言霊 vs 本音 〜本音さん側の言い分〜

昨日書いた記事は "言霊ターン" でしたが、
今回は気性の荒い "本音さん" のターンです！

↓言霊編はこちら。割とあっさりめ。

さて、本音について書きたいことがありすぎて
どこから書いたらいいのでしょう。。

私からみた "本音" 。
違和感なく本当に思っていること。
カッコつけたり遠慮したりしていない、
ポンッて感じた(湧いてきた)そのままの気持ち。

かっこ悪かったり汚かったり
社会のリーダー的な立場からすれば「邪魔」でしかない私情だったり、
道徳に反していたり残酷だったり
常識的な価値観からすれば「望ましくない」と思われ、疎まれる方向性のものだったり……

でも素直で自由で
深いところからの気づきをもたらしてくれたり、
自分を「絶対に嫌なこと」から守ってくれたり、
自分の環境や人生を「見たかった景色」に連れて行ったりしてくれるような不思議な存在。

ラクしたいなぁ。大変なのは嫌だなぁ。
でも幸せになりたいなぁ。

世話を焼くのは好きじゃないけど
みんなどこかで各々幸せになっててほしいなぁ。

嫌いなものは私の世界から追い出したいなぁ。
むかつく権力者、失脚しないかなぁ。
幸せに生きててもいいけど、私の慎ましくも愛おしい生活の邪魔をしたらタダじゃおかねえぞ。
(選挙以外の具体的な行動は面倒だから起こさない)

世の中を生きていると
理不尽なことが意味わかんないくらい無限湧きしてくるし(エンカウント率と敵のレベルがおかしい)、
めんどくさいことや煩わしいことは常に洪水のように襲ってくるし、生活に絶対に必要最低限な額のお金でさえわりと限界まで頑張らないと稼げないケースも少なくなかったり(お金持ちになろうとしてるわけじゃないよ？最低限だよ？)

なんかもう生きるの嫌だな疲れちゃったなって
誰しも思ったことくらいはあると思います。
(なかったらスゴすぎる。羨ましい。)

そして、
そんな理不尽な人生を嘆きたくなった時に
必ずと言っていいほど言われること。

・嘆いたって何にもならないじゃん？
  文句ばっかり言ってないで行動しなよ、
  頑張る "しかない" んだから！

・辛いのはみんな一緒です、あなただけでは
  ありません。だからあなたも我慢できるはず。

・不満ばっかりね、感謝が足りないんじゃないの？

・うつ(に限らず精神的な不調や事情)は甘え。
  病は気から。すべては自己責任でしょ。

・人生なんてそんなもんだよ、辛くて当たり前。

・考えすぎだよ、もっとポジティブになりなよ。

ギャーーーーーーッ！！！！！！！！！

傷口に塩塗るんじゃねぇ、散れ！！！！！
お前に何がわかるって言うんだよおおおぉ！！！

えっとね、これらの言葉は私にとってまさに
『北風と太陽』の北風でしかないんですよ。
言われれば言われるほど反発したくなっちゃうの。

(人によっては、この言葉に救われる人もいるかも……悪く言っちゃってごめんね。価値観の違いですね。。)

4番目の「甘え」発言はどう転んでも擁護できない
苦しんでいる人を追い詰めるだけの言葉だけど、
ほかに挙げた言葉からは一応「励まそうとしている」気持ちは感じ取ることができます。(ニュアンスにもよるけど……)

なんだけど、心が激しく反発するんです。
気持ちはありがたい。だけど、受け付けない。

ポジティブになりたくても、なれない。
「考えすぎない状態」が、感覚としてわからない。

感謝が大事なのはわかるけど、
今の心理状態で＆今の状況に感謝するのは無理。

大人だから割り切らなきゃいけない(割り切ったほうがラク)なのは重々承知してるけど、割り切れない。
「人生そんなもんだよ」という一言で片付けられるのは、ものすごく嫌だ。

なんで人生「辛い」「苦しい」ことが前提なの？？？そんな前提、納得できない！！！！

(おー、出ました！！特大の本音！！！！！)



これこそが、私の心が
気持ちを伴わない無理やりのポジティブ や
納得できないことへの、感謝や服従の強要 に
むちゃくちゃ反発してしまう、一番の起爆剤です。

学校や会社などの組織にいると、
怪我して痛いのに「そんなの唾つけときゃ大丈夫だから」って言われてマラソンを継続させられたり、
"そんなことくらいで" 泣くなって言われたり、
どんなに嫌で気が乗らなくても宿題は絶対に絶対にやってこなきゃいけないものって決められてたり、
みんなそういう経験をたくさん積んだと思います。

私には、すでにそれが納得できませんでした。

「あー、そういうものなんだ」って受け入れることが何よりも苦手です。嫌なものは嫌なんです。



なので、
さきほど挙げたような「励ましワード」は
胸に包丁が刺さっているのに「痛くないって思えば痛くなくなるよ♪ 大丈夫♪ 」って言われたり(もはやサイコパスやんけ)、

