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年越し蕎麦を食べたくて食べた

2018年の大晦日。
例年少しづつやりたくないことをやらない年末を押し進めてきて、紅白歌合戦(2018年見応えあった!)もクライマックスという頃。

例年うちでは0時前後に蕎麦を茹でて食べる。そのつもりで夫I氏が生蕎麦を買ってある。でも、私はTVを観ながら思った。沢山ながながと食べていたからお腹も空かないし、娘は蕎麦が嫌いだし。
「ねえ、年越し蕎麦っている?お腹まだ空かなくない?」
夫に問うと。
「要らないなら要らないよね。形式のために茹でるなら茹でなくていいよ〜」
との答。

ほんとにそうだね!
よし、今年は年越し蕎麦なし!
物凄い解放感を感じた直後に

「え…?無し…?お蕎麦食べないの……?」
という声を私の内側で聞く。ホラー。

空腹とか効率とかを差し置いて、「年越し蕎麦」食べたい私に気付いたのでした。

義務が外れたら、改めて自主的に食べたさが際立って来たのです。
「やっぱ茹でる!」
と宣言して、夫が買ってきた生蕎麦3人前を茹でて薬味を揃えていただきます。
ネギと三つ葉と海苔とワサビ。旨!

ああ、初めて、本当に100パーセント食べたくて用意して食べた年越し蕎麦かも。
ここにいる家族も、いない家族も、それぞれみんな本当に100パーセント食べたいものを用意して楽しく味わって食べる2019年でありますように。


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