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公務員の犯罪を、厳罰化せよ!

こんにちは、ヨウです。


私は、最近気になるニュースを読みました。

そこで、公務員として働いていた時に感じていたことを、綴っていきたいと思います。




保護中の女子に、わいせつ行為をした、元児童福祉司

概略だけ言うと、

・被告は、児童福祉司という立場を利用して、一時保護中の女子(14歳)に、複数回わいせつ行為をした

・判決は、「懲役2年、執行猶予4年

執行猶予とは、その名の通り、懲役を猶予されるということです。執行猶予は、本人の更生を促すための制度で、服役しなくとも十分に反省する様子があると判断された場合に適用されます。

この元児童福祉司は、4年間、別の犯罪をしなければ、実刑(2年の服役)は免れられるということです。ただ、判決は下りているので、前科は残ります。

この記事では、裁判所は以下のように判断していると伝えています。(以下、記事より抜粋)

裁判所は「立場を利用したとは認められない」として、児童福祉法違反の罪は適用せず、県の青少年育成条例違反の罪で執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました
裁判では、事実関係に争いはなく、児童福祉司としての立場を利用したかどうかが争われました。
溝國禎久裁判官は「被告が被害者に対し、保護責任者のような関係性があったとはいえず、児童福祉司としての立場を利用してわいせつな行為をしたとは認められない」としてより罪の重い児童福祉法の罪は適用されないと指摘しました。
その上で、「被害者は愛着形成に問題を抱えており、児童福祉司である被告はそのことを理解し、ほかの誰よりも適切に対応すべきだった」として県の青少年育成条例違反の罪で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

個人的には

「なぜ、立場を利用したことが争点になるのか?」

「保護責任者でなければ、刑が軽くなるのか?」

「本件は性犯罪であり、子どもの未来を奪う行為であるにも関わらず、なぜ執行猶予が付くのか?」


という疑問がありますが、その辺については、裁判所の判断なので、言及しません。その他諸々の事情があったことと推測します。


ここからは、公務員の働き方についてと、私が「公務員の犯罪を厳罰化すべき」と考えている理由についてお話します。




公務員は、「良い仕事」

私は、公務員を辞め、主夫とアルバイトをしながら生活しています。妻は公務員です。

公務員は、他業種に比べて、給与面は自治体によって様々ですが、福利厚生において、かなり優遇されています。

・産休育休が確実に取れて、産休中は給与が確保されている

・仕事は、マニュアル化されたものが多く、職場復帰しやすい

・病気休暇中は、ボーナス以外は満額与えられる

・住宅ローンなどの審査は、ほぼ確実に通る

近年は、公務員の職務のブラック化などが指摘されていますが、福利厚生に関しては、かなり手堅いのです。そういう環境が完備されていることで、職務に全うできるのです。

そして、公務員の最大の魅力は、「お金や福利厚生について学ばなくても、真面目に働いていれば、中流程度の生活はできる」ということです。公務員としての仕事にやりがいを感じなくとも、問題を起こさずに、与えられた仕事を真面目にやれば、首を切られることもなく、定年まで給与をもらうことができます。

定年退職後も、再任用的なポジションは大方整備されているため、年金受給開始までの5年間も働いて給与をもらうことができます。


9割の公務員は「真面目に働いている」

そういった現状があり、尚且つ、公務員試験は毎年倍率が高く、試験も難しいため、職員には、そういう「狭き門をくぐってきたプライド」というものが存在します。社会的地位もある仕事ですから、一度入庁した職員は、その職を手放さないために、一生懸命に働きます。難しい試験を乗り越えてやっとつかんだ特権ですから、ほとんどの職員は、問題を起こして免職にならないように気を付けているのです。

そういう働き方だから、「事なかれ主義」と揶揄されることもあるのですが。(事実なので、致し方なし…)

もちろん、市民からの税金から収入を得ているのですから、一生懸命に職務を全うしなければなりません。国がやっている強制サブスクリプションが税金ですから、それに見合ったサービスを展開しないといけません。


