『タトゥー街』〜革命の前夜〜

商店街、風俗街、ラーメン街など、
〇〇街というのは、
ある特定の専門店が局所的に集約している様を表す。言わば激戦区などとも評される。

僕は日本で初めての”タトゥー街”を作りたいのだ。

それも生まれ育った街この大阪に。
思いついた瞬間から、場所はあらかた決まっている。タトゥーという特異性がある以上、
若者が多く集まりやすく、
そして交通のアクセスが良い場所。
おのずと、大阪市内となる。なおかつタトゥーの持つアンダーグラウンドの魅力を兼ね合わせたイメージが出来る場所がいい。
梅田はちょっとクリーン過ぎる。
難波も悪くないが、込み込みし過ぎててある程度まとまった地域が見つからなかった。
僕が作りたいのは一つの施設に
いくつものタトゥースタジオがあるタトゥービルでなく、タトゥー街。
迷った挙句、新世界に決めた。
地名も“新しい世界”ワクワクさせてくれる。
すぐ横にはアングラな西成地区がある。なんだかピッタリだ。

新世界といえば通天閣。
たくさんの串カツ屋がひしめく大阪の名所だ。
そう串カツ街だ。
その通天閣真下にはまっすぐ伸びる商店街があり
そのメイン商店街の裏通りに寂れたシャッター商店街がある。
一度だけ昼間に訪れたがほとんどのお店が、
もう営業はしておらず薄暗くどんよりとしている。
夜はホームレスが雨風凌げる寝床となりたむろしている。

タトゥー、刺青、彫りもの、入れ墨、言い方は変われど同じモノを指す、歴史的背景や立場や見方が変われば言い方も変わる。
昨今のタトゥーといえば、ファッションとして捉えられる事が多く、かつては、日本の暴力団の象徴となったそれとはだいぶとニュアンスが異なる。
しかしながら、未だにアウトローというべきか、
アンダーグラウンドのイメージも色濃く残るの為か、マイノリティには、当たり前の如くひっつき虫のようにいろんな間違った偏見が付きまとう。
僕は、正直呼び方なんてどうでもいいのだが、
''刺青街''にするとどうにも威圧的な、
近寄りがたいイメージになる。
ファッション、エンターテインメントというイメージに重きを置き、タトゥー街にした。
どっちでも一緒やん。
何てアホな奴らから言われそうだが、
そういったイメージからブランディングは始まる。

そもそも、タトゥー街てなんやねん。
タトゥースタジオが軒並み貫いてるだけやろ？
間違ってはいないが、
僕が思い描くタトゥー街は、それとは少し違う。
トライバルや和彫り、洋彫り、
BLACK&GRAYやポートレートなどなど、
多種多様なジャンルのタトゥースタジオは勿論の事、ピアススタジオや、
過激なカラーやパーマなど扱う特殊な美容院や、
スカリフィケーションなどの身体改造の専門店、
アウトローに特化したアングラなアパレルであったり、攻めまくったネイルサロン、
タトゥー愛好家が集まるタトゥーバーなどのお店がひしめく場所。

そこにいけば、昨日までとは違う新しい自分を、
生まれ変わった自分を再認識できる。
最大限の自由を表現できる。
そんなトータルコーディネート&カスタマイズを提供できる場所。

それこそが僕が思い描く『タトゥー街』である。

そして、本丸として必要なのはタトゥースタジオ。後々は多種多様なジャンルに特化した世界観のスタジオがひしめく様にしたいが、先ずはホームとなるような場所を作りたい。

時代は独占的な個人所有から
シェアリングエコノミー共有する時代へと変わった。最新のタトゥーマシーンや、
様々なメーカーのインク、
オートクレーブなどの最先端の衛生設備、
医療従事者監修の元、日本最高レベルのタトゥースタジオをここに作りたい。
そして、タトゥー街に訪れる全ての彫師がゲストアーティストとして利用出来る施設にしたい。
日本の彫師のほとんどは個人経営であり、
未だ衛生管理マニュアルやガイドラインなどない為、衛生面は各スタジオの判断基準によって委ねられる。（勿論ほとんどの皆さんはキチンとされている）
もうすでに、業界全体として価値観の共有が必須であり、そこをモデルケースにしたい。
過去にはタトゥースクールのような専門学校もあったが、色々問題がありすぐ見なくなった。
技術面がまだ未熟な将来彫師を目指す若者や、
資金面で衛生設備を揃える事が出来ない人達の為の
後進の育成の場としても利用したい。

あと大事なのは、お客さん側のプラットホーム。
例えばタトゥーバー、タトゥー喫茶のような。
タトゥーバーのコンセプトとしては、タトゥー愛好家の意見交換の場。
確かに実際のバーでしなくとも
オンラインの掲示板を使えばそんなもの
ずっと昔からあるし、
わざわざ意味ないなんて意見も聞こえる。
しかし、いろんなタトゥースタジオが
ひしめくタトゥー街の彫師や絵師、
スタジオスタッフ、お客さんが混じり混じって
夜が更けるまで意見を酌み交わす。
そこにこれからの業界の未来を指し示す何かのイノベーションのヒントがあるように思う。
業界最新の情報発信のプラットフォームにしたい。
勿論、バーの店員さんは金髪、ピアス、タトゥーが入ってる礼儀正しい人しか雇わない（笑）
タトゥーが入ってなければ不採用だ。
そしてこのバーなんとお客さんがタトゥー入ってないなら入店お断りである。
今までそんな場所、日本にあっただろうか？
かなりヘンテコで楽しい。
日本初を謳うならこんなのは、
序の口だ。例えば特定の曜日によってさらに入れる人間をカテゴライズし分ける。
R30、R40、アンダー25など年齢制限する。
今日は、月曜なんで30歳以下は入れません。
火曜なんで25歳以下のみです。
レディースデーみたいな優遇制度でなく制限制度。入りたくても入れない。
えっ？なんで？なんの為に？
商売とはより多くの人に
たくさん売るのが大原則である。
完全なる真逆。
確かにだいぶ頭悪いのは僕である。

