【マレーシア移住 #2】 〜マレーシアに1年住んでみて〜




マレーシアに来て約1年3ヵ月。

前回の記事では、私がマレーシアで働くことになった経緯についてお話ししました。



マレーシアでの生活も落ち着き、安定してきたところで、今回は実際にマレーシアでの生活ってどうなの?というところを具体的にお話ししていきます。


英語話せるようになる?




ー いいえ。



とは言い切れないが、私はこの1年で以前よりも英語力が上がったとあまり感じない。

マレーシアは多民族国家のため、マレー語、中国語、タミル語、そして英語などさまざまな言語が飛び交っている。

ここ一年を振り返ってみて、お店で注文する時やタクシーの運転手と会話する時、あとは現地で知り合った友達と話す時しか英語を使う機会がなかったことに気づいた。

仕事によってはほぼ英語を使わない場合もあるため、英語ができない・苦手な人でもマレーシア就職が十分可能である。

そのため、英語力を上げたいという目的でマレーシアに来た人にとっては、物足りないと感じてしまうかもしれない。




私は新卒で入社した会社を7月に辞めていて、転職しすでに新しい会社で働いている。

前職では英語を話す機会はほとんどなかったが、その代わりに同じフロアで働いていた韓国人チームと仲良くなり、おかげで韓国語が上達した。

英語だけに限らず他言語を話せるかどうかは、自身のモチベーションと環境で左右される、と私は思う。

ちなみに、日常会話やビジネスレベルの英語力があるのであれば、マレーシアでの仕事の幅がグンと上がる。

日本人がマレーシアで働く場合、英語ができるかできないかではかなり違ってくる。と私は転職活動をしながら身にしみて感じた。

※転職については後半で。


日本より安いってほんと?


結論、モノによる。

マレーシアは物価が安く、日本の1/3と言われている。

正直それは言い過ぎだが、確かに日本だとこんなお金の使い方はできないなと思うことがいくつかある。


マレーシアの物価について、ざっとではあるがいくつか挙げてみた。

1. タクシー

日本でいうUber Taxiのようなもので、マレーシアではGrabと呼ばれる配車サービスが主流である。

例えば、私の住んでいるコンドミニアムからレストランやモールまでGrabで行くとして、片道10〜20RM(約300〜600円)ほど。
家から近いところであれば、片道10RM以下の時も。

空港からコンドミニアムまでであれば、片道60〜70RM(約1,800〜2,100円)ほどで利用できるため、電車やバスを使うより便利である。


日本に住んでいた時はタクシーに乗る機会など滅多になかったが、今ではGrabでの移動が当たり前になっている。


2. 食事

マレーシアに来てから、フードデリバリーを利用してご飯を食べる頻度が明らかに増えた。

というより、日本にいた時は数回しかフードデリバリーを利用したことがなかった。

マレーシアでは、Uber Eatsのように、Grabのサービスが提供しているGrab foodがよく使われている。

なんといっても配送料が安い。高くて10RM(約300円)ほど。
そのうえ、料理はお店で食べる時と価格がさほど変わらない。

例えば、私が以前注文した韓国料理屋の場合、冷麺が20RMで配送料が4RM、合計で24RM(約720円)
プロモーションなどが適用されればさらに安くなることもある。

コーヒーやカフェラテなどのカフェの飲み物だけの注文であれば、大体は配送料込みで15〜20RM(約450〜600円)ほど。


3. 家

「コンドミニアム」は日本のマンションに相当し、基本プールとジムがついており、住居人は自由に利用することができる。

そして、警備員が24時間体制で常駐している物件がほとんどである。

ベッドやテーブル・椅子などの生活するのに必須な家具や、洗濯機・冷蔵庫などの基本的な家電も付いている。

家賃はというと、同期と半年間シェアをしていた時は、月一人900RM(約27,000円)
一人暮らししていた時は月2250RM(約67,000円)