諸々の事情はありますが、いずれにしても、公務員の9割以上は自分の仕事を一生懸命にこなしています。




公務員の犯罪は、メディアによって拡散される

大抵の犯罪者は「会社員」「自営業」「自称会社員」「無職」などと、職種について、何となくぼやかして報道されます。

しかし、公務員の場合は違って「〇〇市役所職員」「〇〇市小学校教員」「〇〇署巡査」などと、勤務地から役職までメディアで拡散されます。


公表されること自体は悪いことではありません。むしろ、それだけ責任のある仕事だと捉えていただけると思うと、身が締まる思いになるでしょう。一般教養のある方は、「この個人がやらかしたことで、他の職員は真面目に働いている」ということを理解しています。

だから、公務員の犯罪が拡散されること自体は、至極当然なことだと、私は考えています。




公務員の守秘義務

公務員には、守秘義務というものがあって、それによって、個人の情報が保護されています。

地方公務員法第34条(秘密を守る義務)には、以下のように記されています。

1 職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする。

だから、私は、職務で知りえた個人情報等の機密事項について、語ることはできません。また、児相の実態を語る上でも、事実ではなく、あくまで私の個人的見解として話さなければなりません。

裏を返せば、内部の情報にいささかマズい状況があっても、その立場にいた人の情報を外部に伝えることはできないのです。




隠れた情報があるから、一部の情報で疑われる

こういう状況なのですから、今回の元児童福祉司のわいせつ事件についても、内部の人間は、その実態を話すことはできません。守秘義務がありますからね。

話すことができないことは、他者から見れば「やましいことがあるのではないか?」と疑われても、致し方ないのです。守秘義務は、市民の個人情報を守るために必要なことでしょうが、


ちなみに、児相の仕事などについて私が書いている記事は、厚労省が出している「児童相談所運営指針」など、ネットでも見ることができるものを参考にしています。一応、守秘義務に関する機密情報は伝えていません。というより、伝えることができません。すみません。




真面目に働いている人が多いからこその、厳罰化を

私が小学校や児相で働いているときも、こういった公務員の不祥事のニュースはたくさん目にしました。それ自体は、「個人がしたことだから」で済むので、別に構いません。

しかし、今回のような性犯罪を「執行猶予付き」の判決にされてしまうと、「公務員だから、刑が甘いのではないか?」と思われてしまってもしょうがないと思います。

性犯罪というのは、「心の殺人」と言われるほどの重大犯罪です。

私は、常々、「法に触れた教員は、さっさと罷免してくれ!」と思っています。難しい試験を乗り越えたか何か知りませんが、プライドを持って、市民のために必死で働いている9割以上の真面目な職員が馬鹿を見ます。性犯罪にしろ、横領にしろ、飲酒運転にしろ、猶予など与えず、「即刻罷免」でいいと思っています。

今回の件で、事実関係を争わずに「児童福祉司という立場を利用したかどうか」で争っているみたいですが、そんなしょうもないことを言わないでいただきたい。公務員云々を抜きにして、性犯罪者として、厳罰に処罰してくれた方が、今現在一生懸命働いている職員が報われるというものです。




終わりに

これは、私見なのですが、公務員はすでにもらっている特権に胡坐をかいて職務に対して消極的な方が多いのではないか? と思っています。仕事量ではなく、仕事の質がまだまだ低いものと感じます。

確かに、試験は大変です。ですが、それを突破してきた「優秀な人間だ」というプライドを持って、それ相応の人間にならなければならないのです。

だから、私は、仕事を始めてしばらくして「一生、教員はしない」と決めました。何か問題行為が指摘されたら、責任をもって辞める。子どものためになるようなことを、一生懸命にして、それができないのであれば、辞める。それくらいの”覚悟”をもって仕事をしていましたし、責任の重さについても感じていました。だからこそ、今こうやってドロップアウト(?)する決断が早かったのです。

公務員を辞めてみて、その責任の重さを実感しています。また、教員に戻った時には、そういう”覚悟”を決めて働きたいと思います。



今日は、この辺で。


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