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公認心理師と臨床心理士の違いって?:社会人で心理士を目指すためには

こんばんは。今日も一応挨拶から始めてみます。

今回は、私が心理士を目指し始めた頃から疑問に思っている「公認心理師と臨床心理士の違い」をテーマにつらつらと綴ってみたいと思います。

といっても、私はまだ公認心理師でも臨床心理士でもありませんし、まだまだ勉強し始めたばかりの身です。が、今回はそんなひよっこの立場からこのテーマについての情報と考えをまとめていきますね。

公認心理師と臨床心理士の違いってなに?

現在心理職に就いている方や、医療関係の職場にいる方にとっては身近な話題かと思いますが、一般の方からしたらナンノコッチャ?なテーマかと思います。ので、簡単に概要をお話すると、今現在、日本のいわゆる心理職のメジャーな資格は、臨床心理士と公認心理師の2つあります。

臨床心理士とは、民間の資格でありながら心理職の資格としては一番歴史が長く、スクールカウンセラーや病院で働く心理士など、多くの心理職においては臨床心理士の資格が(ほぼ)必須となっています。

で、そんな臨床心理士の資格とは別に、3年前に新たに誕生した資格が、公認心理師。これは、国家資格である!!という点が臨床心理士との大きな違いですね。というか、それ以外に今のところ明確な違いがあるようには(少なくとも私には)あまり思えません...。

つまり大雑把にまとめると、臨床心理士と公認心理師の違いは、民間資格と国家資格である、という点がポイントと言えます。

資格取得までのルートに違いはあるの?

では、それぞれの資格を取得するまでに違いはあるのか?という点ですが、ここには比較的大きな違いがあります。

まず端的にまとめると、臨床心理士は指定大学院を修了して、臨床心理士の資格試験に合格すればOK!

一方で公認心理師は、大学で必要単位を取得した後、指定大学院を修了、あるいは特定の実習機関での実習(2年とか)を修了し、資格試験に合格すれば取得できます。

つまり、臨床心理士は心理学部以外の大学を卒業していても大学院で臨床心理学を学べばOKなのに対して、公認心理師は大学も心理学部を卒業している必要があるんですよね。ここは大きな違いかと思います。

細かい単位やカリキュラム、修了条件については割愛するので、気になる方は調べてみてくださいね。

で、実質的な臨床心理士と公認心理師の仕事内容に違いはあるの?

臨床心理士と公認心理師の詳しい職務内容についてはまたまた割愛させてもらいます。が、ぶっちゃけ大きな違いはない、と今のところ私は認識しています。

どちらも心理的な問題を抱える人やその関係者に対して心理的アセスメントや心理的援助を行う点は同じ。違うのは、臨床心理士は臨床心理学的な研究活動を行うこと、一方で公認心理師は、人々への心理教育や心理学的な情報を提供することが課せられていますが、正直な話、広義では同じような意味だと思っています。

では心理士になるにはどちらの資格を取るべきなのか?

では、心理士を目指している身として気になるのは、どちらの資格を取るべきなのか?という点ではないでしょうか。

ここで私の話になりますが、私は大学を卒業後、社会人になってから心理士を目指し始めました。なので、大学では教養程度にしか心理学を学んでいません。そこで色々調べた結果、心理士になるために一番速いルートは大学院に入って臨床心理学を学ぶことだ!...と、初めは思っていたんですよね。

でも院試のための勉強を進めている中で、なんだか臨床心理士から公認心理師へ、という流れが加速しているような気がしてきたのです。

でもここまでのまとめを通しみても、やっぱりこの2つにぶっちゃけ明確な違いはないような気がすると思います。でもでも、やっぱり国家資格である、という点はかなり重要になってくるようなんですよね...。

というのも、心理士が働く場所のメインが医療現場なのですが、そこではチーム医療という考え方が進んでいます。医者を中心に、看護師や心理士、ソーシャルワーカー、薬剤師などなど他業種の専門家たちが協働してクライエントの治療を行おう!という考え方です。(今やってるドラマ「アンサングラ・シンデレラ」を見るとなんとなくチーム医療の雰囲気がわかるかも!)

そうなると、やっぱり心理士だけが国家資格でない、ということでかなり不利というか、肩身の狭い状況が続いているそうなのです。

特に日本は医師が絶対的な権力を持っているので、そういった立場的な問題が顕著なのかな、と個人的には思っています。

...なんやかんや言っても私はまだ学生の身なので、現場のことは聞いたり読んだりした話の範疇を超えることはないです。そのうえで、今はこういう考えを持っている、というお話です。

とまあこんな感じで、やっぱり国家資格である公認心理師の資格は持っているに越したことはないのかな、と思って私は大学から入り直して今に至ります。

もちろん現在心理学部の人は大学院に進んで臨床心理士と公認心理師の資格をどちらも取得すれば問題ないと思いますが、社会人から心理士を目指す人にとっては結構重要な問題じゃなかろうか、と思って今回はこのテーマについて書いてみました。

私もかなり悩んで色々と相談もした結果、今はダブルライセンス取得のために日々勉強中です。

もちろん、資格は最低限必要なものであって、資格取得は目的ではありません。ですが、信頼できる心理士として働くには絶対必要かと思うので、引き続き頑張っていこうと思います!という決意表明で今回は締めます。

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