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柿色

毎日、そのままというのも柿に申し訳なく、モツァレラチーズと一緒にオリーブオイルと塩胡椒で。これでなくてもいいけど、これもまた季節の味ということで。

柿は染付けの和食器にも合うのだな、と思う。

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日本の伝統色の色は魅力的であるが、柿色も日本の色だ。
「柿色」といっても、
柿色には4種類の通称「柿色」がある。

江戸時代以前は、柿渋の柿色だけが「柿色」だったけれど、今では、柿の実にちなんだ冴えた赤味の橙色が、いつの頃からか「柿色」と呼ばれるようになったそうだ。

・柿色・・・柿の果実のような鮮やかで濃い橙色

・照柿色・・・熟した柿の実を思わせる赤みの濃い色

・柿渋色・・・柿渋で染められた色

・團十郎茶・・・歌舞伎用語で"成田屋"の茶色
        (柿渋と紅柄で染めたことから柿色)


柿渋は防腐剤に、幹は家具材に、葉は茶の代わりとして飲まれてもいる。
ちなみに、中世の山伏たちが柿色の衣装を着て修行をしていたのは、柿渋に防腐効果があるため、山野を駆け巡る際に衣服が濡れないように染めていたのだそうだ。

柿という存在は、すごいのである。

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