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虫に被害にあって農薬を使わないのは現実的か

約140㎡の小さなスペースに、大豆約400本とひよこ豆とレンズ豆、そして混植用にとうもろこし、にんじん、パセリ、フェンネル、バジルを育てています(これからシシトウ、唐辛子、赤しそも植える予定)。

ここはマルチなし&無農薬でやさせてもらっていますが、暑くなった今週、虫の問題が多発しました。若葉がベトつき、クルマってしまっています。葉を広げると、何かの幼虫のような虫を発見🐛若葉から若葉に移動しながら大豆の成長を妨害しているよう。

上:健康な苗、下:食われて葉が丸まってしまった

調べてみると、「ダイズサヤムシガ」という莢を食べてしまうガの幼虫っぽい。これは大変。放っておくと成長点がやられてしまって苗が育たないし、莢(豆の部分)ができたら、中に入って豆を食べてしまう。

ここで2択。1)農薬を早期に散布し被害の拡大を防ぐ、2)虫を手で取り除く。農薬については、見た目(と効率)にもこだわりたい考えのため、今は最低限は使うことも考えています(減農)。化学肥料の使用はNOですが。木酢や酢を使った自然農薬は作って使用していますが、ここまでの被害になると完全に取り除くのは難しい。そもそも木酢の効果に疑問を持ち始めています。

ただ、今回は2の手で虫を取り除く、という方法を取りました。
りゆうは、1 実際に自分の手で農薬を散布することにはまだためらいがある、2 これは初めて自分で大豆を育てる実験でもあるので、今のうちにたくさんの経験と失敗をしておきたい、これでダメなら「手で取っても遅い」という学びになるけど、やらなかったら「もし農薬に頼らなかったらどうなっていたか」という疑問が残りつづける、と思うからです。経験させてもらえる環境に感謝。

しかし、雑草を掘り起こしたり、虫を一本ずつ見て回ったりと、この大きさでも数時間かかって身体もヘトヘトになり、実際の農用としてやるのは確かに限界がある。「無農薬や不耕起栽培は家庭菜園ならいいけど、ビジネスとしては成り立たないよ」と言われたことが何度もありますが、一理あると体感した日でした。

こういった強い思いのある農業で農家をやっていくためには、同じ思いを持った人からの援農や体験型農園、でなければ理解のある方を対象とした小規模の野菜セット販売が可能性としてはあるのでしょうか。質や味にもこだわりをもって育てるには、一つまたはいくつかの作物に絞っても良いかとも考えていますが、一人で小さく就農された方がたのお話も聞いてみたいところです。

大豆は、虫を取り除いた後、周りの雑草を掘り起こし、その土で土寄せをしました。これは、これからどんどん成長し、莢をつけて重くなる予定の苗を支えるためです。虫にもマケズ、成長してくれますように。

雑草を取り除いた状態
土寄せして土台を強化

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