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散歩の足をとめて

9日間の夏期休暇、歯科検診を受けた日を除いて、誰とも会話をしなかった。
串田孫一先生の「音楽の絵本」のいくつかの音源を聴き、その放送から生まれた詩集を毎日読んで過ごしていたから、心が調律されるような、静かで愉しい毎日だった。
休暇の最後の日は「音楽の絵本」の放送年月日と「詩とお話」の一覧を手帖に鉛筆で手書きしてこしらえた。
本当は「こういう作業」が自分には合っているのだ、と、しみじみ感じられた。
かつて放送された1500回、全ての「詩とお話」に触れたいという想いを、やんわりと抑えながら、ひとつひとつの主題を大切に記した。
とても満足した時間だった。
「こういう作業」というものを、もっと豊かに喜ばしく発展させるには、どうしたらよいか。
再び散歩に出るようになったら、その時、これについて考えてみようと思う。

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