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「母の友」

洗濯機の中に、ツクシがひとつ、転がっていた。
お休みの日に、小学生の息子が「拾ってきたはずなのに~」と探していたツクシ。
おそらく、上着かズボンのポケットに入れていたのだろう。

さて、春めいてきた2月末、ふと「母の友」
が読みたくなり書店で注文、三月初旬に届いた。

書店で受け取り、おや?いつもと本の雰囲気が違う。表紙のイラストが大人っぽい!
編集だよりによると、4月号から、芯は変わらず装いは新たに、外観をリニューアルされたそう。
巻末に、以前と変わらず投稿ハガキが付いているのを確認して、なんだかホッとして胸を撫で下ろす。

何年も前、子供達がまだ赤ちゃんの頃に定期購読をしていた。
子供の体調や機嫌が生活のど真ん中だったあの頃、月に一度、外から届く自分のための雑誌。巻末の投稿ハガキに感想など書いて出す時は、社会との繋がりを意識する瞬間だった。
子育中のお母さんの心が軽くなるヒントやエピソード、絵本や映画の情報なんかが載っていて、そこかしこから誠実さが伝わってきた。

手元にある、リニューアルした「母の友」。
表紙を眺め、開く。桜の写真に春の光と空気を感じ、深呼吸。
毎日少しずつ、ページを捲ろうと思う。

今日は一人が小学校に登校、一人はお休み。
朝のドタバタを、なんとかひとつずつ進め、1日が始まる。


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