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夢日記 英雄は哀しく笑った

「1つ得れば1つ失う」
その英雄はそう言って哀しく笑った。
実際、英雄の顔は曇っていた。
目は生気を失い、常にうつむき、寂しそうに孤独に震えていた。
(何かを失ったと思うか得たと思うかは気の持ちようだ)
と俺は思ったが、彼にあえて反論することはなかった。

俺はダンジョンの手前の街で、これから潜る仲間と酒を飲んでいた。
哀しい英雄は、俺達には何も語らなかった。英雄を囲む人々と微笑みながら、それだけ語ってから、静かに酒を飲んでいたのを別の席で聞いただけだ。

俺たちは、そんな英雄を酒場に残して、何かを得ようとダンジョンへ向かった。失うことなど考えなかった。

「失ったか得たかは気の持ちようだ」
今でもそう思っている。ダンジョンに潜って大分たっていた。
窮地に陥り仲間も失い傷を負っていたが、それは変わらなかった。

俺は死んだのだろうか。。。
目が覚めたが、まだ早いので歯を磨いて二度寝することにした。
そういう夢を見たので、スマホに記録しておく。

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