ぐるぐるのバターナイフ
多分、古いものなのではないか?と思うのだが、いただいたバターナイフのデザインが、ぐるぐるしていて面白い。
シルバーでできている。
詳しくはないのだが、このメーカーのもので、この模様をみたのは初めてだった。
そして、小さい。
10センチに満たない。
このぐるぐるが気になる。
何のモチーフなのかな。
それに、4本入りというのも、単位として不思議な感じだ。
でも、何だか楽しくなる。
勝手な妄想を始める。
ナイフはフランス製のもので、きっと関係ない気がするが・・・。
確か、ギリシャには渦巻模様があった。
渦巻模様は、
「命の始まりと命の終わり」を表しているという。
古代ギリシャのクノッソス宮殿「迷宮(ラビリンス)」、
この時代(ミノア文明やキュクラデス文明)の陶器にみられる模様だとか。
命の始まりと命の終わりを表す模様が、ぐるぐるの渦巻模様。
平面図ではそうなるけれど、もしかしたら、
横から見たら、螺旋階段みたいに、天国へ向けて上っているのかしら。
なんて、想像してみる。
でも、このナイフの模様には巻終わりがないから、どちらかというと迷路みたいな感じに見える。
迷宮か・・・。
エーゲ海の島々を訪れた日は、悪天候だった。
写真も曇天の中にいて、そして、何だか体調もすぐれなかった。
そんなことから、思い出すことが少ないのだが、このナイフから、渦巻模様とメアンドロス模様を思い出した。
メアンドロス模様の方は、モチーフの繰り返しにより構成される装飾的な線状の縁取りのことで、「メンデレス川」に由来しているらしい。
曲がりくねりながらも流れる様子から、
『途絶えることのない愛』、永遠や団結のシンボルとして用いられているそうだ。
Greek Fret(ギリシャ雷文)のことだ。
急にギリシャに飛んでしまったけれど、我にかえる。
この「ぐるぐる」とギリシャは関係ないだろう。
どなたか、ご存知の方はいらっしゃるだろうか?
それにしても、『途絶えることのない愛』なんて、素敵だな。
そして、そんなロマンに浸っているうちに、バターは溶けてしまうんだろう。
いや、塗りやすくなるのかな(笑)。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。