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親から逃げたい人へ~施設や里親に行く方法~

はじめに

虐待を受け、親元で生活したくない子どもたちに向けた文章です。元児相職員が教えますので、結構確実性が高いと思います。

ただ、覚悟していてほしいのは、施設から社会に出ることは、結構しんどいもので、私のように上手くいく人が多いわけではありません。実際に闇落ちした友達を見たことがあります。私自身も、社会に出てかなり苦労しました。

「とりあえず親から逃げたい!」と思っているのならば、先に進んで、この文章を読んでください。


1.警察に駆け込め!

「え?児童相談所じゃないの?」

そう、ここでのポイントは「児相ではなく、警察」というところです。児相の職員は、基本的に事務職員です。しかも、役所です。急に児相に行っても、説得されて追い返される可能性が非常に高いのです。児相に直接「保護してくれ!」と言っても、親召喚されて、自宅に戻って元通り。もしくはそれ以上の虐待が返ってくることでしょう。

親がいないタイミングを狙って、近くの交番でいいので、警察に「親から虐待されている。家に戻りたくない。保護してほしい。」と必死で訴えましょう。おそらく、最寄りの児童相談所の一時保護所に行くことが出来ます。警察は24時間営業なので、夜中でもOK。ただし、場所を間違えないように。児相ではなく、警察。


2.「家に帰りたくない!」を一貫して訴えろ!

一時保護所に行ったら、とりあえず児童相談所の担当者に「家に帰りたくない!」と言い続けること。誰になんと言われようと、家には帰らない。帰りたくない。親と会いたくない。それだけを曲げないようにしてください。

児童相談所は、本来「子どもを親元に返すために、指導をしたり環境調整したりすること」が仕事です。基本、家に帰そうとします。しかも、施設に入るためには、親権者の承諾が必要です。児相職員は、親から承諾を得ることが大変な作業だとわかっているので、できるだけ家に帰そうとします。

ただ、児相も念頭には「子どもの意見が最優先」という意識があります。いくら親が話をしても、子どもの承諾なしに自宅に帰すことはできません。だから、あなたの意見が絶対必要なのです。

もし、万が一、親元に返されそうになったら、必死で抵抗しなさい。トイレにこもってでも、引く手を振り払ってでも、保護所に籠城してください。親は、保護所に入れません。


3.施設や里親に行くという態度を示せ!

保護所に行けば、担当の職員と面談します。その中で「親よりも、施設や里親がいい」と言いましょう。保護所はあくまで一時的な安全確保の場所。次の行先を確保するため、担当職員は、あなたと面談を繰り返します。その際に「施設がいい。里親がいい。」と言い続けましょう。それが、あなたの意志となって、今後の方針を左右することとなります。


4.終わりに

今、親元を離れようとしている人はたくさんいると思います。ただ、施設に行った後、その後社会に出て上手くいく保障はありません。親元を離れるデメリットも多いのも事実です。実際、親権者を頼れないことによる問題や、社会人になった後に親に悩まされることも少なくありません。

ただ、あなたの人生はあなたのものです。あなたの意志で決めて進んでいいのです。現状を変えたいのであれば、飛び出したっていいのです。これは、不要不急の問題ではありません。早急に解決の必要がある問題です。

私自身は、親元を離れて施設に行ったことを後悔していません。むしろ、そうしなければ、学校の教員はおろか、大学進学も叶わなかったことでしょう。ただ、皆が私のように上手くいくとは限りません。それでも、親元を離れたいと思うのならば、行動あるのみです。


決めるのは、親ではありません。あなたです。


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