イタリア・コモ湖旅行の思い出
先週5泊6日でイタリアのコモ湖に旅行に行ってきた。
私は昨年までコモ湖がどこかもわからなかったのだけれど、欧米では避暑地として歴史的に有名なようで、ジョージ・クルーニーも邸宅を持っているらしい。
噂に違わず美しくて感動したので、記憶が新しいうちに撮った写真とともに少し書いてみたいと思う。
コモ湖へのアクセス
コモ湖へはミラノ・マルペンサ空港から電車で1時間、のはずだったのだが、イタリアの電車がちょうどストライキをしていたので、スイスのMendrisio駅で乗り換えてから、コモ湖の玄関口Como.S.Giovanni駅に行くことになった。
いきなりスイスまで行くことに少し焦ったが、ミラノからスイスは本当に目と鼻の先にあり、スイスに入ってからも地元の人はイタリア語を話していたので国境を超えた実感はなかった。ただ、素直に空港からイタリア国内を通ってコモ湖に行くよりも、電車代は少し高い(片道約20ユーロ)。
予定よりも大分遅れてコモ湖の玄関口Como.S.Giovanni駅に着き食事をとった後、バスに乗り換えて、Airbnbで予約した家のあるPognana Larioへ向かう。
コモ湖は漢字の「人」のような形をしており、私たちは左足にあたるコモ市から、バスで25分ほど北上した場所に滞在することにした。
車を借りることも考えたのだが、借りなくて良かったと思うくらい山道は狭くて険しかった。一方で、横に見える湖の眺めは素晴らしい。
ようやく最寄りのバス停に着いたのだが、借りていた宿がそこから50メートル以上の階段上にあったため、重いバックパックを背負って10分以上石畳の階段を登る羽目になった。
コモ湖は山に囲まれているため、湖沿い・山沿いに立つ家々にアクセスする際にはどうしても階段を通ることになる。
まさに中世の世界そのままのような石畳の階段・通路なので、いつ頃造られたものなのか気になった。こんな山奥に集落と石の階段を造るなんて、やはりイタリア人はすごい。そしてバリアフリーとは完全に無縁の場所のため、昔の人は歳をとったらどう生活したのだろうか、と人ごとながら心配になった。
また、小さな村だが、滞在中は猫を数匹見かけた。
コモ湖で民泊
この山の中の村でGoogle mapはほぼ役に立たなかったので、予約した宿を見つけるのに手間取った。何とか着いて日よけのブラインドを開けると、湖と向かいの山々を臨むその眺めは本当に素晴らしかった。
宿には細長いベランダが着いており、朝と夕方はそこに座って湖と山々を眺めながら食事をとった。
滞在中はずっと快晴で日中は30度になるくらい暑かったので、午後は室温を涼しく保つために、日よけのブラインドを閉めていた。湿度が低いため、こうすればクーラーがなくても家の中で涼しく過ごせるのはヨーロッパの夏の良いところだ。
ただ午後はこちら側は日当たりが良すぎるので、次来る時は、午前中を過ぎると日陰になるらしい向かいの山側の町に泊まろう、と同行者と話していた。
ちなみにジョージクルーニーの邸宅は実際にこの向かいの山側に建っており、私たちはベランダからずっと彼のヴィラ付近を眺めていたのだと後に判明した。
近くに一軒しかない個人営業の雑貨屋に何度が寄って食材を買ったが、やはり観光地だからかかなり高く感じた。ベルリンのスーパーよりは2割以上高い。そして店の従業員は流暢な英語を話す。
フェリーでBellagioへ
今回の旅行はのんびりと過ごす予定だったのだが、少し遠出をしてフェリーで1時半ほど北上したところにあるBellagioへ行ってみた。
フェリーから見える景色は絶景で、コモ湖の輝きと青空、木々が生い茂る山々、そこに建つカラフルな街並みの美しさに言葉を失った。
Bellagioは綺麗な街だったが、何よりもフェリーから見えた景色が美しすぎた。
そしてコモ湖全体に言えることだが、なぜかアメリカ人が多い。レストランは少し高い。
この日は30度近くの真夏日だったので、直射日光の下を歩くのは骨が折れた。湖と山々を望める小さな公園の木陰で涼んでから、ゆっくりと帰路に着いた。
おわりに
コモ湖を後にして旅の最後はミラノに1泊宿泊して、大聖堂などを観光した。
今回久しぶりにイタリアに行ってみて、再度その多様さと美しさに驚かされた。美しいのは自然だけではなくて、歴史的な建築物がその美を補完しているところが素晴らしい。
ただ今回はかなり暑かったので、次は春か秋の涼しい時に来れるといいな。本当に綺麗だったので、イタリアに来る際には是非コモ湖へ足を伸ばすことをおすすめしたい。
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