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小・中一貫同じ考え方で選手に関わる

 LA vita sports academyには、キッズ&サッカースクール(園児~小学生)、フットサルクラブ(小学生~中学生)、サッカークラブ(中学生)の3つのカテゴリーと、身体の神経系改善に特化した陸上&コーディネーションスクールの、合わせて4つのカテゴリーがあります。

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 この図は、当クラブが運営しているスクール・クラブを簡単にまとめた図です。(※今回は陸上・コーディネーションスクールは記載しておりません)

①キッズスクール(年少~年長)

②サッカー&スキルフルスクール(小学生)

③フットサルクラブ(小学生~中学生)

④LFC(中学生)

 創立して2年弱(中学生は1年目)ですが、園児から中学生まで、たくさんの選手をサポートする機会に恵まれています。

 その中で私たちは、基準を上下させたり、トレーニングの負荷やかける言葉をコントロールしながら、同じ考え方のもと年齢に関係なくアプローチしています。(※園児については別のコンセプトでサポートしています)

 そこで今回は、小・中一貫して同じ考え方で選手に関わることの重要性についてお話させていただきたいと思います。


 まず、クラブの考え方はどのようなところに反映されるのか。

 毎日のトレーニング、選手のプレー基準、試合に向けてのチームとしての戦い方といった、ピッチ内で行われるものはもちろん、ピッチ外における身だしなみや振る舞いなども全て含まれてきます。

 LA vita sports academyでは、「将来、1人の人間として自律して生きていくための力を養う」という考え方を全てのものに反映させています。

 私たちは自律の意味を、「自らで考え、判断・決断して行動に移す」と捉えています。

 今までもお話しさせていただいている、「プレーできる選手を育成していく」というピッチ内における戦略も、選手を自律させるための1つのアプローチ方法です。

 試合の戦い方も、クラブの考え方を反映させたものになっています。

「良い習慣」がもたらすものでもお話ししましたが、良い習慣を身に付けて主体性を育むのも、全て選手を自律させるための1つのアプローチです。

 このように、ピッチ内外問わず選手が関わるもの全てに対して、クラブの考え方を反映させています。


 しかし、いくらクラブの考え方が整理されていても、選手に対するコミュニケーション方法が適切でなければ、選手は成長することはありません。

 私たちもその点を特に気を付けながら、そして学びながら日々接しています。

 各クラブによって、選手へのアプローチ方法は違うと思いますが、私たちは、クラブの考え方を基盤に、「ベースを与えたうえで、そこから先は自らが選択し、決断する」というアプローチを大切にしています。

 簡単に言うと、「1つ2つの選択肢はこちらから提示するが、そこから何を選び、実行に移すかは選手次第」ということです。

 毎日のトレーニングにおいて、年齢関係なくこのアプローチを行っていますが、最初は「サッカーのやり方」や、「ピッチ外において、やって良いこと・いけないこと」を理解すること(本質を理解すること)だけで精一杯で、うまくいかないことが多くなります。

 しかし、時間をかけてアプローチしていくと、それが習慣化し、テクニックのレベルに関係なく、私たちが提示したこと以外を選択しようとする選手が出てきたり、自分の考えをコーチに伝えられるようになったり、「自分で考え決断する」ということが、トレーニングの中で当たり前になってきています。


 中学生になっても、より基準を高くしますが、考え方やアプローチは小学生のときと変わることはありません。

 そして、トレーニングの内容や大切にしている要素、そしてピッチ外における行動基準も、一貫して同じことを追求しています。

 選手自身も、プレーの基準や求められることが変わらないので、自分の中で「基準」を作りやすいのでは、と感じています。

 「選手が自立して生きていく」ために、私たちには何ができるのか、どのような考え方やアプローチを取れば良いのか。

 長期的な視野に立って、即座に結果だけを求めすぎず、バランスを取りながら携わっていきたいと強く思っています。

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