Holding Back the Years
Simply Redの曲を、グレッチェン・パーラトがカバーしている。
グレッチェン・パーラトの方が、しっとりしていて好みだ。
歌詞は、Mick Hucknallの実体験によるもののようだ。
3歳の時に母親が家を出たため父親に育てられたそうで、この曲はそのことを元に書かれたと言われている。
この曲は「過去との決別」がテーマだといわれている。
誰もが、何かしら些細なことだとしても、棘になるような小さい時の経験があると思う。
それを、どう昇華していくのかが、実は、『生きるテーマ』であったりする。
そこに、生きる使命が含まれていることもある。
芸術も、受け入れ難いことを昇華させるための手段であったりする。
子供は親を選んでくる、と言われたときに、どう思うだろうか。
または、子供の頃に夢のように過ごしても、人間はどこかで何らかの苦行と思えるようなことに遭遇する場合もある。
一生何もない人なんて、いるのだろうか。
起きたことが修行だと思えるようになるまで、どれくらいかかるだろうか。
私は、最終的には人の強さや、希望のようなものを信じたい。
仕事で人のトラウマに触れてしまうことがある。
絵画療法では、そういう部分を読む。
強くなければいけないとも思わないし、逃げて構わないと思う。
何かを抱えて苦しいのなら、泣いたり、喚いたり、吐き出したりしてもいい。
心の澱を捨てる作業をしながら、前進するのだと思う。
決心しないと前には進めない。
心に決めること。
新しい児童相談所の一時預かり施設を見学する機会を得た。
見えないところで身近に起きているDVや虐待は闇のまま存在している。
そして、そこまでではなくとも、人は傷つきながら生きてゆく。
Holding Back the Yearsは、グレッチェン・パーラトが歌うと洒落ていて、ネガティブな要素が薄れるような気がするのがいいのかも知れない。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。