顔にでっかいコブがあって幼い頃からずっとコンプレックスで、「お金が貯まったら除去手術するぞ！！」と思っているのに「世の中にホクロやニキビがひとつもない人なんていないんだから、あなたもコブくらい我慢しなさい」みたいな微妙に論点の違う話をされたり、なんかそういう言葉と同質なような気がしてるんです。

幸せになりたい気持ちから出てきた言葉なのに
「世の中は辛くて当然だから」って返されたり、

世間一般的な方法が合わないから
自分なりの向き合い方を模索していることに対して「そんなのは甘えだよ。感謝(ほかにも気合い、行動、意思など)が足りないから解決できないんだよ」な〜んて言われたら……

ポジティブになるどころか
生きる気力ごとなくしちゃいませんか？？？

自分の血と合わない血液型の血を輸血されているみたいな、それくらいの違和感があります。

「ポジティブに考えれば性格も変わるよ！」とか
「大人らしく社会に馴染む努力をしなさい」とか
「辛いときも笑ってれば辛くなくなるよ！」とか

そういう言葉を一切
受け付けることができない性分でありながらも、
昨日の記事に出てきた「言霊」はどうして素直に受け入れることができたのか。

それはもう簡単です。

「変わりたい(綺麗になりたい)」が
義務感ではなく、しっかり本音だったからです。

変わらなきゃ周りに迷惑をかける。
こうならなきゃ、社会でやっていけない。
ポジティブじゃなきゃいけない気がする。

これは希望や本音ではなく義務感なんですよね。

もし、「もうあんな思いはしたくないから頑張って前に進もう！」「選択肢が狭いままなのはしんどいから成長できるように頑張ろう！」、
「ポジティブでいたほうが自分が楽だから考え方を工夫してみよう！」「やりたいことがあるから大変でも努力して能力を伸ばそう！」であれば、それは自分の希望から出てきた気持ちだと思います。

ただ、先程の「こうならなきゃ、社会でやっていけない」……これはたぶん、「社会でやっていきたい」って、心の底では別に思ってない気がする。

「辛いときも笑ってれば辛くなくなるよ！」
これも「一時的に辛くなくなる」ことはあまり望んでいなくて、「私は辛さそのものを根本的に解決したいから、誤魔化すのは嫌だ」という本音が引っかかっているような気がする。

だけど、「綺麗になりたい」に関しては
私の場合は「綺麗でない自分」への未練が1ミリもなかったんです。脚が太いことに対しても姿勢が悪いことに対しても、まぶたが腫れぼったいことに対しても、メリットを何ひとつ感じていませんでした。

私は(あくまでも「私は」、)
自分の顔(あくまでも「自分の顔」)には、
贅肉がつけばつくほど醜くなると思っています。

ふくよかなほうが魅力的な人も沢山いますが、
私は太っていた時の自分の顔が嫌いです。

だから「自分は本当はブスじゃない、かわいくなれる、きっと余計なものが削ぎ落とされれば今よりも絶対に綺麗になる」という言葉に、気持ち悪さや「実は望んでないのに無理をしている感じ」は全く感じませんでした。

と同時に「量産型になりたくない」という気持ちも強く感じていたので、流行りのものよりは自分の好みに合うものを選んだり、あまり人と被らなそうな服を古着屋さんで買ったりしていました。
だからこそ(自分らしさを大切にしたから)「楽しい！！」って心の底から思えたのだと思います。

今回は「言霊 vs 本音」の勝負がテーマでしたが

言霊の効力を発揮させるためには
本音の力がやっぱり必要なようです。

本音さんの言い分としては
「私の力がないと、結局ココロも身体も動かないのよ」本音の力はやはり強かった……！！

ただ、言霊さんの言い分としては
「私がいないと言葉に勇気をもらったり気持ちが楽になったりすることもないのよ。あなたの心はアニメのセリフや漫画に出てきた言葉、国語の教科書で見た言葉、CMで聞いた言葉……いろんな言葉で形づくられているのよ。」おっしゃるとおりです。言葉に助けられたこと、数え切れないほどあります。

本音と言霊、実は対立関係ではなくて
うまく力を合わせれば最強になれるプリキュアみたいな2人だったんですね♡♡ (え？)

着地点がだいぶ謎くなってしまいましたが……

人は言葉によって生かされる生き物であり、
でも言葉によって病んだり傷ついたりする側面もあるので、心が拒否する言葉については「閉め出す」or「本音の声を聞いて、なんで拒否したくなるのかを分析してみる」という作業をすると……

冒頭で述べた「自分の環境や人生を「見たかった景色」に連れて行ってくれる」本音が言霊を引き連れて、一緒に自分の味方になってくれるようになっていくんじゃないかな〜と思っています。

(本音、口悪いし踏みにじられるとキレるけど
味方の立場になるとめちゃめちゃいい奴だよ！！)

綺麗にまとめられなくてすみません、
ふと書きたくなったことをブワブワブワ〜っと書いてみました。お読みいただきまして、心からありがとうーーーー！！！！！！