosariumからの手紙 *7通目*

お元気ですか。
最近、あなたには、なかなかお目にかかれません。
お勤め先の改装のご予定もおありなのでしょうけれど。

厳しい暑さの日が続きます。
どうか、ご自愛ください。
また、いずれ。

散歩道にて 002

散歩道にて 002

ふとお見かけしたあなたの横向きの姿は、とても細身で、白いシャツはお似合いだけれど、夏場でも少し「寒そう」に見えてしまう。
ふいに、予告もなく、行先を知らせることもなく飛び立ってしまう鳥のようで。
もしもその時、私がその場にいたら、あなたへと手をのばし、引き留める勇気があるだろうか。
そんな勇気が出せるだろうか。
そんなことを考えた。

6通目の手紙、なんらかのかたちであなたに届いたのかな、と思ってしまうような誕生日を過ごしています。
「ありがとうございます」の言葉、直接お伝えすることができましたし、これまでお見かけしたことのないネームプレートを着用なさっていたので、あなたの名字を知ることができました。幸福です。

rosariumからの手紙 *6通目*

rosariumからの手紙 *6通目*

今年もまた、夏至を迎えました。
「初夏」の語を含む本を一冊、それから、薔薇の本を一冊、自分の誕生日に買い求めようと思っています。
ここ数年、誕生日は「あなたに恋をすると決めた記念日」でもありました。
恋をして最初の年から、年々、お姿をお見かけする機会は減っておりますけれど、もし明日、誕生日の日に、あなたに「ありがとうございます」と、ひとことお伝えできたなら、とても嬉しいだろうな、と、想像します。

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散歩道にて

散歩道にて

散歩道にて、ふと何かが私の心を惹きました。
そちらに目を向けると、青色に染まった紫陽花が。
遠くからでも伝わる佇まいの美しさ。
どこかあなたに似ているような気がしました。
紫陽花の青色は。その静けさは。

rosariumからの手紙 *5通目*

rosariumからの手紙 *5通目*

リンケ ランケ ばらのかげ
ひらきてわれらをうけいれたまえ

この物語に、お心当たりはありますか。

バラ科のひとりごと *薔薇*

バラ科のひとりごと *薔薇*

こころは、どのくらい開いてくださっているでしょうか。
このくらい?
まだ、もっと、もっと、蕾のようですか。
このバラは《Bridal Tiara》。
以前、あなたが、翼と宝冠という言葉の贈りものを手渡してくださったことなどを時々、ふと思い出します。
贈りものーー、そうです。
私にとっては、あれは「贈りもの」だったのです。

rosariumからの手紙 *4通目*

rosariumからの手紙 *4通目*

「おはようございます。
(写真で)切り(とり)たての一輪をどうぞ。
大好きな薔薇園にて。」
この写真を添えて、そんなLINEあるいはMailをあなたに送りたいな、と思わずにはいられなかったこの一輪のバラの名前は《Leonnardo de Vinci》。
薔薇園の片隅では紫陽花も、色づく準備を始めていました。