でも、少し想像してみたら、
例えばお店がオープンして40代くらいのお客さんが数名常連さんになり溜まり場になったとする。
ただでさえ、タトゥーというのが障壁となり入店しにくい状況を作ってしまった（敢えてだが）
そこに20代の若い新規のお客さんがその輪に入りにくい状況はいけないと思い制限することにした。
まぁ輪に入る必要はない。
各々が自分なりに楽しんでもらう環境づくりの一環だ。
もちろん、世代を超えて交流したいなんて需要も必ずあるはずだから、それはそれで制限なしの日はメインで設ける。
あくまで、みんなが嫌いな歳をとるという体験を
ポジティブに捉えてもらう側面もある。
やったー明日からR30にいける！とかね。
また例えば、別に背中一面の人だけの日とかも。

多分、元々制限されたカテゴリーをさらに細分化するとどうなるだろうか。
より濃いコミュニティが生まれより濃い話の場、
議論の場になるんではないだろうか。
想像するだけでニヤニヤが止まらない。
バーとは、別にスパや岩盤浴、エステサロンなどもあった方が絶対楽しい。
もちろんタトゥーが入ってる人しか入店出来ないシリーズだ。
未だに世の偏見は、無くなることなく、
多くのスーパー銭湯やプール、一部の海水浴場などではタトゥーがあると利用出来ない施設はかなり多い。もちろんスーパー銭湯や、
プールなどの施設は慈善事業で運営してる訳ではなくビジネスだ、より多くの顧客に利用してもらわないといけない。
この国がタトゥーを一般的に威圧的に感じてしまう世の中ならマイノリティが排除の対象となるのも仕方ないのかもしれない。
しかし、一方でもう早い所では某スーパー銭湯も規制緩和の乗り出しにかかっている。さらに昨今のインバウンド需要の高まりの背景と来たる2020年東京五輪の行く末次第で、そういった施設は必ずキャパオーバーが発生し、また新たな規制緩和があるはず。
それが一時的なものなのかその都度都度、世の価値観がどれだけアップデートするかにかかっている。
世の再認知を促す為にも、アップデートの前段階としてサウナ、岩盤浴、エステサロン。タトゥーをした人が、理不尽な想いをしたり、不自由することのない新しい施設を作りたい。
タトゥーをしてるかしてないかというだけの枠なんて壊したい。
つまり世の価値観を底上げアップデートさせる為には、こういった場所があるという前提条件が必要だ。そしてこれがタトゥー街プロジェクトの
根幹の存在理由の一つである。

どんなに理想を掲げても実現する為には、
まずお金が必要になってくる。
ぶっちゃけ今の僕にそんな財力はない。
コネクションもない。だけど、情熱だけならある。
タトゥーに魅了され憧れを抱き、
彫師として活動はじめた。
そしてこの業界発展の為、
また新たなる野望が出来た。
夢なんて言葉で終わらす気なんてない。
しかし、僕一人で出来ることなんてたかがしれてる、この想いに共感を得て貰う為に、世に響けと願い込めnoteを利用させて貰った。
タトゥー街の実現の為、多くの人の支援、
協力を募りたい。
これを見て、ほんの少しでも共感してもらえたり面白いと思ってもらえたらスキや、
ツイッターなどSNSでこのnoteの情報をアホな戯言として拡散ご協力お願いします。

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先ずは、タトゥースタジオ及び
タトゥーバーの開業資金に500万円を
目標にクラウドファンディングを立ち上げるプロジェクト進行中です。
またnote上では金銭的な享受はせずに、
購入型クラウドファンディングの
「All or Nothing型」のみで資金を集め、
金銭的サポートをしてくれた方には
資金などの経理面をオープンにし
金額に応じてのリターンを用意する形を
取りたいと思います。
達成したクラウドファンディングの500万円と
自己資金500万円合わせて1000万円で
タトゥー街プロジェクトを始動します。

また、どんな形かは決めてませんが、
今後noteなどを使い進捗状況を随時報告させて頂く予定ですので宜しくお願い致します。

僕の人生オールベッドかけて必ず成功させます。
ご支援ご協力の程宜しくお願い致します！

※タトゥー、刺青に威圧的、
嫌悪感を感じる一部の人々がいるのも事実です。
それらをないがしろにしたり
無視したりするつもりもありません。
自分達だけ良ければ、それでいいなんてのも、他者に嫌な想い迷惑をかけていいなんて絶対に違います。
親から子に価値観や思想を伝える中で、
今のままではあまりにも古い考えに固執されすぎ、
自由な表現に足枷をつけるのも、
もうこの時代の考え方ではないと感じるのです。
だからといってタトゥーを入れた人だけ絶対正義なんて事はありませんし、
価値観を変える為には、
タトゥーを入れた人側のそれぞれのマナーの質の向上も必須です。交わる事のなかった価値観がいつか交わる日を夢見て、これからも努力し続けます。

最後まで読んで頂きありがとうございました！