今はマレーシアで出会った彼氏と同棲しているため新たに引っ越し、家賃は二人で月3100RM(約93,000円)である。

家にいるのが大好きな私にとって、マレーシア生活で一番良いところはコンドミニアムでの生活が充実していること。
マレーシアに住む理由でもある。


4. 病院

風邪を引いたり熱が出たりしたら病院に行くことになるが、そこで心配なのは、やはり診察料。


私がよく通う日系の病院は、一回の診察で5〜15RM(約150〜450円)程である。


会社の保険が効いているため上記の料金での診察が可能であるが、私立病院で受診する場合や保険が適用されていない場合は、それなりの金額を払う必要があるため注意が必要。


そのほか、ネイルやまつげパーマ、眉毛アートなども日本より安く施術できる。

ちなみに、私が実際にやった眉毛アートは、リタッチ1回無料で780RM(約23,400円)だった。

日本製品を買いたいのであれば、多少は高くはなるが、ドン・キホーテやAEON、NITORIなどがあるため困ることはない。

日本食レストランも多く、日本と比較的同じ価格で食べることができる。

しゃぶ葉や一風堂、すき家などのチェーン店もあり、日本と少し違うのもまた面白い。

私はカフェが大好きだが、価格は日本と変わらない印象。

マレーシアは飲み物より食べ物の方が安いこともよくある。

自炊しなくても、ローカルのお店であればランチは20RM(約600円)以内で済む。

最近、マレーシアは物価が上がってると言われているが、昨年から住み始めた私からしてみれば今だに安くて驚かされることが沢山ある。


仕事内容、給料は?


マレーシア移住にあたり、一番重要なのがやはり仕事お給料

私の場合、新卒で入った会社を約1年で辞めてマレーシア内で転職をした結果、給料が上がった。

身バレ防止や機密情報保護の観点から、会社名やプロジェクトなど具体的なことはお伝えできないが、私のマレーシアでの仕事についてまとめてみた。


まず、前職はカスタマーサポートで、主に電話・メール・チャットで対応をしていた。

私はカスタマーサポートの経験がなかったため、最初は電話での対応にものすごく苦労した。

いくらマニュアルがあるとはいえ、問い合わせ内容は毎回異なるし複雑で、中にはものすごく怒って電話してくる人もいるため、慣れるまでに時間がかかった。

それにマレーシアあるある?だが、テストに受からないと普通にクビにされてしまうため、受かるまでは毎日不安だった。

仕事のストレスで、寝れない日が続くことも。

また、退勤間際に電話が入ったり、返信が来たりするともちろん対応しなくてはいけないため、残業になることが多々あった。

頻度はというと、週に2・3日ほどで長い時は1時間ほど残業になることも。繁忙期であれば残業が当たり前になる時期もあった。

給料はというと、経験や職歴によって人ぞれぞれだが、相場は月給8000〜9500RM(約240,000〜285,000円)ほど。

新卒で入った会社でもあり、人間関係にも恵まれていたため辞めるのは少し抵抗があったが、苦手な仕事を続けるのもしんどく、時間を無駄にしたくなかったため転職することを決めた。

マレーシアで転職活動をしてみて感じたのが、経歴や英語力がないと仕事が限られるということ。
カスタマーサポートかコンテンツモデレーターしか選択肢がなくなってしまう。

こうなるはずじゃなかったのに…とならないためにもきちんと考えてから転職や海外移住することをおすすめする。

そして、現在、私は別のBPOの会社でコンテンツクリエイトの仕事をしている。

私は元々クリエイティブな仕事に興味があり、たまたま転職活動時に求人が出ていたということもあり応募に至った。

英語面接や会社のアセスメントなどを経て、ありがたいことに採用していただいた。

今の仕事は自分に合っていて、職場環境も良く、かつ給料も月給2000RM(約60,000円)ほど上がったため、思い切って行動して良かったと心から思っている。

前職では、休憩やランチの時間が決められており、シフトは成績順で決まるため不自由に感じることが多かった。

しかし、現在は休憩やランチの時間は自由で、土日・祝日休みのうえ、有給も取りやすい。

はじめは、新しい仕事や環境に慣れるか不安だったが、少しずつ仕事内容も覚えてきて英語で話す機会も増えた。

マレーシアでの仕事探しは、主にLinkdInを使用した。

マレーシアの求人サイトや知り合いの紹介などさまざま方法があるが、まずは自分でいろいろ検索して調べてみて、興味のある仕事にapplyするといいかもしれない。



最後に


マレーシアに来る前はこれでもかというくらい沢山下調べしましたが、心配してたことは起きなかったし、なんとかなりました。

前回の記事でも述べたように、感じ方は人それぞれで、合う・合わないはあります。

仕事や生活、食事や気候などが合わなかったり、家庭の事情により帰国しなくてはいけなかったりする人もいますが、これはマレーシアに限らず、どこの国に行っても共通かと思います。

マレーシア移住に興味がある方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。

次回は、マレーシア移住までにやったことや、手続きなどについて書いていこうと思います。


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