三省堂GEM
手のひらに乗ってしまう小さな辞書。
三省堂GEM。
小さくて、可愛くて好きなのだ。
縦11センチ、横6.5センチ、厚さ2センチ。
最後の頁の「はしがき」には、
1983年 夏 三省堂編修所
と書かれている。
ジェム英和・和英の初版の発行は大正14年の秋である。
と書かれている。
写真の一番右の英和・和英辞典は、前回の改定から15年後に再び改定されたものである。
大学生の時から持っているからボロボロだけれど、すごく勉強したわけでもない。
ちっとも成長しない私だ。
それでも、何か気になると調べていた。
スマホがなかったせいもあるけれど、この存在が好きなのかも知れない。
持っていることが。
ピンクの国語辞典は2冊目。
1冊目は、やはりボロボロだけれど、息子が塾に持っていくことになり、あげてしまった。
国語の先生は、GEMを見て、ニヤリとして手に取られていたそうだ。
だって、中身はしっかりしているのだもの。
「どうしたんだ?これ。」
「母のです。」
うん、うん。と頷いてくださったらしい。
本の好きな方は、こういうものもお好きかも知れない。
他のもので調べられる時代になっても、辞典はなくてはならないものだ。
別の解釈をする時は?
また、熟語、例文など、紙の上で確かめたい。
それに加えて、GEMにはミニチュア本のような楽しさがある。
箔押しの文字の下の模様もレリーフになっている。
エレガントでキュートなのだ。
女性が素敵なコンパクトを持つと気分が上がるような、そんな感じではないか。
誰かに見せるわけでもないけれど、バッグにあると嬉しいのだ。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。