見出し画像

“スタバではグランデを買え!" 価格と生活の経済学/吉本佳生【読書メモ】

著者は銀行勤務を経て大学で教鞭をとる経済学者。モノの値段の決まり方を、身近な例を交えて解説した本です

ルース的おもろかったとこ3選

①客も店も嬉しい倍サイズのコーヒー

→スターバックスのグランデ(480ml)は、最小のショート(240ml)の2倍の量ですが、どのドリンクでも価格差はわずか100円。つまり、スタバの価格のほとんどは材料のコーヒー豆代ではなく、コーヒーを入れる手間代と言うことです。
容量が倍でも、価格差はわずかだから客は得だし、手間もほとんど変わらないから、店としても儲けが大きくなる。グランデを飲んであげましょう。

②広告は「消費者能力テスト」

『実質無料!』のキャッチコピーの下に小さい字で「ただし…」と続くわかりづらい広告。企業は私たちを、賢い消費者がどうか試しています。注釈を読み飛ばしたり、理解できなかった消費者は高い料金を取られることになります。広告やパンフレットは、注意して読みましょう。

③「小児医療費無料」政策の功罪

→最近は多くの市町村が、子供の医療費負担を無料にしています。小児科に行けば、ドラッグストアよりイイ薬がタダでもらえるのです。診療や薬代がかからなくていい反面、これ目当てに病院の患者が殺到すると診察に時間がかかるし、実はその増えた待ち時間は、引率する親の労働力を奪っている場合もあります。

こんな人におすすめ

1円でもコスパよく生きたい人
キャッシュレス慣れであまり値札を気にしなくなってる人

(2021年4月5日読了)

※僕の読書メモは本の”要約”ではなく、僕が個人的に『珍しい表現だ!メモしとこ~』と思ったことベスト3を挙げています。"要約"ではないため、全然ネタバレできていません(いいんだか悪いんだか 笑)


この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?