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めざせ!えほんセラピー犬。~安倍清明~

~「ルナちゃん、疫病神を退治する」の巻~

3月の或る日
10:30
3時間目は、4年C組が前半と4年D組が後半で予約利用をしています。
一クラス約20分で、返却→選ぶ→借りる流れを37人が行います。(よくよく考えるとすごいな!)
1人6冊まで借りられます。
冊数が少ない児童で2冊、大半は6冊借ります。(6年生までに300冊めざしています!)
…なので、

各自入室。「失礼します」
全員揃ってから「よろしくお願いします」
司書「よろしくお願いします。返却と貸出です。どうぞ」

だだだだだだだだだだだだだだだ【足音】(無言で素早く並ぶ)
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ【バーコード入力音】(機関銃のように)

なんせ、1人6冊ですから、話をしている場合ではないのです。(笑)
最後の児童が返却入力終了、すぐに貸出入力が始まります。(選ぶのはやっ!)
残り、5人くらいで列の間が空く感じです。ちょこちょこ来ます。(色々物色中!)

遅れて、女子1名来室。
女子①「失礼します。返します。」(6冊、どさどさっ!そのうち、コミック版日本の歴史3冊)
司書「返却ありがとう!」

女子①かなり急いでいる。
いつもは、女子①「図書室の先生ー!あのですねー…」(世間話。笑)

今日は、女子①「借ります!」(きちんと6冊選んでいる!すごっ!)
司書「(ぴぴぴぴぴぴ!)」(急いでいるようなので、話かけずに集中)
女子①「ありがとうございます!」(急いでいても礼儀正しい)
足早に、退室。

…戻ってきた!
女子➀「先生、これあげます!」(司書の胸ポケットに何やら入る!)
司書「えっ!あっ、ありがとー!」(?)
すでに、女子➀の姿無し…。

彼女が私の胸に挿したもの…。
はがき大(若干小さめ)でPPクラフトフィルム。
そこに、油性ペンで縦書き「あくりょうたいさん」‼(なんじゃこりゃー!大爆笑!)

16:00
帰宅。
「あくりょうたいさん」PPクラフトフィルムを見つめる、お世話係さん。
そろそろ、ルナちゃんの散歩タイムです。
そこへ、抱っこ係さん通りかかりました。

お世話係さん「『あくりょうたいさん』魔除けステッカーもらっちゃったー!陰陽師!安倍晴明だ!」(もらえる物はなんでも喜ぶ人!)
抱っこ係さん「五芒星ないよ」(鋭い!)
さらに、抱っこ係さんの解説。
抱っこ係さん「清明が、カラスに糞がかけられると、それは式神だって見破ったんだって。すげーなー!それから、藤原道長の犬が急に吠え出して、清明が占ったら式神の呪いがかけられそうになったのを犬が察知したんだって。」
お世話係さん「おー!かしこい!」
抱っこ係さん「ルナちゃんが叫ぶのも家が呪われてからかも!」
お世話係さん「えーっ‼そうなの。いい子ちゃん‼」(いや、ここは呪われてる方が心配でしょ!)
【郵便屋さんのバイク音】
ルナちゃん「ウォンウォンウォンウォン!ウォンウォンウォンウォン!」(激しい!)
抱っこ係さん「疫病神だ!」
お世話係さん「悪!」(バッ)
お世話係さん「霊!」(ザザッ)
お世話係さん「退!」(バシッ)
お世話係さん「散!」(ズバッ)
お世話係さん「ええいっ!」(晴明、決めポーズ)
ルナちゃん「ウォンウォンウォンウォン!ウォンウォンウォンウォン!」
お世話係さん「?」
(退散した?)

ーその後、彼女に会う機会もなく春休みとなってしまいました。
「あくりょうたいさん」の御礼を言わないとね!(合掌)

今日の一冊

『平安人物伝 安倍晴明 コミック版 日本の歴史(71)』企画/原案 加来耕三 作画 玉置一平 ポプラ社

書籍の内容:

きらびやかな国風文化が花開いていた平安時代。
人々は、星の動きから吉凶を占ったり、雨ごいの儀式を行なったり、敵を呪ったりと、様々な呪術の力を信じていた。
そんななか、一条天皇や、藤原道長などの貴族たちに絶大な信頼を寄せられていたのが、陰陽師・安倍晴明。
謎に包まれた晴明の生涯を、史実に基づきコミック化する。
歴史作家として知られる加来耕三氏が、企画・構成・監修を担当する、本シリーズ。
本格的な時代考証にもとづいた場面構成と、ドラマチックな物語が楽しめる。
また各巻末には、その巻の主人公たちをよく知るための解説や豆知識、年表も収録し、歴史を楽しく学べる内容が充実。
歴史学習の入門書としても最適の一冊となっている。

感想:
純粋にオモシロイ‼
平安の世に隆盛した陰陽道とは何か⁉
ご当地はどこ⁉
晴明誕生地の謎。
読後は、清明神社の参拝で決まりでしょう。
京都へ行きたい!
春休みにいかがですか?

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