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お客様のご期待には添えないタイ古式マッサージ

タイ古式マッサージは不思議で神秘的で霊的でスピリチャルな「なぜ?どうして?」が沢山詰まっていて、「やめたいな」と思ったこともあったけれど、今は謎解きに挑戦してよかったと感じている。
タイ古式マッサージをはじめて今年で15年目。
さまざまな出来事を経て、不思議で神秘的で霊的でスピリチャルだったタイ古式マッサージの「なぜ?どうして?」の答えを追い求める必要はなくなり、私の生活、いえ、私の人生の一部となった。
話は変わり、先日東京で4日間の講習を受けた。
とても素晴らしい技術。だからこそ「習得したい!」と思ったし、考案された先生も熱心に教えて下さった。さらに先生と色々お話しする中で、「なぜ先生の店が3ヶ月も予約が取れない人気店なのか?」という理由がよーくわかった。一緒に学んだセラピスト仲間さん達とも仲良くなって、心地いい時間を過ごさせてもらった。そんな講習会で、別に比べた訳ではないけれど、みんなの中で私が一番下手だった。私は頭ではなく感覚で理解するタイプ。なので、筋肉や骨の位置を覚えつつ部位を把握した上でのアプローチが苦手。割と早い段階でそのことを思い出した。もちろん新メニューとして取り入れるけれども、先生に習った通り、忠実には再現できないだろう。近いうち石垣島に行って先生のフルセッションを受けて、身体の感覚で覚えないとな~。
アロマトリートメントやリンパマッサージもこれで挫折した。もし、古式ではなくタイ式マッサージをやっていたら、同じ理由でダメだったと思う。凄腕の先生やセラピストさん達は常に勉強して努力を怠らない。そんな中で似たようなフェイクな技術を提供したところで生き残れるハズがない。私だけの手技、私だけのブルーオーシャンを探している時、タイ古式マッサージに出会った。師匠の宮城先生は「筋肉や骨は覚えないで下さい。テキストに載っている絵図や解説も単なるチラシやカタログのようなものです。僕が話したことも授業が終わったらすべて忘れて下さい」と言っていた。
「なに?この授業、斬新すぎる!めちゃくちゃ面白い~♪タイ古式マッサージ(ナーブタッチ)なら、競合もいないから、他店を気にしたり、戦わずに済むかもしれない」
でも私の学んだタイ古式マッサージには
お客様のご希望には添えない。
お客様のご期待には応えられない。というオチがついていた。
そのため、「もうやめたい、もうやめよう」という苦悩と向き合う鍛錬の始まりでもあった。

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