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リュディア書評

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2024年6月の記事一覧

書評 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

リュディアです。「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史を読みましたので感想です。

すごく内容が濃い、そして読みやすい、素晴らしい書籍でした。ぜひたくさんの方に読んでもらいたいです。ただし読書好きな方でないと敷居が高いかもしれませんね。でもお勧めです。

では、ごきげんよう。

書評 活断層地震はどこまで予測できるか 日本列島で今起きていること

リュディアです。活断層地震はどこまで予測できるか 日本列島で今起きていることを読みましたので感想です。

地震学者なので地震の発生するメカニズムについて深く言及されています。少し細かすぎる気もしますが、私には興味深かったです。私が気になったのはメディアの報道の影響で、この著者のような方が既知とする情報が伝わっていない、あるいは誤解されて伝わることがあるということです。

例えば活断層の話をしたとき

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書評 アリアドネの声

リュディアです。アリアドネの声を読みましたので感想です。

ネタばれになるので注意してかきますが、最後にバーンってひっくり返された感じで驚きました。面白いです。ただ最後に行くまで、文章というか内容が冗長になりがちな部分があるので人によっては退屈するかもしれません。でもトータルとしては面白かったです。お勧めです。

では、ごきげんよう。

書評 ChatGPT vs.未来のない仕事をする人たち

リュディアです。ChatGPT vs.未来のない仕事をする人たちを読みましたので感想です。

堀江貴文氏の書籍です。この方の感性で書かれているように見えますが、内容はすごく当たり前のことで、AIができる仕事はなくなりますよ、というだけです。予想してたよりは普通のことでした。

では、ごきげんよう。

書評 ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか

リュディアです。ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのかを読みましたので感想です。

統計っぽいものに騙されるな、というタイプの書籍は多いですが本書もその一つかなと思って読みましたけど、正直、今一つでしたね。同じタイプの本を読みたいならもう少しましな書籍は他にあると思います。お勧めしません。

では、ごきげんよう。

書評 なぜニセコだけが世界リゾートになったのか 「地方創生」「観光立国」の無残な結末

リュディアです。なぜニセコだけが世界リゾートになったのか 「地方創生」「観光立国」の無残な結末を読みましたので感想です。

いろいろ考えさせられる書籍でした。ニセコという特殊な自然環境を持つ場所だけに成り立つ事象と、他の場所にも成り立つ事象というものがあると思います。書籍タイトルにある無残な結末を何が意味するのか考えさせられます。

とにかく観光で儲けて何でもあり、という方と昔のニセコがよかった、

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書評 わが投資術 市場は誰に微笑むか

リュディアです。わが投資術 市場は誰に微笑むかを読みましたので感想です。

清原達郎をご存じの方、あるいはサラリーマンで初めて長者番付1位になった人がいたことを覚えている方は読んでみると面白いと思います。当時、サラリーマンが長者番付で1位になることが想定されていなかったので個人情報が新聞に公開されてしまいました。本件があってから、長者番付というのはなくなったわけです。

清原氏は本当に投資が好きな

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書評 光と影のTSMC誘致

リュディアです。光と影のTSMC誘致を読みましたので感想です。

陰謀論やとんでも本とまでは言わないですけど、厳密な取材に基づいた渾身のルポではなく、読む必要のない書籍だと思います。事実と合致するのは半導体製造には大量の水が必要という部分くらいではないですかね。

では、ごきげんよう。

書評 ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実

リュディアです。ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実を読みましたので感想です。

水曜スペシャルに対する愛にあふれた、というか何というか。水曜スペシャルをリアルタイムで見ていた方は読めば面白いと思います。その当時の時代背景などを知っておいて読めば面白いという意味です。そういう方にはお勧めします。

では、ごきげんよう。

書評 仏教の歴史

リュディアです。仏教の歴史を読みましたので感想です。

著書のジャン=ノエル・ロベール氏はフランスを代表する日本仏教学研究の第一人者とのことです。私は宗教に関する書籍に比較的興味がある方で今までにも多数の書籍を読んでいるとい自負があります。しかし外国、特に西洋の方の視点で書かれた仏教に関する書籍を読むのは初めてです。

思いもしないこと、考えもしなかったことが多く書かれていました。このような視点で

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